バカですか？

1 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:30:12 ID:baka: 【ここの板の基本ルール】

1　本スレでの予想は禁止、雑談は基本避難所で
　　→３行を越える長文、内容が投下内容の本筋に沿わないもの等は禁止です
　　　安価付雑談は全て避難所でお願い致します。
2　補足説明はok
　　・そこから発展した議論と雑談は避難所でやること。
3　誤字、脱字に関する書き込みは推奨
　　→訂正元についての安価をつけて下さい
4　自治不要
　　→違反者はその都度☆凜が対処するから自治レスは禁止

１．補足
9408 ：◇PxpsTgDRu. ★ ：2015/12/01(火) 20:46:14 ID:hosirin334
こ
こ
まではおｋ
2～3行の空白は目を瞑って差し上げろ
ttp://hosirin.sakura.ne.jp/test/read.cgi/bbs/1447586846/9408

すごく便利だけでなく、サーバーへの負担も低減されます。
まだの方はご検討の程をお願い致します。

その他、雑談所で自重するように言われたもの
*共産主義、資本主義等の**主義関連、宗教関連
　その他加熱し易い話題は禁止。
　他スレの話題は常識の範囲内で許可。
みんな仲良くの原則に外れそうな話題はやめましょう。

作者さんより　「少しの気遣いでみんなが幸せになれるという事です。」

直近の過去スレ
ttp://hosirin.sakura.ne.jp/test/read.cgi/bbs/1528552038/
2 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 19:31:14 ID:GK+sR5bRi: 　　　　　／:::::::/::／:::::::__:／:::::__:::::／､::::}ｧ'::＼
　　 __,／:::::::／::/:::::／:::/:::::／::::::/＼:::::::}-‐:::::::.
　　 ::: ｲ:::／::／::／::::: /_／::__:／''''"^＾ヽ:::ヽ::}::::::.
　　 :::ﾚ /::::/:::::/:::::::／:::／____　　　　　　 ∨::}:{:::∨
　　 :::::::{:::::{::__:{::::::/{:::::::{　　　｀丶､　　　 ∨::}::::{
　　 }:::: |:::/rへ＼:{:/＼::}　　 ,,,_　　｀　　　　::ヽ:ヽ
　　 j::::::ヽ{ {　r　 {::{　　}:} 　ヽ逃jヽ　　　‐-}:::::l〉:}　　　　　　実はガンダムを殆ど見たことなかったので
　　::::::::::{ﾊヽ-、ヽヽ {::{　　　　｀`　　〈_,..,,'〉:/::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと見てみようかと思ってます。
　　＼:::::ヽ:＼__, ､　リ. V　　　　　　　　　ヾ'{::;'ヽ(
　　　 }ハ::::＼:::}　}　　　　　　　　　　イ{:::.　　　　　　　　　ジ・オリジンは面白かった。
　　　　　}:::::::::::{　 ',　　　　　　 `ｰ　　__,　′ヽ}
　　　　 ∨}:::::::}　　　　　　　　　　 /
　　　　　 /ヽ}:::{　　　 r
　　　／＼ﾆ}ノﾆ-,_　　 } 　≧s｡,.__／
　　 ;:;:;:;:;:;:;:}＼ニﾆﾆ-,_ {　　／　 }
　　＼;:;:;:; }:.:.:.＼ニニ-,_　　　 /_
　　 ;;:;:;＼/: :,.,.,/;:＼ニニ-,_ 　/ヽ;:;＼
　　 ;:;:;:;:/{＼r' ;:;／;:;＼ニニ-,_}ニ}:;:;:;{
3 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:32:20 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　 : :|: : : : : : : : : |: : : : :′: : : : : : /:　 : : : : : : : |: : : : : : : : '. : : :ﾊ
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　　　　　　　　　　　　　ミ|: : : : :　 __: :|:.:　,ｲ : 　 ! / │il　: : : :　!: j: | | : j ::　:.: :.:!.: :' :.:. i |
　　　　　　　　　　　　　｀.| : : : : 　　｀ト-::,,l_ト斗/ 匕|,,jl　: :　:　' /! ! |　,ﾊ　: : :.:|　 :! :: ﾊ!
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　　　　　　　　　　　　　　 l　 : :.　　　 |､_,イ芋芯≧ｭ |　Ｖi .//　/ｨ芋芯≧ |　/ |!/　jノ
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4 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:33:13 ID:baka: _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ｌ二二二ｌn_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n
:.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|　| || |　|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
森森森森森森森森п森::::::....∧Ａli;'iﾞiﾞl'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili､_,i斤il］il］ ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........
┌──────────────────┐ ㍑iﾞiﾞlｪli;'ｭｮｮｮﾞilｌ#‐｢ll!l;li+;;ii: ;rﾍ∧凸;;;;;;
│ アルトリアさんの住まう国である王国は　　 │;;;:::,,,,,ﾛ卅ﾕ鬥H出Tエニ斤彳∟凵Ξ|田
= │　　　　大陸でもトップクラスの大国です　 │　 ≡┐|￣|─r‐┬||irr-､v冖v"|l巫］||斤
､ └──────────────────┘　＼|￣冂ПーГ┬┬ヱ￣|─r‐┬|Π
／三三三|￣≡≡￣|／二三　　〉＝===Π/　ﾞ.ﾍ_===＿＼_ |FF|ﾆ|i￣￣i| ／⌒＼／二三
/二二／∧￣∧＼「￣￣￣／「￣￣二二|j　　ﾞ、＿三＿＿|　 i|三三三三|i　|二二!　三＼
＿＿,,．‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ＿＿_／´|　　 |　　il　　 |＼＿_］　Πпｒ―.､=ﾆ二＞､||　田　|
ェェェ=‐´ 田|/二ﾆ,ハ_,．-_‐＝_二ｌ　　|＿＿|　　'|＿__| 　 |l二ﾆ‐- ､ ,,_丶、｀ ‐ ､_,,..．> ＿＿_
≡≡＝==> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| ／　　　　　　＼ |l i l i l i｀''ｰ-.､｀、‐-､|皿皿|丶、＿
ニ―-┐γ´　 r''´i i| i| i_l⊥l,．-‐''´ 　　　 ::'' ┌──────────────────┐
_,,..． -┤ゝ、＿ﾞ丶i,''"´　　　　　　　　＼　 .:'　 │ 地球の歴史で例えるのなら　　　　　　　　　 │
　　r┐:|-‐''´／|＿ `ｰ-ｧ―ｧ、　＿　　　|圭圭 │　ローマ帝国かオスマントルコ辺り、　　　　 │
」　.i__| :|_,,／n　|　／ /　／ ||　　　　　￣￣　│　　　　　　貿易の要所を抑えた超大国です │
　　　　:|　| / ヽ|／∧’／ / ｉ||　　　　／　　　 └──────────────────┘
-‐　／||￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣||＼
　／川||＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿||川
／川／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
5 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:34:13 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　ヽ　　　　　　――――　　○　　――――
　　　　　　　　　　　　　　　 ,　⌒ヽ　　　　(　　　　　）　　　　　　　　　　／/ |　＼
　　　　　　　　　　　　　　（　　　　'　　　（　　　　　　　ヽ⌒ヽ、　　／　/　|　　＼
　　 ┌──────────────────┐　　　　　）　　　　|　(⌒ 、
　　 │ 王都は貿易の中心地として発達しました　 │　　　　　　ヽ　　　　　（　　　ヽ
　　 └──────────────────┘　　　　　　　　）　　　(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,.,..,......
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　　'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ｒ‐'''"~ 　 |.|
~|¨|¨"i　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　　　　｀ヽ　　 ,. ．r'"　　　　'"''''''''''''''''''i――┐.　.|　　　　 |.|
! .!　 ! , 'ттттттr .h．.,_ｕ !!! |_|i` ､　(　　　　　　　 -'"._,Ｌ ‐''"＝＝'''Ｔ "Ｔ　|＿| 　　 |..　..|　r.1. 　 .!.!
! ｰ!┌.――.―‐r.-　　 .|. i⌒j―~┤ｒ-　_ ｭｮ"'　　　　　レ"~ r.1 ｢~.|-.ｎ-|｢Γｌ |　.|,．､　　 |　　|　|^|　,...､ |
_ﾚさ/.|　.(ｪ)Aﾂ　 |　.|　　.|,<ゝ'＿ｲｨ_＿_.i⌒Ｌ　､．,．　　　 (.ｦ,-､,.､ /¨)ﾉ.)-､ｭ ! .|〈ｆ ),ﾄ､ﾉヽ,r>',.!　.,ｆ ζ.ヽﾄ._,ｨ.| ,､ヽ
　 ',ｉ .| ｆ i ヾ.ﾍ、...|　.|　　.|l,.,_.|　　__　　　　　 |〉-.r '''''''ヽ='ィ `､ぅ`,'.} Y{ ''ｒ'.Yヽiﾆ./'｝f''｛｝ｆ,.)､><ﾆェェ f_,.-'-亠,､(ノ
┌─r''1.i__.| ノ}.　|　.|_,...._,Ｌヽ.,'´　　ヽ‐_.ｉ1_┘､_i二二っ_ヾi¨¨i　},'/..l　l.ﾋi　 .l'f､)ィ' i'"1 i ｌ. i `i i.',ヽ~,.' .ｨ　　 i.i-
｜　 |_,.|ｺっ,,１i_　|　.|￣Ｔ,､mi　　　 i_ ,.7A.fヽ_―――．< ~ヽi.゛1　l　l ｌl,.､ i.iｰ'ヽﾆ、､i.l .l_.l　lll.',ヽ'<_/j　　　ﾄi′
⊥．⊥L．‐ ''" l　|　.|　 /皿皿` ．_,ィ(,,,,､)_., ､|ｽ.｢｢￣「￣|__}ｆ"ヽ_ .i　^ﾄ|ｲﾄ､|./. <ﾉ､ﾂくヽﾞ､.i i.ﾉﾘ "lﾖ.ﾉ〈_　　　,' .|￣
- ．_　　　_,.．-'''ｰ-‐Ｌ」口 , -'"_ﾌζ(`ｰ'―`-'"~| l　 .|　 .| |ニニｺ¨　 Ц~i ii.Ｔтl只´ l.l　_〉J',l ll　l　~ l　､￣.ﾄ､|ニ
．_ _,.｀＞´　| .}_ｔ_　　　|,ｨ'＿＿｀'＿`´_`ー_―_''_'ﾄ.ト_''_''"¨_┐ィ=.l　　　 └｀.}_ﾉｉ.Y_ _j `i´.,'　}i l'./| 　 l　 l',　.',
‐'"　　 |　._j　　　｢￣|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|┘<ヽl―.､.　　　Ｊl.l　ｌ. ｉ. l"''~l　 i｀ﾄi　ﾄ.､　ｉ　l ',　.ｉ---
　　　　 |'　,．．．_,r''>-､　　　.| ｆ.Y iYﾞ､ヽ〉Ｖ.>ヽi i ﾉ┌.────┐　ﾞ､　　　　Ｌj､ﾉ　└､_)　　　　｀ l　l .i　.l"""
　　　　レ rﾉヽr,>＜.ヽ,-ﾞ､､..|, 〉‐ﾝt ｿヽr">､ノ7-Y７　,.､　 _.,.､　 !""".|　　　　　しU　　　　　　　　　､_ .l ト┤
　　　／､,>｀ﾄ､ﾉ_, ノ､( ヽ_ヽ‐/j　ｎ　.|l ,.-L__l ,r-__,..､l',(　__,<　),.>ｸ､-.､,..`､　　　　　　　　　　　　　　　　　~ ｀"´
　／,,r''ヽ-'ヽ｛,r-_ノ.Ｙ　　|./,ｨ<ﾍ,ｲ< ﾞ､,'　|ノf　Y. Ｙ.¨)'i-( ヽ>-┌─────────────────────┐
／,,.､｀>''"''"ヽ,r' .〉- l,.r＝|.ﾉ　 i i　　i ',　.ll .ﾚ'-'ｉ.i `‐'ｨ|`rY 口 │　この大陸において王都で揃えられない　　　　　　 │
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |￣￣　 │　　　　ものなど存在しないと言われるほどです　 │
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |＿＿　 └─────────────────────┘
ｰ‐―――――――――――――――――――――――――――――┤
ー―――┬―――――‐ｰ┬―――――ｰ‐┬──────ー┬───┘
6 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:35:13 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　／ __ ≫''“”　　　　‐- , ／⌒＾＾｀` ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /__｢／　　　　　　　　　　ﾞ'＜　　　　　j
　　　　　　　　　　　　　　 /〈ｱ　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　{　ｱ　　 /　　/　　　　 :|
　　　　　　　　　　　　　　　　〈 7ﾞ　/　/　　/　　　　　 |　　　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　〉|ｌ　 |　,　　/　 / 　　　 |　　　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　〉|ｌ　 |　|　 -|‐ ‐|-∧　　ｲ　　 }　ヽ　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　 /:.ﾊ　 |　|ハ从へj/　〕　 / |___ /　　 |l　|　　　 │ そんな王都の通りをアルトリアさんが歩いていました │
　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:. :.＼|　|ｌ　〔抖劣ミ〕／　从 /⌒´ 八 |　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:.:|　|ｌ　〔 Vシ　　　　ｘ圻㍉ﾊ　/　j/
　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣∧ |ｌ　〔　　　　　　んｱ /　j／
　　　　　　　　／￣ﾞ''＜______ .∧ 　 [　　　　　 ' 　 ,小　 |l
　　　　　　　　　　/　　　ヽ　 }　　 ]　.∧　ト　ゝ　ｧ　　イ　|　　|l
　　　　　　　 /　　　　〉　　　 ]　　∧八〕≧=≦⌒ 　 |ｲ　八　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　 /　　　　　/　　　 .]　／ァ=ﾐ〕　トミ　　　 | /　　　　　 │ 服装は私服、剣を持ってはいますが　　　 │
　　　　　　　 /　　　　　/／　　　 ≫'ﾟ/|冖:.:.:＼　[　:}　　　／　　　　　 │　　　　　　　　　本日は休日なのです │
　　　　　　　/　　　　　/ ／　　　/:.:.:./:.|　lﾄ:. :.:.:〉　 }　　　　　　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　 /　　　　　/　　　　　ヽ／:. :|　l|:.丶/　　/
　　　　　 /　　　　　/∥　　　　　　 |:.:.:| 八:.:. :＼ /
　　　　 /　ｰ≠-　ｲｉ{ 　　　　　 |:.:.:|　　＼:.:.:.:〉
　　　　/　　　　　〈 }　､　　　　　　 ⌒~ 　　丶/
　　　〈　　　　　ﾉ　　　　　__　　　 /　　　　　 }
　　　　＼　　／＼　　　　　　　 ≠　　　　イ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　_,.　　￣　　￣｀　、
　　　　　　　　　　　⌒ｚ　　　　　　　　、　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　＼　　＼　　　 `､
　　　　　　 ,　　　　　|　　　　　＼　‘，､　＼
　　　　　 /　 /　　 | :,　　　| 　　＼ ′`､　 `､
　　　　　 ′ .′　　|　',　　Ｎ|　 _|　 `､　 ‘，　‘，　　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　　　　　i|　　　 |　　 .斗｢　､| j_ﾄ､∨　‘，　 V/　　　 │ 休みの日はジャンヌと出かけることが多いのですが　　　　 │
　　　　　　　l|　　i|斗ﾄ､　　 |　 jvxｆt 沁了　 ‘, 　 ∨　　　 │　　　　　　　　　本日は教会で相談したい事があるそうです。 │
　　　 ;　i|　|　　l｢Ｎ _＼　| 　 '　夊_タ　|　　　　 |　　　　 └─────────────────────────┘
　　　 ,　 l|　|　　l| ィfｔ汽＾ .|　　 /i/i/i/i/|: /
　　　 / 　∧ |i＼小､夊ｿ /i/i/i/i/ 　　 .|/| 　 |
　　 /　 i|　 ',|　　i| ∧i/i/i/i/　　 -― ､　u | 　 |　 |、　　　　　　同じ部屋の公爵令嬢がお話しするときとか
　 ,/　⌒|　　|i＼｜､　、　　　ｖ＿__ノ／i| 　 |　 |　　　　　　　　　　　　　一緒に勉強するときとかやたら距離が近いんです。
　　　 ∧　 |l　ヾ　＼(＞　 ..__　　　／　 .ﾊ　∧
　　　　　 ∧ i|l　　、＼　ヾ(　　　　丁　／　∨　　　　　　　　　　なんか変に意識してしまってすごいドキドキしたりするときが……。
　　　　　小八＼|＼＼ iﾄ､＿__/i|__／　　　i{　 '⌒
　　　　　 i/　 }　∧　｀⌒`　_ア´ /i∧　　　ｆ⌒V
　　　　／　　 }, ′　　_,.　 ,ｲ　./⌒`ﾍ　 ∧　/　　　　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　／　,. 　 ⌒¨ア j／|__　　,∧/{　∨ ／　　　　 │ アルトリアさんは着実に攻略しつつありました　 │
　　　　　　　／　　　／　　　厂｢∨　　乂 ∨　　　　　　└────────────────────┘
　　　　　　　　′　r―く　　　 ./　　 i|／　{⌒∨　 /
　　　　　　　 i|　 __|　､__) _　 /　　.／　　 ji　　∨/
　　　　　　　 l|　{　＼′,＿｀丶､/　　　　乂___.j/
　　　　　　　 l|, r=ミsr'￣　　｀　＼　　　厂 ∨
　　　　　　／ jＬ _　`､r一'"　　　＼　　 i{　　 ∨
　　　　　　′ {　_　ヽ　|　ｧ'"´　　　　　、　`ト　i|
　　　　　 i{　　:, 廴.人人く　┬ｚ､　　　　丶.乂
　　　　　 ∧　.∧　　　厂| ｀¨¨´| 丶､__　　　　丶、
　　　　 /　 `7　　　 /　 | 　　 |　　　｀＼
7 ：スマホカエル：2020/02/20(木) 19:36:05 ID:pJITBP9G0: 立て乙です
ジャンヌさん堕ちかけてるw
8 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:37:14 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒~｀＼
　　　　　　　　　　　　　　　＿/／⌒´^ヽ, )
　　　　　　　　ｒ=-. 彡　￣￣ｿ＝、　　ｿ
　　　　　　　ノレ´　　イ　　　　　　 .ヽ
　　　　　　 (:/　　.／　　　　　ハ　　ヽ.＼
　　　　　／l　 ./:/　　　　　　　 .ﾄヽ　ヽ, :.
　　　　　〉{ 、:l j　/　/　　　 |　 | j .ﾄ. い .:j　　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　〈 :|＼ﾉ:| :i| ./| ___/_ﾉj　ﾉ -l个=.:j;ﾚ　　　　　　　 │　しかし、休日だというのに妙に不満げです。　　　 │
　　　　　 >|ﾐﾉ　i /iｦ丁,.ノV/ノｿ　チtjノミ、　　　　　　　 │　　　　　ジャンヌがいないからではありません　│
　　　　　( :V 　 v }j仆ﾍ气ソ　　 {咋》| :ト:＼　　　　　　 └─────────────────────┘
　　　　　冫　　.j .j 乂_ｿ　　　　ﾍ_ｿ　| .い＼ヽ
　　／フ　　　ノj 人. ¨　　　　　｀＇.ﾉi 　:j　.ヽj
　ヽ:.:/　　.／:冫ト., 、　　　　　^ 　／ j　 .ﾉ　　ゝ
　　,う　 ...::.:.=ｿ,ｲ.:ﾊ } 　:.....　　　／ .／彡´
／:.:ﾍ (　 .,´ 、〉:.:.ﾉ｀ト　、　　f __. (´　⌒ヽ　　　　　　 ┌────────────────────┐
/ :.:.:.いｿ./　　　ヽ~ ＼　　｀　X__./＿＼　　ゝ　　　　　 │　理由は単純明快で刀が売ってないからです　 │
|__:.:.」　 /　　　　.ハ　　＼　.....Y^ゝ.:.:.:.:.:.:.)　　|　　　　 └────────────────────┘
　　　　 |　　　　　ハ　／:.:.:.:.::〉ノ=-=≧'＼ .|
　　　　 |　　　　　　ﾉヽ、.:.:.／:.:.ﾄ.:.ﾊ　　　　、
　　　　|　　　　.;　　 /　　ゝ' /:.:.:/ .l:.:.:j　　　　j
　　　　|　　　　.;　　j　　　　/:.:.:./ /:.:.:.)　　　 .l
　　　　l　　　　 i　 j　　　　i.:.:.:.:ﾉ /.:.:.:ﾉ　　　 l
　　　　〉　　　　.i /　　　　{__:.:/ (__彡'　　　 {
　　　/　　　　　 Yヽ　　　　　　　　　 ....=ー彡
　　　ヽ　　　　　〉　〉　　　　 ......:::彡:::::::::::::::{
　　　　ヽ　　　　.l　冫:::::::..:::::::::::::::::::::::::::::::::入

　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　 │　この世界、変に日本文化がある癖に　　 │
　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　 │　　　　　　　　刀が存在しませんでした │
　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　　　　 |,≠‐、 ___　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿_　　.|　 | |　___
　　　　 _＿_,,,,,,....　､､--､＇|ヽヽ-､‐､一'''''''''"""~~￣￣　　＿＿＿＿_　　　￣￣~~""'| ヽヽ''' ー- ､、
　　　　{_}vv ｙ_,,,,,... ､､--' ,;_|　| |-'γ'=≠'''''''''""""~~~￣￣　　　　　　　￣￣~~i""''' ｰ|　 | |- ､､...__,ｿ
　　　 ``￣　　　 .|‘､_ノ／／ノｿﾑつ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　￣／／
　　　　　　　　　 |　／／　ﾉ　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　／／　　　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　　　　 |　 | |　／　'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　　　 │　過去に日本人が来ていたのならば　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　　　 │　　　どうにか再現しそうなものだけれど、と　　　　 │
　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 | |　　　　　　　　　 │　　　　　　　　アルトリアさんは首を傾げていました │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────────┘
9 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:38:17 ID:baka: 　　　　　　　 ,.｡ *''":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V:}
　　　　　＿,.ィ升:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/_
　　　　　　マ:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧=‐
　　　　　　-=孑ｧ:.／:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　 {/-彳:.;′:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼{`　　　　　 ┌─────────────────────────────┐
　　　　　　/／レ.Ⅳ:.:.／}:./}:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.ヽ　　　　　　 │ ない物はしょうがないから魔法書でも買うかなと　　　　　　　　　　 │
　　　　　 ´ |:/|,亥',:/　/ｲ |ハ:.:.:}:.:.､:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.V:.:.:.:.、　　　　　　│　　　　方針転換したところで見覚えのある顔が目に飛び込みました　 │
　　　　　　　′| 劣　丈≧ｚｚ}:.:.ﾊ:.:.}:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　　 └─────────────────────────────┘
　　　　　　 '. 必　　　　二,,_⌒ﾞ}ヾ从.:/:.:.ﾉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　　　　　　 |..:丿　　　''" ん心､　　 }ｲ:.:./:.::.:.ﾉ:.:.:.:.:.i:.:. }
　　　　　　「　　　　､乂_ソ〉　　}:.:./⌒Y:.:N:.:.:.:从ﾘ
　　　　　 ∧　　　　　　￣　　　 }／)::: . }:.:.:.:.: /
　　　　　　　 ∧ヽ、　　　　　　　　　　 _.::: ／:.:.}从{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.r一'´:.:.:.:/　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　　　　　　　人　　　　＿_,.｡ *''":::　 }从从ト､　　　　　　　　　　　　　│ その人は物珍しそうにキョロキョロと辺りを見回しています　 │
　　　　　　　＿　￣ |:::::::::::::::/　　　　　　 ..ノ:|､＿＿　　　　　　　　　 └─────────────────────────┘
　　　　　　　　　|:i:~"''～､、__ ／＿_,.　-‐'' "´:i:i:i}:i:i:i:i:i:i:i
　　　　　　　 }:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾉ:i:i:i:i:i:i:i:
　　　　　　　　　）:i"''～､、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
　　　　　　 ,.｡*'"i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉうぅｏ｡i:i:i:i:i:ｉ:ｉ‐=≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
　　_,.｡ *''"i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i

　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ ,. 、 _, 、_
　　　　　　　　,. -‐‐‐‐--　ｧ'´＞r‐ ‐‐ ‐- へへ
　　　　 ,ィｱ´￣　 r‐ｧ ´　￣　　　　　　　　　｀ヽｰ､
　　　　　〈〈　　　　rｧ'´　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾄ、
　　　　　ゝ._　　, '　　　　　　　　　　　　　　　　　、　V〉
　　　　　　　　 /　　　　, '　/　　　　　　　　　　　　ヽ i .〉
　　　　　　　 /　　　　/　/　 i .ｌ　ハ、　　　、　　　　　i 〉　　　　　　　 ┌──────────────────────────┐
　　　　　　　/　/ 　　,'　 i　 i l .ｌ l　　li　ヽ.　ヽ　　ｌ　 | 〉　　　　　　 │ 見間違いかな、と思いつつもアルトリアさんは声をかけました │
　　　　　　 ,' //　 .　i,. -┼十i´| ｌ　　li `ｰi -- i、　 l　 V〉　　　　　　　　 └──────────────────────────┘
　　　　　　| ｌl i　　i　|　,ィ== くＮ | 　ﾘ　ﾉ　ノ｀　il　ｌi
　　　　　　| ｌi l　　l　|〈　ir' ::i |　　　　　,ィ= く　 il　 il　 .!
　　　　　　| ｌｌ i　　l　| ヽ|t--'.|　　　　 7r':::i　ﾄ、.ｌｌ　ｌi　 |
　　　　　　| ｉｌ l　　l　!　　ー‐'　　　　　|t--' ﾉ　〉ｌｌ　 li　 |　　　　　　　　　　　　あの、ちょっといいですか？
　　　　　　iVｌｌ　　i　i　　　　　　　　　ー‐'　　/ｌi　 li　 |
　　　　　　　 N　　l　ﾄ、"""　　 '　　　 """　 /　|i　 il　 |
　　　　　　　　 ',　 i 　＼　　　_　　　　　 .イ　　ﾘ　 li　 |
　　　　　　　　　ヽい　/i　ト .　　　 ,. ィ´　＼　/　　.il　 |
　　　　　　　　〉、〈, へ　　￣　　　jへ　　＼レ1lｌ　ﾘ
　　　　　　　　　〈_ハ/　　＼　　__／　　V　 / レﾚ'ﾚ'へ
　　　ハ｀￣￣｀´　　＼　　 / Vハ　　　　/￣レ'　 / /　ヽ
　　 /　 i　　　　　　　　　＼/ 「　}　＼　／　　　　　 /　　　ヽ
　 /　　 i　　　　　　　　／/　ﾄ-1　　ヽ　　　　　　/　　　　　ﾊ
　/　　　 i　　　　　　／　/　 |　 |　　　＼　　　　i 　　　　　i
10 ：きび ◆1dTUfAn6/I ：2020/02/20(木) 19:38:34 ID:A+Qp30+v0: たて乙です
11 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:39:17 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.:.´:.:.:.:.:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ﾒ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
　　　　　　　　　　　　　　 ,:':.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:;:.:.:｀:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　ﾑ:.:.:.:.:/:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:l:.:/:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ｒ｀
　　　　　　　　　　　　　 j:.:.:.:/l:.:.:.:.|:.:.:./:.:.:|/:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.l　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:. l:.:.:/l:.:./l:.:.:./!:.:.:.:.:.:,:.:.:.:}:.:.:./:lゝ　　　　　 │ アルトリアさんに気付いたその人は　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｿ_.:.:|:/‐-/､ |:./ l∧:.:./ |/lﾊﾄ;.:!ﾊ　　　　　　　 │　　　　　　驚き、そしてしまったという表情をしました │
　　　　　　　　　　　　　 l!､_Ｙ　斤示㍉x _ ,.∨_x≦ミ | l　　　　　　　　└──────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　八ヾ! 　　夊ｼ _　 ′　ゞ′　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ヽ　　　　　　 i　　　 /´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!从､u　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ア、アルトリア？　なんでこんなところに？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ,l ＼　　　=ﾆﾌ　.／
　　　　　　　　　　　　　　 _,,　 -‐:./:/ ! 　＞　　　　个: 〉＝‐-. . _
　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : :!: ! 　 i　　　￣　/: / : : : : : : : : ￣,､-=.､
　　　　　　　　　 /: : : : :/ : : : : : :l :|　　 l　　　 , 　./ :/: : : : : : : : : ／: : : : : :ヽ
　　　　　　 ,.: : : : : ;': : : : : : : |: l＼　}　　 /, -/: /: : : : : : : : : :i: : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　/: : : : : :j: : : : : :／ﾍ:ﾍ　｀　　´／／＼: : : : : : : : :| : : : : : : : : : i
　　　　　　　 ,'.: : : : : :.l : : : ／　　ﾍ:ﾍ　　／／　　　､ : : : : : : |: :_: : : : : : : : |
　　　　　ｊ : : : : : : |: : /　　　　＼ヽ. ':／　　　　　ヽ.: : : : :.|: : :｀:～;､_.: : :|
　　　　　 γ : : : : : : : | :/　　　　　　　＼:/　　　　　　　　ﾍ : : : |: : : : : : : : : ｀:.-､
　　　　 /: : : : : : : : : l/　　　　　　　　　　　　　　　　＼: :|: : : : : : : : : : ヽ: i
　　　　 / : : : : : : : : : : l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼`|: : : : : : : : : : : : ＼
　　　 /: : : : : : : : : : : : :|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`.t: : : : : : : : : : : : : : ヽ

　　　　　　　》 /＼｀ー――/　　　.／　　　 /　　　　　　い、
　　　　　　《 .7ミ　＼　　 /　　　 ′ 　 / ./i　　}　　,’　　:,　＼
　　　　　ｒ’;,{ ｀ヾ　　｀¨/　　　./　　メ､ / ｲ　ﾉ　ﾉ　　　!　　)
　　　　　＼;{　　＼　../　　　 /　／/ ノ`="　/jﾐ_斗.|　　| |
　　　　　　{ ;i| ＼　--/　　　 ./ ;/=芹ミヾ. { / i　ﾉ,j/ |　　リ
　　　　　　ゝｔ＼　/ i　　　　/ ﾉ　{: :しﾟ}　　ｿ　 '芹う;j　./　　　　　　　　　　　それは私のセリフですよ。
　　　　　　　’、、{　|　　　 .ﾊ、　ゝ=ィ　　　　辷ﾉ{.//
　　　　　　　　”＼＼|　　　.|.　　　　　　　　　　　 |′　　　　　　　　　　　　……ちょっと場所を移しましょうか。
　　　　　　　　　/: : .y　　　|　　　　　　　　　　/ 　　′
　　　　　　　　 /: : :|:::}　　.|　　　　　　　　__　　　/　　　　　　　　 ┌────────────┐
　　　　　　　　/: : : |::::}　　 .}､　　　　　　ー' 　　ｲ　　　　　　　　　　 │ 彼はこの国の王子でした　 │
　　　　　　　 / : : : |::ハ　　.i　｀　　.　　　　　／　ｊ　　　　　　　　　　 └────────────┘
　　　　　　　ヾ: : : :,/ 　、　.|.　　　/｀　－ .|　　ﾉ
　　　ノ´￣￣￣｀ヽ　＼　、 |　　　/＿＿　_.|　/
　／　　　　　ﾞ、　　　＞ .ヽ＿ノ＼　　　｀ヽ
／　　　　　　　　，　　　　　　/=ヽ　＼　　　　＼
12 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:40:13 ID:baka: 　　　　　　　　　　　､.......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　 _,.. -`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　 ,.:-'::´::::::::::::;:::::/l:::;ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　あ～、いや、これはだな……。
　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::{::::ﾄ;::| ヾ' ヾ＼:::､::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　／::::::::::;:::::::ヽ:|,ｨ,'ィ　　　　ヽ!＼:::::::::::;:--
　　　　　 ,r'::::::::::::::l:::::ﾄ::ﾊﾉ::;:<''"7　　　　　ヽｨ:::/ r''
　　　　　　　'７::;::::::::::::{::::{'ﾘ/:;ｲr､ヽ !　　　　　　ヽ| /,r　　　　　┌──────────────────────────┐
　　　　　　 /:/::::;:::::::::ﾊ:|/::/ヽｰ'ﾉ,/　　　　　　　｀!　〉　　　　　│ 移動した先で王子は言い訳するように言葉を紡ぎます。　　 │
　　　　　　　 {/|:::;l::::::;/　└'′ `,'"'　　　　u　　　　　ﾉ　　　　 │ 　　　　　　　ここで知り合いに会うとは思わなかったのでしょう │
　　　　　　　ヽ|ヽ:|ﾄ;:>、　　　'　　　　　　　　　　　　{ノ　　　　 └──────────────────────────┘
　　　　　　　　　　ヾヾ{iヽ
　　　　　　　　　　　　ソ
　　　　　　　　　　　　く...　　　　,. -─‐ヽ　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　ヽ` 　／　 ‐,.二ノ　　　　　　　　　　 │ 王家に次ぐ血筋の一つであるヤガミ公爵家ですから　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　＼　ヽr '´　　　　　　　　　／　　　　　　　│　　　　　　　同い年である同じ王子とは面識が普通にありました │
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　／::..　　　　　　　 └───────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　／:::::::::::...

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　__,.､_ ,..、__　　　　／⌒ヾ:.
　　　　　　__,rｧ=竺ｰﾍ,__　ｰﾍ｀丶. 〃　　　 }}
　　　　 У　´　__＼ヽ｀て, ﾏ⌒'＼_　　 ′
　　　　　 / 　 .: -‐ ｧ 'ﾍ　}i　{_　｝　　｀丶,
　　　　 /　／／爪　　l　}ｉ　 {_　} 丶　i　ハ
　　　　｣i_/ / {　{　､＼ }　}i　厂ｖ＼　 |　l　i}
　　　　{廴/{　､＼　　｝ / rし'ﾉ　　 v　 |ﾉﾘ　　　　　　　……大体察しました。
　　　　 {尨ｘ＼__＼　厶' 7 尨⌒丶ノ^ｉ　|"
　　　　　　廴`ｧ=x⌒＜尨彡'　｀ヽ〈　.′l
　　　　　 У/1:ﾏ丁´、　＼　,ノ　}_/　 .　　　　　　　 ┌─────────────────┐
　　　　／::::'ﾍ|i:::Ｖ＼丶　／　　.ｲ:　 /　　　　　　　　　 │　お忍びで城下町に降りてきたのです。 │
　　　　く::/:::/　|:,::::v'⌒^''＾′ｉ／　'　/　　　　　　　 └─────────────────┘
　　　　〉::/　　:::Ｖ/　　　　「　 /　/
　　　　ぐ:/　　 |::::|￣￣￣￣丶/／′
　　　　　　　　 / ｰ　_＿___　　　＼
13 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 19:40:49 ID:UEOoTGsM0: 立て乙です
14 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:41:15 ID:baka: 　　　　　　　　＜￣｀ヽ
　　　　　　　　　｀ヽ !_....　-─-　.._
　　　　　　　　　　 ,　 -一,　　　　　　　　、｀''ヽ,,_, へ
　　　　　　　　　／／／ﾊ　i 　　､i　　ヽ　　　＼　ﾞi
　　　　　　　／　/　 /　ハ　! 、　ﾞ|　　　 !　　　　ヽ人
　　　　　　　/　〃 ,.ィ´/　小ｘ.、　　｜!　　∥　　　　ﾞ､　冫
　　　　　　　i　/i　ｋ=ﾚ　　弌ヽ､＼　| i　　｜　　　　　レ'、
　　　　　　　Ｖ　！芹j　　乍≡气､`| !　　 |＿　-─　 i　 }
　　　　　　　　 / ∨ﾋﾝ　　！しﾞﾉ〉| !　　 |-─　´ 　 /_ノ　　　　　　　あのですね……こんな所に護衛もなしとか
　　　　　　　 /　ﾉｒ｀　　　 ┴─''´　| !　　 iへ_　／　/´!　　　　　　　　　　　　　　　御自分のお立場をお分かりないんですか？
　　　　　　　 ,' ,　{　　　　　　　u 　 |　　i　|　/,彡／__｣
　　　　　　　i /　ﾊ　 i ⌒ヽ　　　　　|　　i　ト'彡／ ´/
　　　　　　｜i 　人ヽ　丿　　　　ｲ　 i /／:::::＼´　　　　　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　卜　i 　ヽ　　　 _　　 /,　　ﾘ'::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　 │ 呆れるようにアルトリアさんは言いました　 │
　　　　　　　 ,ﾊ　 !　　｀一 7´1r‐ /,'　ノ'¨｀ヾ:::::::r､::::::',　　　　　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　　　ヽゝ'⌒''ｰ∠ｲ::::ﾍ ' '"´　　　　ヾ:::｣｀一′
　　　　　　　　 /,　　／::::::ﾉr:::ﾍヽ　　／￣｀＼
　　　　　　　　! i 　ぐ:::::／ |::::::::ヽ＼／　　　　　｀ヽ
　　　　　　　 |, l　/ 〈:::/ 　ﾄ:::::r┘ /　　　　　　 |
　　　　　　　/！ﾉ　 V　　 !＿｣　ﾞ,,!　!　　　　　ｲ

　　　　　　　　　　　　　ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜
　　　　　　　　　　　　7:::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::＼::::::l::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　 ,'ｨ::::::::::::::'::::::::::/:／::::::::::::::＼!:::::::l::::::::::::::<
　　　　　　　　　　　ﾉ:::::::::::::::∥:::/i::::::/:::::::::::::ﾊ:::::::::::i::::::::::::::::丶
　　　　　　　　　　　/ｼ::::::j::::/　j:/ ｌ::::/ｌﾊ:::::::/　.ﾄ::::::::ｌ::::ﾄ:::::::::::_ヽ
　　　　　　　　　　　 7::::::::|/-―=　ｌ/‐ノ t:/ ゞ=-丶::i-､ﾊ::::::::ｿ
　　　　　　　　　　　　jﾊ_::ｌ　,ｨ≠=ミ､ヽ　　　　ｨｧ≠==x　':::::::ﾘ　　　　　　　　　　いや、同じく一人で出歩いてるお前の言えたことじゃないだろう。
　　　　　　　　　　　　　ｌﾍｌ　ゞ込タ　　　　　　込タ〃 /｀:/
　　　　　　　　　　　　　ゝλ　￣　　　 i　　　　￣　　/i　}
　　　　　　　　　　　　　丶ﾊ　　　　　　 '　　　　　　　/ ／
　　　　　　　　　　　　ﾍ　　　　__　　　　　　　ﾊ｀　　　　　　　　　　 ┌────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　 j/＼　　　ｰ￣　　　仆　　　　　　　　　　 │　王子は真顔で返しました　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘl｀　　　　　　　イｌ　　　　　　　　　　　 └────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　＞ー＜　　ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ ',　　　　　　 /　ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ノ　　　　　　 / 　ト
　　　　　　　　　　　　　-=ﾆ/ 　　　 ',　　　　 /　　　　ヽﾆ=ー
　　　　　　-=ﾆ二二ニニニヽ　　　　ゝ　　　　　　　／二二ニニニﾆ=-
　　　／二二二二二二／＼＼｀｀ヽ　　　''' ´ ／／＼二二二二二二＼
　　 /ﾆニニニニニニ／　　＼＼　　　‐'　　／／　　＼ニニニニニﾆﾆヽ
　　 {ﾆニニニニニ／　　　　　　＼＼　　／／　　　　　　＼ニニニニニﾆﾆ}
15 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:42:16 ID:baka: 　　　　　／￣￣＞-‐=ニ =‐-r-､
　　　　　　　／⌒ヽ　 '´￣｀ヽﾉ`vﾍ
　　　　　　 // ,　　　　　､　 ∨ ∧〉
　　　　 // / / /| { ､､　　ヽ　∨ ∧〉
　　　　　И.,' /i .{│ﾄ､＼＼　 ',　∨　｢〉
　　　　　 И { ∨人{　＼＼＼|　│./k′　　　　　　　　　　　　　　　　　　私はいいんです、自分で大抵は対処出来ますから。
　　　　　　 N|笊ﾐ､　　　_斗ｬfｷ¨ К人〉
　　　　　 | 圦乂}　　´∧ヒ刈　 |人::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　それよりも、お忍びとはいえ護衛の一人ぐらいは
　　　　　　 |小 `´ﾉ　　　　￣│　|ﾍ::＼:ノ　　　,-､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　付けましょう。
　　　　　　　|ﾉ.人　ｬ--､　　 .|　│ }:::::}　　　　 | │ 　　 , -､
　　　　　／|'´ }　＼｀‐ ' . イ│ │ |:::::| 　　　 |　| 　　 /　/　　　　　　何かあったらどうするんですか。
　　　　　 ′ l　/　 /:::)ﾐi´　 ,乂l 刈_.ﾉ-┴=､.　　││ 　 /　/
　　　　　 ,ｨ圦{¨¨7¨´∨_／　 }'／／　二＞辷Ｖ　 {‐-ノ　/ 　　 _, ､
　　　　　/　∨` 〈_／厂７　　／ ./ ／　　／／}　　`´　 /　_＞'¨　ノ　　　 ┌──────────────────┐
　　　　 /　　ﾚ' ／,ｨ介ｖ'＼/　　 {　　　 /　　ﾚ'ﾉ､__　　　 `'´ _,　'´　　　　　 │ 自分の事を全力で棚上げして言いました │
　　　 /　　 / <／//│|＼＼　 ',　　___ ,＞'´　　　｀　､　　 '─---─ｧ　　 └──────────────────┘
　　　 {　　 /　　 // .: |│　＼ﾉ　　',　(＿＿, --､＿_ 　　｀`y'`…‐-‐'′
　　 │ 　 }　　// .: : |│　　　　 ',　　　　　　ヽﾆ≧=‐'´
　　 │ 　 |　.〈/　:: :: |_|　　　　　　　', _,ｨ─‐---─‐'´
　　 /　　│　　.:::　:::.　　　　　　　／ ./

　　　　　　　　　　　　　　/三三_|三|_三三ミﾐ､
　　　　　　　　　　　　　/://､_　ー―' _., ｀''lﾐli|
　　　　　　　　　　　　 /V/　il{｀　　　 .'|i{　　|Vl
　　　　　　　　　　　　 |　L___＿＿＿＿_,____,| .|　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　 |{ i三三三三三三三 i/.|　　　　 │ 実際の所は忍の護衛がこっそりついてきているので　　 │
　　　　　　　　　　　　 /ヽミ三三三三三ソ;/ヽ!　　　　 │　　　　　　　　　　よほど大丈夫だったりするのですが │
　　　　　　　　　　　　/i | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| i|ヽ　　　　　 └────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　|Ail |＿＿ノ:|:::､＿;;;;;; |/!/|
　　　　　　　　　　　　| .!ヽi::::::::::::::::::::::::::::::::Y'/　|
　　　　　　　　　　　　　　_!､:::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　／::::rヽ::::::::::::::::::;イ:ヾ:ヽ　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　　,....＼::ヽ::::::＼:::::イ::::ﾗノ:::::::､　　　　　　│ アルトリアさんも忍には気付いていましたが　　　　　 │
　　　　　　　　　　 {::::::::::::::::::::ー::―:-::'´::::::::::::::::}　　　　　 │　　　　　　王子の認識の甘さが気になっていました │
　　　　　　　　　 ,―==ー--､::::::::::::::::::::::::::::::::イヽ_　　　　　└──────────────────────┘
　　　　　　　 r'´::::::::::::::｀::ヽ､:＼ヽ､::::::::::::::::::://:::::ト､
　　　　　　／｀ー-- ､::::::::::::::＼::｀:ー､::::::／:/::::/ﾐill|
　　　　／　　　　,.=三｀ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ミ|ミi､
　　　 /　　　　/三＼三三ミiミ,､:::::::::::::::::::::::::::/|三|ミi }
　　　/　　　 /三三ニ､三三|三三=iー､::::_:::ｲ三V三ミi､
　　 /r< >ヽ-'三三三ﾐヽ三ﾐ|三三/　　　i｀　|／|三三|＼
16 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:43:14 ID:baka: 　　　　　　　　　_ ／: : : : : : : : : :_: : : : : : : : : : : : ／: : : : : ＞
　　　　　　　　ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : l: ヽ
　　　　　　　　 /: : : : : : :／: : :/: : : :／: : : : : : :: : : /ハ: l:ヽ: .､
　　　　　　　　 7: : :l/: : : : : : : : : ／: /: :/: : : /: : :/: : : V : ヽ-ゝ
　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : :/:/:/l: : /l: : ://l: : l: : :l: :l
　　　　　　　￣l: : : : : : : : : : : : : : /ｲ/　l､'" l／/　l: /l: :lV:lヾ
　　　　　　　　　ﾘ: : : : : : : γ‐､: :/　　　｀　｀丶､　 l/　l/:ﾊl
　　　　　　　　　 l : : : : : : / ヘ l: ｌ　　　　 i¨¨¨不ゝ　/^　　　　　　　　　　　　いや、誰かに守られて来るんじゃ意味がない。
　　　　　　　　　 ∨l: : : : :ヽ､　ﾉ'"　　　　　 lｿ　　　l
　　　　　　　　　　ヽ: : : : :丶ｰl　　　　　　　　`　　　､　　　　　　　　　　　　一般市民として市井に紛れ込んで世界を見たいんだ。
　　　　　　　　　　　 }: : : : : : :〉-、　　　　　　　　　　　　 '
　　　　　　　　　　　ﾚｌ: : l /V　　、　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　 l／l/ 　丶＼　　　　　─ ヽ／
　　　　　　　　　r--─'─────-ｪｭ　　　　　 '
　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |ﾆl｀>､　__/　　　　　　　　／`丶､
　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |ﾆl/　　　　丶､　　　　, -r─‐- ､｀丶､
　　　　　　　　　|　-──-　 _　　　　|ﾆl　　　　　　　〉　　 (＿l---　､.__　　 l
　　　　　　　／　　　　　　　　 ‐-|ﾆl､._　　　　 / 　　　 (＿＿　　　　. l
　　　　_　-'--- 　 _　　　　　　　　　　ヾﾑヽ､　　/ヽ　　　　 (　　　　　　　: l
　　／　　　　　　丶　　　　　　ヾﾑlﾆ〉､/ 　ヽ‐-､　ヽニｌ　　　　: l
　 /　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　ヾﾑ/ l　　　 l 　ヽ　　Ｖ　　　　　l

　　　　　/ｲﾊ　/.: 　　/::::　　l　 l　 .ﾊ　　l　　　l　l　ﾄ､ﾊ
　　　　 {　l　Vi:: 　　 l::::　/ /　/　/　l 　.|　ﾄ､ |　|　| ﾊ ',
　　　　　/ |.　 |:: 　　.l:: ./ /　/i ./　　|　 |　|k. |　|　| j i l
　　　　ヾ小ﾐ､|　　 .|〃./i ./ .l/　　 .|　.ﾊ .| } |　i　ｲ八;
　　　　　　iﾍミ|　　　|ィ示≧=-,; 　　.lｨ彳＝､ｲ / /l,'　ﾘ
　　　　　　＞il　　　| ll {:::} i Y　　　　 il{:::} ! / l/,/|/　/　　　　　　　　　　いや、あからさまに上等な服着といてなに言ってるんですか？
　　　　　　ヾil|　　　| ゞーソ　　　　　ゞ┴'´ ./　 .|
　　　　　　　　 |:::::i:　| u　　　　　　　　　　　 /::　 |　　　　　　　　　　　　　紛れ込むどころか目立ちまくってますよ。
　　　　　　　　 |:::::l.　|　　　　　　　 i}　　　　ｲ::::.　|
　　　　　　　/::| :::l,　|>､　　　　(　　ｧ　　／ |!::;;i　|
　　　　　　 /:::∧..:!　,|　|＼　　　　　　 <　　 |::: l　|　　　　　　　　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　 /:::/　 i　　.| _|　　＞　 _ ／|:::::>　 |::. ! ﾘ　　　　　　　　　　 │ アホですかという言葉をアルトリアさんは堪えました。 │
　　　　　ヾ.'　 ∧　　|＼　　　　　 |.K　　 |　ｲi　　　　　　　　　　　　 └───────────────────────┘
　　　　　　　　/∧>　.|　＼　　　　／　＼ _| ﾊ/
'｀ー──　''´ヽ　 .', .|　　　＼　／　　　　　 lｲー─ ''´｀＼
　　　 i　　　　　ヽ　　il　　　　/::::ヽ　　　　　/　　　ヽ　　　.＼

　　　　　　　　　　　　-=＝ﾆﾆ====-ミ
　　　　　　　　　／:::{｢　r=､　　　 r=､j｛＿__
　　　　　　 /≦Ⅵ　{{__j}レ=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　　 |i　　} } -=ﾆ三三三三三二ﾆ=- '＾
　　　　　　　　 |i{　r≦f´: : : : : : : : : : :rxく
　　　　　　　　人くj〃{{:　:　:　: __,:　:　:!}ﾊ',　　　　　　　　　　　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　 {{　j{ﾊ{{ }レ-: :': : : :{:＼__ﾊ! }{　　　　　　　　　　　　　　　 │ 近くで聞いていた忍は　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　＼j／{{: : : : : : : : :ﾉ: : :./ j jﾊ　　　　　　　　　　　　　 │　　お前の服も上等やんけと思いました　 │
　　　　　　　　　 ]: :八: : : : : : : : : : : ﾑ:く//　　　　　　　　　　　　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　_　rｰ': :.{: : :＼: : : : : : :／: : : : ヽ__,.ｰ:.
　　　　／:.fT: : :{: : :＼: : :＼: :.／: : : : : ／／: : : :＼
　/ニ｛: : : : ﾍ: : : : :＼: : : :／: : : : : : ／: : : : : : : : :/ｰﾐ
/ﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : :': : : : : : : ／: : : : : : : : : :/ﾆム‘,
ﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : : : : : :／ : : : : : : : : : ／ﾆﾆﾆﾑ‘,
ﾆﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : :.／: : : : : : : : : :.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}‘,
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : :＼__. : ／: : : : : : : : : :.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼＼
17 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:44:17 ID:baka: 　　　　　　　　 ,ﾉ : : : : : : : : : : `ｰ: : : ::..:::. ::::`､
　　　　　　ﾚ : : : : : : : : : : : : : ::. ::..::..::::..:::､;!
　　　　　　　　 l ;i: :.: :i; :ヾ,;,_ヾ-､ヾ`､::..:. ::::::::::i,
　　　　　　　　ﾚヾ!::ﾄ､!`ｰ,r‐'''´　　　ヾ::;r'´ヾ::i
　　　　　　　　　　 `､! _,r' ,ri´￣ !　　　V,ﾉ ,'.,!:!
　　　　　　　　　　｀、　ヾi_,ﾉ　　　　 ,,,ノ`､!　　　　　　　　　　　　　　そんなにダメか？
　　　　　　　　　　 i　　　　　　　u ,/'.,　｀､
　　　　　　　　　　　　ﾉ__　 _,.　　　　/　 ;　　 `
　　　　　　　　　　　　｀ヽ、　　,,/　　 ;　　　｀.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣ _,ゝ　　;　　　 __,,,y'`ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,r''´;r'′　'　 ,r''´:.:.:.:.:.:.:.::::`､　　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　 _,r'´:;':.:/-､ ,r‐-,/.:.:.:.:.:.:.:.:._;;::.-`､:`､　　　　　 │ 普段言われることのない明確な否定に　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　 i:.:.::::;'.:.i　　　 .／:.:.:.:.:.:.:.:.:.;'.:.:.:.::::::`､:.i　　　　 │　　　　　　　　王子はショックを隠しきれませんでした │
　　　　　　　　　　　　　　 l:';.::;/ヾ'､_,,／／ヾ:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.::::`､'i　　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　 !:.Y　　`ｰ ''´　　 .`､:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ヾi
　　　　　　　　　　　　 i;.:.!　　　　　　.::'::.., .`､.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::`､
　　　　　　　　　　　　 i:.l　　　　　　　 ::::::':...,ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　i;!:.　　　　　　　　　...::`､:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::`、
　　　　　　　　　　　　　　　 !:::　　　　　　 .:::::::::　　ヾ:`:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　 l::　　　　　　..::::::　　 .,'::::`､:.:`:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::`、
　　　　　　　　　　　　　　　　l.　　　　　　　　　 ..::;'::　..:::`､:.:.:`:.､:.:.:.:.:.:.:.:::`、
　　　　　　　　　　　　　　　｀､:.　　　　　　　..:::;'::　..::::::::::`､:.:.:.:.`:.:.:.:.:.:.:::::`、

　　　　　　　》 /＼｀ー――/　　　.／　　　 /　　　　　　い、
　　　　　　《 .7ミ　＼　　 /　　　 ′ 　 / ./i　　}　　,’　　:,　＼
　　　　　ｒ’;,{ ｀ヾ　　｀¨/　　　./　　メ､ / ｲ　ﾉ　ﾉ　　　!　　)
　　　　　＼;{　　＼　../　　　 /　／/ ノ`="　/jﾐ_斗.|　　| |
　　　　　　{ ;i| ＼　--/　　　 ./ ;/=芹ミヾ. { / i　ﾉ,j/ |　　リ
　　　　　　ゝｔ＼　/ i　　　　/ ﾉ　{: :しﾟ}　　ｿ　 '芹う;j　./　　　　　　　　　場所によっては誘拐してくれって宣伝しているようなものですよ。
　　　　　　　’、、{　|　　　 .ﾊ、　ゝ=ィ　　　　辷ﾉ{.//
　　　　　　　　”＼＼|　　　.|.　　　　　　　　　　　 |′
　　　　　　　　　/: : .y　　　|　　　　　　　　　　/ 　　′　　　　　　 ┌────────────────────────────────┐
　　　　　　　　 /: : :|:::}　　.|　　　　　　　　__　　　/　　　　　　　　 │　敬う気が一切ないアルトリアさんはハッキリと言いました。　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　/: : : |::::}　　 .}､　　　　　　ー' 　　ｲ　　　　　　　 │　　　お忍びで来ている以上王子として扱う必要は無いという　　　　　　　　　　│
　　　　　　　 / : : : |::ハ　　.i　｀　　.　　　　　／　ｊ　　　　　　　　　　 │　　　　　無礼講だから上司に無礼を働いても問題ないなみたいな考えです。 │
　　　　　　　ヾ: : : :,/ 　、　.|.　　　/｀　－ .|　　ﾉ　　　　　　　　　　 └────────────────────────────────┘
　　　ノ´￣￣￣｀ヽ　＼　、 |　　　/＿＿　_.|　/
　／　　　　　ﾞ、　　　＞ .ヽ＿ノ＼　　　｀ヽ
／　　　　　　　　，　　　　　　/=ヽ　＼　　　　＼

　　　　　　　　　　 /r=＝ヘニニﾆ rｰ--=ミﾄニ,
　　　　　　　 //　　　￣￣￣　　　　　} V＾i
　　　　　　　　　 } } ` ┰‐'　　　　　` ┰‐　}「　 }
　　　　　　　　　 } }ﾆ二⊇-=＝＝=-⊆二ﾆ」　 {{
　　　　　　　　　仁ニニニニニニニニニニ７ｰく,　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　　　　　　/ニニニニニニニニニニニ介y㍉　　　　　　　　　　 │　平然とズバズバ言い放つアルトリアさんを見て　　　　　　　 │
　　　　　厶-=ｧrｰ=＝＝＝＝=----イ　}/＾{{　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　忍の頭には不敬罪という言葉がチラつきました │
　　　　　　　　 /爪{{　　　,..:个:..._　　　 i|. } V り┐　　　　　　　　 └─────────────────────────┘
　　　　　　　　{ ﾊ{N「` ｰ:.:.:.:ﾉ:.:.:.:.「　ー:ｧ/:.:}Ａ:.／｛_
　　　　　　　　}'　}　ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:u:.:.:./:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:..,
　　　　　　　　　 -‐ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　_{:.:.:.:｛:.＼:.:.:.‐-:.:.:.:.:.:／:.／:.:.:.:.:.:.:./⌒V｛
　　　　　　 r:.':.:.:.:＼:.:.:丶:.:ヽ:.:.:.:.:.:／:.:.:-―-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.{
　　　　　 ::.:.}.:.:.:.:.:.:.:.:.ニ=-:.:.:.:７7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:八
　　r:.:':.:.:.:.:.:}＼:.:.:.:.:.:.:.:ｰ‐=＝:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠二:.:.:/-‐:.:.:.:.＼
18 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:45:21 ID:baka: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ':::-‐::::::::::::::::::｀ﾆ=‐ 　 ,
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ_ 　´
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:;ゝ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ::::::::::::::::ヽ::l,
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ::::::::::::::::}
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ::/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::!:::ﾄ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;rィ )::/:;ィ|::/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ/ /,ｨ'/'',r'/'　　　　　　　　……お前には愚かに見えるかもしれないが
:!::;:::::::::;;:::::::::;::::::;ィ'　}! |/ '　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　俺は王族というフィルターを通さない市井が見たいんだ。
'Vl;ｨ〃/／'　"´　　 `'′　/
　　　　　　 / 　　　ノ　　　　　　　　　　　　世間知らずという自覚はこれでもあるんだ。
　　　　　　 /　　 ,.　'´
-.､　　　{　/ ､_／
:::::::`ヽ.､　'〈　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──────────────────────────────┐
‐-､:::::::::::`:ｰ-､　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ いずれ王を継がなくてはいけない立場、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　|::::::::::::::::::::::｀ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　 │　　　アルトリアさんには分からない悩みを抱えているのはわかりました │
　　 l:::::::::::::::::::::::::::::::::｀::‐:..､　　　　　　　　　　　 └──────────────────────────────┘
　　　l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:＞=‐-...､
　　　 l::::::::::::::::::::::::::::::／´::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　l::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 l:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|

　　 ,/　　/　　/　 ,/　　/'!　ハ,　　　 |　　|　　l　　 i 　 i　　　　|- l　j
　　 '　　,　　/ 　/ ',|　 l　|. l　 l 　　　l　　|　　､　ヽ.　|　　　| 　|ﾉ |　,
　　 l.　　| 　　|　　| l/|　 | │| 　ゝ.　　ﾄ　ヾ. 　ヾ､　／ , 　　| 　| ,.|イ
　　 |,　　| 　 '.! 　 | |! l 　|　| | 　　＼　| ヽ　､＼ _iィゝ　Y l.　 │　|ﾉ!　}
　　ﾞ　　|　ヽlゝ._ | ゝヽ._| __ ｨ　　､,ゝ_!-‐＼!" ＼! 　ゝ| |　　 ! 　|メイ
　　　ゝ　ﾊ　|　ヾl` !￣ヽl　ヾ　　　　ヽ　　　＼　　　| l 　　|　ﾚ　j　　　　　　　仕方ありません。
　　　　＼! ＼! 　　　　　　　　　　　 -　_＿_ _, ノ │'　　l 　|ノ
　　　　　　 |` 'ﾍ　､　　　,_ " 　　　　　　 ` ー‐ '"　　| 　　 i.　| }　　　　　　　　今度お忍びに行きたいときは私に連絡をください。
　　　　　　 |　 |∧　ヾ二.ノ'´　　　　　　　　 / / / / 　 |　　　　 |/　　　　　　　　　　　　　　　　　迎えに行ってそのまま護衛に付きますから。
　　　　　　 | 　| 　,. / / / / 　　　　　　　　　　　　|　　　　|
　　　　　　 | 　!　∧ 　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　| 　,　　　|　　　　　　　　　それならある程度王子の好きなようにはできますよ。
　　　　　 │ 　　　ヽ　　　　　　＿　　　　　　 ,./|　│ 　 ,ﾘ
　　　　　　 ! 　i 　 l !::|ゝ　　　　 l/＿_）　　　　　ｨ三j !　|　　,__
　　　　　　 i　ヾ　　 :|三;_ゝ　　　　　　　　 ,　'　|三' ,ｲ　'　　/三ヽ
　　　　　　　ヾ＼ :::|三三三＞､　　　　 .／　　　|≡! | 　　 /;:三三＼
　　　　　　ゝ　 !::::|三三三ノ|　　`　　´　　　　　|::: | |　　　/三三三三ヽ
19 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:46:28 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.:.´:.:.:.:.:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ﾒ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
　　　　　　　　　　　　　　 ,:':.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:;:.:.:｀:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　ﾑ:.:.:.:.:/:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:l:.:/:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ｒ｀
　　　　　　　　　　　　　 j:.:.:.:/l:.:.:.:.|:.:.:./:.:.:|/:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:. l:.:.:/l:.:./l:.:.:./!:.:.:.:.:.:,:.:.:.:}:.:.:./:lゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｿ_.:.:|:/‐-/､ |:./ l∧:.:./ |/lﾊﾄ;.:!ﾊ
　　　　　　　　　　　　　 l!､_Ｙ　斤示㍉x _ ,.∨_x≦ミ | l　　　　　　　　　　　　え？　お前が護衛に付くのか？
　　　　　　　　　　　　　八ヾ! 　　夊ｼ _　 ′　ゞ′　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ヽ　　　　　　 i　　　 /´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!从､u　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ,l ＼　　　=ﾆﾌ　.／　　　　　　　　　　　 │ 見た目童女が護衛に付くと言われても　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　 _,,　 -‐:./:/ ! 　＞　　　　个: 〉＝‐-. . _　　　　　　　　　　│　　　　　冗談としか思えなかったのでしょう。 │
　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : :!: ! 　 i　　　￣　/: / : : : : : : : : ￣,､-=.､　　　　 └───────────────────┘
　　　　　　　　　 /: : : : :/ : : : : : :l :|　　 l　　　 , 　./ :/: : : : : : : : : ／: : : : : :ヽ
　　　　　　 ,.: : : : : ;': : : : : : : |: l＼　}　　 /, -/: /: : : : : : : : : :i: : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　/: : : : : :j: : : : : :／ﾍ:ﾍ　｀　　´／／＼: : : : : : : : :| : : : : : : : : : i
　　　　　　　 ,'.: : : : : :.l : : : ／　　ﾍ:ﾍ　　／／　　　､ : : : : : : |: :_: : : : : : : : |
　　　　　ｊ : : : : : : |: : /　　　　＼ヽ. ':／　　　　　ヽ.: : : : :.|: : :｀:～;､_.: : :|
　　　　　 γ : : : : : : : | :/　　　　　　　＼:/　　　　　　　　ﾍ : : : |: : : : : : : : : ｀:.-､
　　　　 /: : : : : : : : : l/　　　　　　　　　　　　　　　　＼: :|: : : : : : : : : : ヽ: i
　　　　 / : : : : : : : : : : l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼`|: : : : : : : : : : : : ＼
　　　 /: : : : : : : : : : : : :|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`.t: : : : : : : : : : : : : : ヽ

　　　　　　　　　　　,. ‐‐‐‐ ｧ´　　　　　　　　＼ｰ┐
　　　　　　　　　／ ´￣＞　　　　　　　　　　　 V ﾍ
　　　　　　 //　 .／　　.　ﾄ、　＼　　　　 iX 〉
　　　　　　　　ﾚ'　 /　　 .　　l　.|　＼　　ヽヽ　　j//〉
　　　　　　　　　　　i　　　l　__ｌ__,|　　ヽー土|.　ｌ||'/〉
　　　　　　　　　　　| l　.　!´　l___|　　　レ'::::::「　ｌ|| く　　　　　　　　　いやかも知れませんが、私じゃなければ自由にできませんよ。
　　　　　　　　　　　| i、 V ,ィ´:::::ﾄ、　　八r;::|　 l||　 }
　　　　　　　　　　　| Nヽjﾊ　入rj　　　　　｀ |　 l|| メ　　　　　　　　　連絡は第一騎士団団長にでもお願いします。
　　　　　　　　从 i　ハ""´　　 . 　　""|　 l||　　＼
　　　　　　　　　 |　i　ｌ > .　　　､　　／|　 l||＼_／
　　　　　　　　　 |　l　|'儿＞　 __.イ__ ,ﾘ　/ﾘ　〉
　　　　　　　　　 | .ﾙ |____/_j￣||￣　　レへー '　　　　　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　　　　ﾚ'´ |　　＼___八_　　　／ 7ー、　　　　　　 │　自身の見た目ぐらい把握しているので　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　/⌒｀|　　　／L.j＼｀￣´ ､　ﾚ'´￣',　　　　　　 │　　　　　　　　特に気分を害する事はありません。　│
　　　　　　　　　　　　|　　 }/　／　/ Vﾊ＼　　 V!. 　　|　　　　　　 └─────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　|　　/　/ 　 /　o〉ｌ.　 ',　　ヽ　　　|
　　　　　　　　　　　　|　 i　　＼ /　 /　 |_____〉　　}　/　,'
20 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:47:17 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　イ三ｒ===ミiiﾐ=､
　　　　　　　　　　　　　　　　/￣V/　}ヽ￣´ィi|
　　　　　　　　　　　　　　　 /　i´　}___U＿__ i/,i|
　　　　　　　　　　　　　 ,,､_ﾉπ-==ニ三三三ミ､.　　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　　　 ,. .-. ': : : :{i(}//i| ,;;;;;;;;ヽ三ニニミ､　　　　　 │ なんで第一騎士団なのかと　　　　 │
　　　　　　　,. : : : :,.::: : : :::: : :!ﾊ |ヽー:-:':｀ヽ;;;ﾄ!i｀i　　　　 │　　　　忍は不思議に思いました。 │
　　　　　／: : : : : : : :＼: :.:＼!: :!|: : : : : : : :}: ハﾘ.!|　　　　 └───────────────┘
　　　／,-――-､: : : : :ヽ: : ヾ:.ヽ: : : : :''': :/　/　|
　　／／　　　　　＼: : : : ヽ: : :ヾ:＼: : : ./､　　　　　　　　　　　 ┌───────────────┐
　 /ii/__,i､_ 　　／i|ミ|i|: : : : :ヽ: : : :::{:｀T:::::ヾ､　　　　　　　　　　 │ ヤガミ公爵は本当に有能なのです │
　{ミ/,.-U-,ヽ／三i|三i|: : : : : : ヽ : : : : : :::::ヽ:!　　　　　　　　　　└───────────────┘
　|ii{ |ミ､_rii　i三ﾐﾘ三ﾐi| : : : : : : : ＼: : : : ／: :.ヽ
　ﾐヽヽ三ノノ三ミ|三三､: : : : : : : : : ｀ヽ/: : : : /
21 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:48:17 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.:.´:.:.:.:.:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ﾒ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
　　　　　　　　　　　　　　 ,:':.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:;:.:.:｀:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　ﾑ:.:.:.:.:/:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:l:.:/:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ｒ｀　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　 j:.:.:.:/l:.:.:.:.|:.:.:./:.:.:|/:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.l　　　　 │ 数日後、王子から連絡を受けたアルトリアさんは　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:. l:.:.:/l:.:./l:.:.:./!:.:.:.:.:.:,:.:.:.:}:.:.:./:lゝ　　　　│　　　城の人影の少ないところに呼び出すと　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｿ_.:.:|:/‐-/､ |:./ l∧:.:./ |/lﾊﾄ;.:!ﾊ　　　　　 │　　　　　　　　　持ってきていた服に着替えさせました │
　　　　　　　　　　　　　 l!､_Ｙ　斤示㍉x _ ,.∨_x≦ミ | l　　　　　　 └───────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　八ヾ! 　　夊ｼ _　 ′　ゞ′　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ヽ　　　　　　 i　　　 /´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!从､u　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　ここで着替えろと！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ,l ＼　　　=ﾆﾌ　.／
　　　　　　　　　　　　　　 _,,　 -‐:./:/ ! 　＞　　　　个: 〉＝‐-. . _
　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : :!: ! 　 i　　　￣　/: / : : : : : : : : ￣,､-=.､
　　　　　　　　　 /: : : : :/ : : : : : :l :|　　 l　　　 , 　./ :/: : : : : : : : : ／: : : : : :ヽ
　　　　　　 ,.: : : : : ;': : : : : : : |: l＼　}　　 /, -/: /: : : : : : : : : :i: : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　/: : : : : :j: : : : : :／ﾍ:ﾍ　｀　　´／／＼: : : : : : : : :| : : : : : : : : : i
　　　　　　　 ,'.: : : : : :.l : : : ／　　ﾍ:ﾍ　　／／　　　､ : : : : : : |: :_: : : : : : : : |
　　　　　ｊ : : : : : : |: : /　　　　＼ヽ. ':／　　　　　ヽ.: : : : :.|: : :｀:～;､_.: : :|
　　　　　 γ : : : : : : : | :/　　　　　　　＼:/　　　　　　　　ﾍ : : : |: : : : : : : : : ｀:.-､
　　　　 /: : : : : : : : : l/　　　　　　　　　　　　　　　　＼: :|: : : : : : : : : : ヽ: i
　　　　 / : : : : : : : : : : l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼`|: : : : : : : : : : : : ＼
　　　 /: : : : : : : : : : : : :|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`.t: : : : : : : : : : : : : : ヽ

　　　　　　　　　,
　　　　　　　　 (、　　　＿　=ﾆ二ー＜
　　　　　　　　　＞　　　　　　　　｀　　＼
　　　　　　　／　　:|　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 /　　　 |　　　　　　　　　　　∨　∨　　　　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　　　//　　　　|　　　　　　　　　　　　∨　∨　　　　　　　 │ アルトリアさんもキチンと変装していました　 │
　　　　　 {/　　　　　ﾊ　　　　　 | 、　 ‘，　∨　:∨　　　　　　　 └───────────────────┘
　　　　　/　　　　　/　∨　　　 }　ヽ　 |　　 |　　:}
　　　　 // 　　　 {⌒　‘，　　 |⌒　＼|　　 |　　:}
　　　〈/　　　ハ|　　　 ‘，　　ｘｔｆ斧ミ　　:}　　:}
　　　　　|　　　ｘｔｆ斧斧ﾐ　＼　|　{::ｒﾟj::}|　　　　 /　　　　　　　　　　別に私は気にしないのでご安心を。
　　　　　|　　　 |　 {::ｒﾟj::}　　　}/　　ー 'ﾉ　　ﾚへ、
　　　　　|　　　∧　ー '　／ /　ー -／　　　 }〈＿ _≧、
　　　　　　　　 ∧￣￣　　　　　　⌒/ /　　:}_)::::::)_＿}　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　＿_ ﾊ　　 (iiiii〉　　　　　‐-　　　/ /　　 /::::::〈 ‐=}　　　　　　　　　 |　俺が気にするんだが……
　　 {=　〈::::＼　ヽ=-＞=-= _　-=ﾆ/ 　　　/::::／ -=/　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　 |三　⌒＼＼):::::::::::＜:::::::::::::::⌒)　　/:／　 -=〈
　　　＞三ﾆ=　＼:::＜::::::::::::::::ﾆ=-:::::{　／　　-=／ﾆヽ
　　 |iiii＼三ﾆ=　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::{／　-=ﾆ／ﾆ-=二＼　　　 ┌────────────────┐
　　＞=-＼三ﾆ=　＼::::::_ﾆ=- ―::/　-=ﾆﾆ/-=ﾆ＜三ニ　　　 │ 男のブツは前世で見慣れています　 │
　／{ﾆニ三{=＼三ﾆ=　∨::::::::::::::::::{　-=ﾆ／ﾆ}三ﾆ=∨三　　　 └────────────────┘
/ﾆ=∨ﾆニ∧ニ=＼三　}:::::::::::::::::::::}　=／-=ﾆ}三二-}三ﾆ
22 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:49:13 ID:baka: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
､ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /　〉
　､: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／　/`ー─-　_
　　＼ : : : : : : : : : : : : : : ／　／　　　　　　　｀丶
　　　＼ : : : : : : : : : : ／　／　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　 ┌──────────────────────────┐
　　　　　＼: : : : :_ - " ＞´　＼　　　　　　　　　　　｀ヽ　　　　　　　　 │　着替え終わるとアルトリアさんは手を取るように要求し、　　　 │
　　　　　　　ー "､_ -　　　　　　丶　_　　　　　　　　　　',　　　　　　　　 │　　　　　　　　王子は多少戸惑いつつも手を取りました。　 │
　　　　　　　　　　　　 ',　　　　　　　､￣／￣￣ ',　 _ノ ',｀丶　　　　　　 └──────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　丶　　　　　　 }／／ ‐ ､＿＼丶 _}　　＼
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　f´-ヽl「_ﾌ ',　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　＼　_ｆ⌒',ｰ '　',　　 ',￣｀ヽ　　　　　　　＼- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　丶 ',￣､　　',　　 ',､ __ﾉ　　　　　　　　/　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼､　丶-ｲ`ー'　　　　　　　　　_ イ　　　ﾍ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　￣￣￣￣`ーr─≦　　　　／　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　　　／　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { ∨_ ＞ ´　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　　　　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨　　　　　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　　　　　　　　　∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿　　,
　　　　　　　　　　　　　　 , ====／:::::::::::::::::::::／/__
　　　　　　　　　　　　,.イ=r-v:´::::::::::::::::::::::::::::ヽ　＜
　　　　　　　　　　　/:::::|| .ゝ'::::::::::::::::::::::::::::::::::/￣￣
　　　　　　　　　　　ﾚ　 |／r――――-､__／
　　　　　　　　　　　| | ノi//;;;;;;;;;;;;;,-i;;;;;;;;;;|ヾ､　　　　　　　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　　　　　　　ﾘイ/|l|;;;;,-:':´: : :｀:ヽ､,|｀i l　　　　　　　　　　　　　│ 突如として目の前から消えた二人に忍は驚きました　 │
　　　　　　　　　　　f / ,||メ: : : : : : : ': : : |　| !　　　　　　　　　　　 └───────────────────────┘
　　　　　　　　　　　ヽソ:i: :｀: : : : : : : : :/ 　,'　　　　　　　　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　ヾ: ヽ: : : : : : : : :/　　　　　　　　　　　　　　　　 │ ジャンヌと行動するようになったため　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　ヽ: : ｀ヽ､: : : /,. -=ヽァヽ､　　　　　　　　　　 │　　　手を繋いだ相手にも効果が与えられるように　　　 │
　　　　　　　　　　　　　r.:|: : : : : : ,-'´: :_,.-:'￣:ヽ: |　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　光学迷彩魔法を改造していました。 │
　　　　　　　　　　　　 r|ヽ:_:,:-'´: : : : : : : ::,. ―.-:-:.､　　　　　　　　　 └────────────────────────┘
　　　　　　　　　　/:´: |:ヽ: : : : : : : : ,.-:'´: : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　/: : {: :ヽ:-: ´: :,:-:'´: : : : : :,. イミl､￣｀ヾ,
　　　　　　　r=ｲ: : : :＼:_:_:／: : : : : : : : ／ミ／三|　　　ヽ　　　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　/|三ﾐ|: : : : : : : : : : : : : : :／三／三三l|　　　 .|､　　　　　 │ 一定の効果範囲という改造の仕方もできましたが　 │
　　　　　/ミ|三ﾐ|: : : : : : : : : : : :,イ三三/三三三 |　　　 |i|　　　　　　 │　　　　　　　ジャンヌと手を繋ぎたかったのです │
　　　 ,.イ三|三ミヽ: : : : : : : ／三三三/三三三ノ'´]ﾆiヽ/i|　　　　　 └──────────────────────┘
　　 /／三/ニニハ: : :ィ´　 |三三三iﾐ|三三三|　/､_,. } |ﾐ|
23 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:50:13 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 {　 /　_　ー-- 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂( ' /　　　　＼　　`　、＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/￣　　　　　　　､　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　.:　　　　ヽ　　　 '.　　　ﾄ､　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 i　　　　＼　　　　　　l)　}
　　　　　　　　　　　　　　　 j{ 　 .i ヽ　　 ―-　ヽ　　'.　　 l)/
　　　　　　　　　　　　　　　　 j{　　 |￣＼　丶竿示_　　　　 i　　　　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　 i|　　 i.爪笊_`ーｒ=∀ﾘ　} 　 i　/　　　　　 │ アルトリアさんは驚く忍お構いなしに　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　 i|　　 {/▽ﾘ　}⌒'ー --ｲ　　.l/　　　　　　　 │　　　　　　　さっさと城を抜け出しました　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　八　　i ー― '　`---　_ |　　i|==,　　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　|ﾆ≧s／:. :. :. :. :. i|　 /ﾆﾆi{
　　　　　　　　　｢i　　 /i　　/ )iニ/:.　:. :. :. :. :.／| ./ニニi{
　　　　　　　　 | |　 .//　　＼ﾆﾆ}:. :. :. :. :. :./ﾆﾆ|/ﾆニニﾆ=
　　　　　　　　 | |　//　　　　 }ﾆﾆ>------/ニニニニニニﾆ|
　　　　　　　　　__r､| |_/// 〉　　　{ニ/:. :. :. :. :.i{ニニニニニ=---i
　　　　　　 /　〉 i ._/ ' /　　　 i=/:. :. :. :. ／ニニニニニニﾆニ}
　　　　　　　〈　i」　/　　 i＼　　　./:. :. :. :. /ニニニニニニ／三三ヽ
　　　　　　　　ヽ　　i　／ﾆ/.〉=､ /:. :. :. :. /ﾆニニニニﾆ, 'ﾆﾆニニﾆi}
　　　　　　　 _-＼／ﾆﾆ/ / /i /:. :. :. :. /ﾆニニニニﾆ/ニニニニﾆi}
　　　　　　　　＼／ﾆ=／／ / l |:. :. :. :. :.iﾆニニニニニ|ﾆニニニﾆﾆｌ
　　　　　　　　　＼／／／／ |:. :. :. :. :.lﾆニニニニﾆ=}ニニニニﾆi{
　　　　　　　　　　　⌒ ー＜ﾆﾆ|:. :. :. :. :.|ﾆニニニニﾆﾆiﾆニﾆﾆニﾆ|
　　　　　　　　　　　　　　　ヽﾆ|:. :. :. :.:::.|ﾆニニニニﾆﾆ|ﾆニニニﾆi|

　　　　　　　　　　 /r=＝ヘニニﾆ rｰ--=ミﾄニ,
　　　　　　　 //　　　￣￣￣　　　　　} V＾i
　　　　　　　　　 } } ` ┰‐'　　　　　` ┰‐　}「　 }
　　　　　　　　　 } }ﾆ二⊇-=＝＝=-⊆二ﾆ」　 {{
　　　　　　　　　仁ニニニニニニニニニニ７ｰく,　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　/ニニニニニニニニニニニ介y㍉　　　　　 │　僅かな違和感を頼りに付いていった忍マジ優秀　　 │
　　　　　厶-=ｧrｰ=＝＝＝＝=----イ　}/＾{{　　　　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　　 /爪{{　　　,..:个:..._　　　 i|. } V り┐
　　　　　　　　{ ﾊ{N「` ｰ:.:.:.:ﾉ:.:.:.:.「　ー:ｧ/:.:}Ａ:.／｛_
　　　　　　　　}'　}　ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:u:.:.:./:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:..,
　　　　　　　　　 -‐ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　_{:.:.:.:｛:.＼:.:.:.‐-:.:.:.:.:.:／:.／:.:.:.:.:.:.:./⌒V｛
　　　　　　 r:.':.:.:.:＼:.:.:丶:.:ヽ:.:.:.:.:.:／:.:.:-―-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.{
　　　　　 ::.:.}.:.:.:.:.:.:.:.:.ニ=-:.:.:.:７7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:八
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24 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:51:13 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿___
　　　　　　　　　　　 ´　　　　　｀
　　　　　　　　／　___　　 r―‐-　.　＼　　　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　 /　／r┐`ー'＾ゝ'　 o ＼　　　　　　　　　 │ アルトリアさん達は王都でジャンヌと合流しました　 │
　　　　　　　　 /ｏ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､　　　　　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　 : 　 r‐'ｒ‐ヘ〈〉　|⌒ト　∨ ハ
　　　　　　　 |　|〈　|{7´　ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | 　`､
　　　　　　　 |　|く( |{∧___{⌒´ 〉/○　i:}|_,ノ　　`､　　　　　　王子……？
　　　　　　　 | ∧ﾟ oﾄ　○　　　　　　　 .〔　〕　 |＼
　　　　　　　 |　∧__/i 　　　　 __ 　 |　{f}f}、 |
　　　　　　　 | ｉ　〔　〕人　　＜　ノ　.ｲ: / 　 |＼
　　　　　　　　ノ^|　/f}f}＼〈＼　 __ ／ :|/..┐ :|　　　　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　 |:∧　 |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/　　　　　　　 │ アルトリアさんと一緒の隣に居る相手が　　　　　　 │
　　　　　　　　　　/　＼|＼__,f‐|「∨ 　//´|=|ﾆ=-　　　　　　 │　王子だと聞かされると胃から悲鳴が上がりました。 │
　　　　　　　　　　　 -‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ＼｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　 /ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ 　｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
　　　　　　　　 //}ﾆﾆﾆﾆ%｡o 〉　　}::/____)｡o％￢冖'＾∨ﾆﾆﾆ|
　　　　　　　　 ,.:.:/ﾆﾆ｛:∨ﾆﾆ｝￣｀V7∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽﾆ/ﾆ|
　　　　　　　 /.:.:|ﾆﾆﾆ∨=／｀¨¨７ｆ=〉.:.ｉ:.ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ニ:|
　　　　　　〈/:.:.|ﾆﾆニ{ﾆ乂__＿/,｣/.:.:.:|:.:.∨=/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|ﾆニ
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　　　　　　　　｀⌒Τ＾ У　　　 |ﾆ|／人＼:.|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７ハ∧|
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　　　　　　　　 |i{　r≦f´: : : : : : : : : : :rxく
　　　　　　　　人くj〃{{:　:　:　: __,:　:　:!}ﾊ',　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　　　 {{　j{ﾊ{{ }レ-: :': : : :{:＼__ﾊ! }{　　　　　　　　　 │ ジャンヌは忍からの好感度が上がりました　 │
　　　　　　　　＼j／{{: : : : : : : : :ﾉ: : :./ j jﾊ　　　　　　　　　　　　 └───────────────────┘
　　　　　　　　　 ]: :八: : : : : : : : : : : ﾑ:く//
　　　　　　_　rｰ': :.{: : :＼: : : : : : :／: : : : ヽ__,.ｰ:.　　　　　　　　　　普通の子やん……。
　　　　／:.fT: : :{: : :＼: : :＼: :.／: : : : : ／／: : : :＼
　/ニ｛: : : : ﾍ: : : : :＼: : : :／: : : : : : ／: : : : : : : : :/ｰﾐ
/ﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : :': : : : : : : ／: : : : : : : : : :/ﾆム‘,
ﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : : : : : :／ : : : : : : : : : ／ﾆﾆﾆﾑ‘,
ﾆﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : :.／: : : : : : : : : :.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}‘,
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : :＼__. : ／: : : : : : : : : :.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼＼
25 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:52:25 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　 _＿_＿__　 }＼
　　　　　　　　　　　　　　　　‐ミメ､ :.:.:.:∨ .:. ＼　,/
　　　　　　　　　　　 _彡':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨{_
　　　　　　　　　　 _ア.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘，
　　　　　　　　　　｀7 :.:.:.:.:.:ｉ{ | :. | :. ﾄ､:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　厶ｲ:ﾊ:.:.八{＼{＼{__＼八:.:}:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　 }八{-V‐　　　´ ,ｨ≠ミ､V :.:.:.:.: ﾄ､}
　　　　　　　　　　＼{ｨ'f㍉　　　ﾋこﾘ》 }/.:.:.:.:.;　　　　　　　　　今の俺の事は市井の一般人として
　　　　　　　　　　　　　 /}　ﾋリ}　　　　｀¨¨´　 }/⌒V　　　　　　　　　　　　　　　　　　気楽に話すようにしてくれ。
　　　　　　　　　　　ヽ.　　 ′　　　　　　　　ﾉ　丿
　　　　　　　　　　　､　　ー─一　　　　__／
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　／Ⅳ
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 .　　　 |　　　　　　　　　　　 ┌──────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |｀¨¨´　　　 |　　　　　　　　　　　 │　王子はジャンヌに言いました　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　　 / 　　､__　　　　　　　　　　　 └──────────────┘
　　　　　　　　　　　　 _ . -‐ ' }　　/ 　　　／ﾆﾆ==ー
　　　　　　　　　　　　-=ﾆ/ 　　　　　　　／ニニニニニニﾆﾆ｀ヽ
　　　　　 /ニニニニニヽ　　　　　　　 -=ﾆニニニニニニニニニニi
　　　　　　 /ニニニニ／＼＼　　　＜ﾆ＞'ﾞ⌒＼=ニニニニニニニニ|
　　　　 /ﾆﾆニニ／　　　.＼｀´ﾆ＞ ´　　　　＼ﾆﾆニニニニ二二|
　　　　 /=ﾆニ二/　　　　　 `ｰ　　　　　　　　　＼ﾆﾆニニニニ二|
　　　　 {ニ二二/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨=ニニニニニ|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　　　　､
　　　　　／　　　　,／´`ヾ、　　　　　　　.::/´　 `ヾ、　　ヽ
　　　　 / 　　　／　　　　　ゞ　　 .....:::／　　　　　＼　　　｀､
　　　 ,;′.　　　/　　　　　　　　ﾞー-‐ ´　　　　　　　＼　　‘，
　　 ,',' ,;::　　 /　　　　　, ヘ､　　　　　／｀,;:..、　　　｀､　ｉ,
　　ｧｧ.;:::　　/　　　　／　;:!::, ﾞ',.　　　　/　　　　ヽ、　　　ハ　 ',
　, '冫　　　/　　　/ |｀ヽ.ﾏ ;::..| 　　　 |　　 |　　　ヽ.　　　　|　　|　　　　 ┌──────────────────────────┐
　 /　 ;　　| 　　ソ|;. | _. 斗 ‐ |.　　　　 |　`ﾞ卞―-　、ﾔ、　　|　　ﾔ　　　　 │ できるわけねえだろと襟首掴んで揺らしながら　　　　　　　 │
　 {　 .:. 　 | 　.／／ソ　　从ﾉ∧　　　 .弋.　/　｀刈 i. |_::＼　| 　ヾ　　　　 │　　　　怒鳴りつけてやりたい衝動を頑張って抑え込みました │
　从爪　|＿／ |　,.r=≠=x、ﾔ　.　　 / / ,r=≠=xﾐ、｀＼:::::..| 　ﾄ｀､　　　 └──────────────────────────┘
　　从丈　ﾘ　　|ﾔ :´赱心圷ﾍ ::、,;:. / ｸ ,.仡示 :｀ﾔ　｀Y′　| 　＼
　　　ｿ| 　汐杙　|刈: |孑竓 : ｀ｿヾ、_.,ｧ"/ : 朮托| : 升　　,卞　　|
　　　 | 　笊炒　 | 　.弋ﾘzｼ.:, 　　　ｿﾘV　 .:.ﾓ孑ｿ., 　|　　竓紗，|
　　　 ! 　｀朮´　 ',　｀¨¨¨´　　　　　　　｀ ¨¨¨´ 　 ,'　　',托多,.|　　　　　 ┌──────────────────────────────┐
　　　 ,ソ,匕又　　 '，　　　　　　　　 |〉　　　　　　 /　,;　ィf' 从ﾘ　　　　　 │ ジャンヌの中で貴族王族に対する敬意がぐんぐんと低下していきます　 │
_＿ -‐彡彳　仆｀､ `、　　　　　　　　　　　　　　 /　从 .i　　i ＼　　　　　 └──────────────────────────────┘
　　￣　　|　从冫仆,ヾ　　　 v ー-- ‐ ｧ　　　/／仆　|　从⌒丶
　　　　　 |　ｿ彳´ﾘ　　｀、　　丶ー_-‐' ゜　 ..::´´冫ｿﾍﾘﾍ　|
　　　　　 | ./　　　　　　　 !::　... _ 　　 _ .. :: ´ .! 　厶　!　/　乂　　　　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　ｧ'　__ ＿＿＿＿,}///≠ ￣ヾ寸///{、＿＿|ｧ′＿＿___　　　　　　 │ そしてストレスメーターがぐんぐんと上昇していきました　 │
　　　　 ,;:彳//////////////≠　　　　 ≫//////////////ミミﾐヾ　　　　　 └────────────────────────┘
26 ：バーニィ ◆kns3bmdX7V.u ：2020/02/20(木) 19:53:14 ID:z/a+YElE0: 下がって上がるw
27 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:53:15 ID:baka: 　　　　　　　　　　　ｸｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨
　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.／:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾑ:.:.:.ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　ィ:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:./!:.:.:.:V:.:.:.:.:.:ﾊ:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　ﾉ:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.{:.:|:.:.:/!;/ {:.:.:.:.:}!:.:|:.:V.:.}:.弋′
　　　　　　　　　　 7:.:.:.:.ﾚ:.!ﾊ:.:.}ﾚﾍ;,;L}!.　 V:. /V }:.:ﾊ:.:}:.､:}
　　　　　　　　　　　ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.!V,,zzzx,, ヾ!　 V　'"~⌒.}:.:.| `　　　　　しかし護衛にしてはずいぶんと可愛らしいな。
　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.:/^ヾ} 〈!ん:ﾊ ` 　　　芹^〉ﾊ!}!
　　　　　　　　　　　　　　从:.:! ::(　　乂ｼ'　　　　　 {ソ,　　　　　　　　　　これなら普通に見えるか？
　　　　　　　　　　　　　　　　V:ヽ、　　｀¨´　　　　 |〉¨´　从
　　　　　　　　　　　　　从:. 圦　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　 /ﾆ{三 Y;/:　＼　　　ー一　　　　　　　　　　　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　_/ﾆﾆ＼ﾆ|!. 　　＼　　　　／､　　　　　　　　　 │ ジャンヌの喉からアホですかという言葉が　　　 │
　　　　　　　　　　/ﾆ/ﾆﾆﾆニ≧s｡.　　　 ≧ -　イﾆﾆム　　　　　　　　　　│　　　　出てきそうでしたがなんとか堪えました。 │
　　　　　　　 _,.ノﾆﾆ-ミﾆﾆﾆﾆニニ＼　　　　　 !ﾆﾆﾆﾆ}:圦、　　　　　　　　 └────────────────────┘
　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀≧s｡.ﾆﾆﾆﾆﾆヽ. 　　｜㍉ﾆ王ニ｝
　　　　ノﾆ-ミﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ≧s｡.ﾆニﾊ　　　　　　寸ニ/＼
　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆヾﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:＼ニﾊ　　　　 __/ニ/ﾆニ≧s｡.
　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニﾑﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニﾏﾆﾑ　　 /　./ニ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ
　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニVﾆﾊ--―イﾆ./ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ

　　　　　　　　　　／(
　　　　　　　　　　＼_~"'' 　､＿__‐_''　　￣￣ ~"''～､、
　　　　　　　　　　　　　￣ ,　"　　　 /　　　　　　　　　 ` ､
　　　　　　　　　　　　／　　　　　 /　　　　　　　　　　､　　＼
　　　　　　　　　 /　　　　　　 /　　　　　　　　　　　 '､　　　.ｖﾄ
　　　　　　　　 /.　　　　　　 /　　　　　l　　　　l　　　　,　　　 vﾄ
　　　　　　　　　 /　　　　　　./|　　　　　 l　　　　 l 　　　 }　　　 v }
　　　　　　 /　　　　　　 /　l　　　　　 l ,　､　　.}　　　　i　　　 v l
　　　　　　　　/ｨ　 i　 l　 l ――､　　　ｌ　ｌ ――　.l 　　　　i　　　 l }
　　　　　　　　l l　 .l　 i　 i /　　 ,l　　　 Y.l　　　∨.} 　　　　i　　　/i　　　　　　　ガタイがいいの連れ歩くのも怪しいでしょう？
　　　　　　　　{ l　 |　ﾄ　 {　　　 i　　　 l/　　　 ∨　　　　.l 　　/<
　　　　　　　　| ,　 {　 l `, iｨf示ﾐ ∨|　　l　,ｨﾁ示ﾐ i　　　　　l　　/ニ,　　　　　　　それにこの子は優秀ですから
　　　　　　　　|　, .|l 　|. __,乂rク　＼　 |　乂_rク/　　 /　ｲi　 /ﾆニi　　　　　　　　　　　　（怪我しても）安心ですよ。
　　　　　　　　'　 , }| ､.| `､＿＿_)--,―(　　　　ノ　　/　 / }／ニニl}
　　　　　　　　　　` i　ﾄ　八　　　　　　￣￣￣/ 　./ 　／- ､ニ「¨
　　　　　　　　　　人 i ＼,..::::l':::::l:::::l:::::l:::::l`:l::::/ｨ　　 /:::::}　ノ `､ﾆ､
　　　　　　　　　 /　∨　{:::l:::l::::::l::::{::::::l:::::|:::|:/イ　_ - 'ｰ　′　　/ニ`=､
　　　　　　　　　八　 ∨ }:::}::{::::::l::::|:::::::}:::i::::|::::{ / 　　　　　　　 i＼ニニ}
　　　　　　　　　　 (＼　Y::::`:::)::::}:::i::::::/::/::::l:::::/　　　　　　　　ノ　 `. ＼|
　　　　　　　　　　　＞ヽヽ':::/:::/::/::::/:::/:::::i:::/　　　　　　　　　　　<
　　　　　　　　　 Y′　　 } '`　､i::::{:::::{::::i::::::::l/　　,　　ー------- ､ )
　　　　　　　 {　　　 { ＼　 i＼`::::`:::i::::::/　'　　　　　　　　　　　 '
28 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:54:21 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　／〉
　　　　　　　　　　　　(　(
　　　　　　　　　　　　＼＼　___ ＞―――-
　　　　　　　　　　　　　　｀¨フ　／⌒＼￣¨ ヽ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　／　／　　　　ｖ　　　＼　＼
　　　　　　　　　　　／　　./　　　　/　　∨　　　ヽ　 ∨
　　　　　　　　　　 /「　　 /　　　　/　　　 ∨　　　　∨く
　　　　　　　　　　 '　|　　/_{　　　,ｲ　　　　.∨　　　　∨ 〉
　　　　　　　　　 /　 |　 /　 :. 　 / ∨　　　　 }　　 .|　　∨
　　　　　　　　　　{　　./}/}㍉　/＿ ∨　　　八　　 |　　}〉　　　　　　ところで、市井が見たいと言いますが
　　　　　　　　　|八　/ (　ﾋ八/　 ___ ∨　　/　　 }　|　　 }　　　　　　　　　　　　　　具体的には何が見てみたいですか？
　　　　　　　　　|　.∨从｀¨､⌒ｙ　ん㍉､ /　　 , '　　　人
　　　　　　　　　|　　},' .∧　　＼乂ソ八 .／　　　.／　　　　　　　　上から下まで色々ありますけど。
　　　　　　　　　|　 ∧／¨＼ｖ)　　￣／／　　　／｀ヽ
　　　　　　　　八/　{＼-_-_-￣¨¨¨⌒7　　　／-_-_-}＼　　　　　　この間出会った市場なんて
　　　　　　　　　　　,〈ﾆ=Ｙ-_-_-_-_-_-ﾊ　　／-_-_-_／ =-}　　　　　　　　　　　　市井の表面みたいなものですよ。
　　　　　　　　　／ﾆ＼=}＼-_-_-_-_ ﾚﾍ.／-_ﾆ=-　ﾆﾆ／
　　　　　　　　　 }ﾆﾆﾆ入}＿≧s｡＿ﾆ=-ﾆﾆﾆ＿＿ﾆ=く
　　　　　　　　　 } ／=／　{-_-_-_-〈ﾆﾆﾆﾆ「ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　　／=／＼＿{-_-_-_-_.＼＿人ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　　{⌒「:.:.:.:.:.:.:.:.＞s｡-_-_-_-_-_--_｀ヽﾆﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　八ﾆ∨:.:.:.:.:.:.:.|/∧｀ヽ-_-_-_-_-_-_-_＼ﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　　 }＼八.:.:.:.:.:.:|//∧-_＼＿＿＿＿_＿｀ヽﾆﾆ=-

　　　　　　　　　　　　　　　ノ| _／l
　　　　　　　　　　　 -= ヽ': : : :..ノ｀　-=　彡
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : ; ; : : ﾐ= 、
　　　　　　　　　 7: : : : : : :; : ; ; : ; : : : : : : ; ;.-=≧
　　　　　　　　　/: ; ; :.::. :./:./: : :.ﾉ: :ﾉ: :|: ; l: ヽ:.:.∨
　　　　　　　　 '7; : ; ; : :.:.|:/ｲ／从〈 :/:|/: }: : :.〉:.ﾃ
　　　　　　　　 |; ; ; : : ;.: ' :ﾘ' ｨ´:令ｭﾄr|: :ﾊ: :ノ /ﾘ
　　　　　　　ﾚ; ;／ヽ, :/　ヽ弋7　 |:/ ﾉ从リ
　　　　　　　　　ﾊ∧　　∨ 　　　｀　　　〈叨　　　　　　　　　　そうだな……俺が見たことないようなもの、
　　　　　　　　　ﾊ: :ヽ　　　　　　　　ゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　体験したことのないようなものがいいな。
　　　　　　　　　　 |／. ハ　　　　　´　 -
　　　　　　　　　　/　　　i: ヽ　　　　　　 /
＞-=≦　.,、　　オ　　　 l　　 ≧　=- 　'
　　　　　　マ/ム　　　 l　　　 /
　　　　　ヽ　ﾏ/ﾑ　　 /　　／ヽ、
　　　　 | 　ﾏ/ﾑ. 　 l 　ｲ　　 |/lヽ
　　　　 |　　　ﾏ/ﾄ　ヽ　　　|/|　　ヽ
　　　　レ　　　ﾏ/ヽ`ｰ　ヽ -.ﾉﾉ　　ﾊ
　　　　／　　　　　` ＜ﾐ≧彡彳´ 　　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　.|
　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　〉　　.|
　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 |
　/＼　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 |
ノ　　　　ー―　　　　　　　 .ノ　　　 |
29 ：スマホカエル：2020/02/20(木) 19:55:07 ID:pJITBP9G0: あっ
30 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:55:19 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　 i ＼__　／　/　　　　＼　＼　　　` ､
　　　　　　　　　　　　　` -　7 　 /　　　　　 .,　 ` ､　 ` ､　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　/　　 i　　　　　　.l　　 '､　　 ` 　　　`､
　　　　　　　　　　　 /　　　 l　　　　　　　l　　　､　　　ヽ　　　.,
　　　　　　　　　　　　　 ,　　　　 i　　　　　　　l　　　　',　　　 `　　 }
　　　　　　　　　　　 l　　　　　 l.　　　　　　 lヽ　　　　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　{　　　　　 l　　　　　　 l ､`､　　　 l　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　{　　　　　 /ヽ　　　　　斗――-　.l　　　　　}
　　　　　　　　　　 i　　i　　　i　 `＿　　　 }　　＼　}　　　　　i　　　　　　　　　　　　　分かりました。ではついてきてください。
　　　　　　　　　　　　　､ ./l　　ﾅ￣　＼､　　 i　ｨぅ笊ﾐi i　　i Y/__
　　　　　　　　　　　rｰ¨ i　l l　　 i ｨﾁ笊ﾐ＼　　 |　乂rク､　　 lﾘ/: : ＼_
　　　　　　　　　　　Ｌ　'ｌ .l ,}　　i ,乂rク　　､===(　　　　ノl　　　i: : : : : :',＼_　　　　　　 ┌─────────────────┐
　　　　　　　　　　, --=彡}ヽi　　¨(　　　　ノ　　　￣￣　 l　　　l: : : : : :ﾉ　.l}　　　　　　 │　アルトリアさんは笑顔で言うと　　　　　　 │
　　　　　　　　／／_､‐''゛_rl　　 '､￣￣￣　　　　　　　　 /　 i　 l : : : : 〉ｰ' /　　　　　　 │　　　　　先導するように歩き始めました │
　　　　　　　　￣ /　　r ': : l　　　ｌ､　　　　 --　' 　　／/　 /: : i_､‐''゛　　/　　　　　　　 └─────────────────┘
　　　　　　　　　　 {`-- '- ､_: :＼　＼≧　,　　　　 ,　' 　/　/: : ／　　　　 {
　　　　　　　　　　＼　　　　　` ､ヽ　` : : : : : ￣ l: : : l:/　/ ／　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　` ､　　　　　ヽ`､　ｌ: : : : : : : :l : : l/　/: :{ 　　　　　　ノ
　　　　　　　　　　　　　 Y　　　　　`, ＼: : : : : : : :l--/ イ : l　　　　　,　 `-､
　　　　　　　　　　　　　___>-　　　　　` ､: : : : : : : :l : :_:_}: ' :}　　,　 '　　　　 `ｰ -　__
　　　　　　　　　　 /￣　 l l　　 `　- 、　 }:ｰ:-:-:-:-:':: : : : :/ - '　　　　　　　l l　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　ィ≠ミ"￣｀､l|￣ミ｀x 、
　　　　　　　　　　　　　　／ (⌒)　廴_彡" (⌒)　＼ヽ、
　　　　　　　　　　　 ,,'　　　　　　　　　　　　　　ヽ、＼
　　　　　　　　　 / ＆",;ヘ、,.勹I㌃ ___彡ヘ、ο .ﾑ　ﾞ;、
　　　　　　　　　　 ;. ﾑ. /　,' .;i｝ J劜｛!　,、冫l}　　 ,! |　　}
　　　　　　　　 | Jﾘ l　; ;. 〈＼／　〉 ,;　,;　l| ,ｨｆ'′|　;.｜　　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　 |ο　| ;ﾊkrﾍ. 〈〉　/)ノlrﾍﾊ!l|〈{ｯ}〉｜,;　|　　　　　 │　ジャンヌは非常にいやな予感がしました　 │
　　　　　　　　 {　{l} 〉ィ竓=ﾐ、l　/yf'斧ミﾒ/　　／,; ,　|　　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　　　　 |＼,ﾊ| {{ V少,`ﾞ'" 　V少,}} ＼／ノjﾉｿ /
　　　　　　　　　ﾘ刎|ﾘ.　｀￣　、　｀￣　 |il||竓}　/|i´
　　　　　　　　　刈乢ﾊ　　　　　　　　　ﾙﾘ蕀!./ﾉﾘ、
　　　　　　　　　ﾉﾘヽ}ﾞﾐx、⊂ニニつ　／／／ﾊ冫┌_、　　　　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　　　 ,;´ﾌ／ ≧====≦、/′ー―-..、∠ﾆｰ､　　　　　 │ いやな予感はしましたが、　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　 /i:i:i:i:i:i:i:i:|| `ﾞv"´　l|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ミx､爻ﾆ､`､　　　　 │　　　責任はアルトリアさんだし、と　　　　　 │
　　　　　　　　　　　 {i:i:i:i:i:i:i:∮ﾞー=＝ｷ"i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾍ夊,tｯ {　　　　 │　　　　　　　　事なかれ主義に走りました　 │
　　　　　　　　　　 /|i:i:i:i:i:i∮i:i:i:i|iI|i:i:i:i:№i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{　{ｲ　}　　　 └──────────────────┘
　　　　　　　　　　　 /;;;|i:i:i:i:i∮i:i:i:i:i|iI|i:i:i:i:i:i:№i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::∧ Vﾊヾ
　　　　　　　　　　 /;;;;;|i:i:i:i∮i:i |￣ｬ_￣l|i:i:i:№i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ij;;;;}　廴_ｊ
　　　　　　　　　 /;;;;;;;|i:i:i:i:i゜∽| ゃﾉ"　 l|oo∽゜:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾘ;;;;|　 {{{}}}
　　　　　　　　　它ト,|i:i:i:i:i:i:i:i:i:ゞ=＝彡'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/;;;;;|　.ｷ,ﾊ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ'

　　　　　　　　　　　　-=＝ﾆﾆ====-ミ
　　　　　　　　　／:::{｢　r=､　　　 r=､j｛＿__
　　　　　　 /≦Ⅵ　{{__j}レ=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　　 |i　　} } -=ﾆ三三三三三二ﾆ=- '＾
　　　　　　　　 |i{　r≦f´: : : : : : : : : : :rxく
　　　　　　　　人くj〃{{:　:　:　: __,:　:　:!}ﾊ',　　　　　　　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　 {{　j{ﾊ{{ }レ-: :': : : :{:＼__ﾊ! }{　　　　　　　　　　　│ 忍はジャンヌに早く止めるんだと念じていました │
　　　　　　　　＼j／{{: : : : : : : : :ﾉ: : :./ j jﾊ　　　　　　　　　 └────────────────────┘
　　　　　　　　　 ]: :八: : : : : : : : : : : ﾑ:く//
　　　　　　_　rｰ': :.{: : :＼: : : : : : :／: : : : ヽ__,.ｰ:.
　　　　／:.fT: : :{: : :＼: : :＼: :.／: : : : : ／／: : : :＼
　/ニ｛: : : : ﾍ: : : : :＼: : : :／: : : : : : ／: : : : : : : : :/ｰﾐ　　　　　　　 ┌────────────────────┐
/ﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : :': : : : : : : ／: : : : : : : : : :/ﾆム‘,　　　　　　 │　お仕事なので念じることしかできませんでした │
ﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : : : : : :／ : : : : : : : : : ／ﾆﾆﾆﾑ‘,　　　　 └────────────────────┘
ﾆﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : :.／: : : : : : : : : :.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}‘,
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : :＼__. : ／: : : : : : : : : :.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼＼
31 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 19:56:15 ID:AoVZ+r3d0: 思いが通じないｗ
32 ：スマホカエル：2020/02/20(木) 19:57:03 ID:pJITBP9G0: 祈りは無力だ
33 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:57:14 ID:baka: ::::::::＿;l＿＿;;＿l:::ヾl_」_＿l;;;!;_;l_/_」;;__＿|_i＿＿|＿li＿:::::::::::::::::
::::::::::::::＿_l｀:::::_|　､_;;ｒl_,,lﾆ'!'´⌒''lｒi､;;_l,,i_＿l_|＿:::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::|＿::＼_ｌ､Ｌ,ゞ_k‐"´　　　　　　　.~｀ﾆi､/yI_|＿::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::_､_ﾆ,:'´l'´　　　　　　　　　　　　　~､;i !二l＿|´:::::::::::::::::
:::::::::: :::::: ＿,,.|.l´　　　　　　　　　　　.._,_n_,_ ｀|.|,,＿,,,_|,,＿,,.,|:::::::
:::::: : : :: __,|_.,_|.|　　　　　　　　　..,- ''｀/ ｌｌヽ｀|.[＿|＿＿|,,.:::::::::::
:::::::::::::::::: :: :__|.|　　　　　　　　　｀''─--;ｉｉ;--::|,|_<_;l＿::::::::::::::::::::
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:::::::: :: ::＿＿_|.|　,,､_,._._､ ,,_∧ 　 .(Д^,,.||.　　|.|_,l＿＿|＿,,:::_::::::
::::::::::::.. ＿|_,_] |,;'ヾ_,,.._､.(#ﾟ;;-)　　 |　つ０　 .|.|＿､,i.__;;:__|＿,,.::::
ｉ-‐‐::i┐＿_.,,|:|,,i~i#;;;-;i':~ ｀Ｊ　　. |　　|　　 . |.|,_|,;_＿_:: ::: ::::: ::::
|l旦l;;|z|＿|　 ,ｨ/ |;_;､_;;;__;#y!　　..:Ｕ´Ｊ　　 .|'|＿__i;;＿_,,i＿:::::::
|l丱l;:|lI|_＿_ （. { 　　 .斗―‐==ミ : ::: :: ::　　　|.|_,|＿＿|,_;;::__::::::::
|l爿l::|k|＿|　ゝ`''＜　ー――､､,,_　`＜.　　　ｧ､　　／Y |_;_::::::::
|」HＬl,/　　　／／　　　　　　　｀''＜.ヽ.　　 |　}ｨz/　/＿＿_
　　　　　　 / ／　　　　　　　ヽ.　　＼＼　 j　}'´ ／､＿＿ノ
　　"　　　､/ /　　/ /　　ヽ.　ﾄ、＼　　＼　〈ノ　　　　乂　ﾏ{__
　　　　　 l./　　/. ハヽ　ヽ | ＼　ヽ　　ヽﾑ_.ｨ''''　 ,ィ:::::心,__ノ　　　　　　　本日案内するのはこちら、王都のスラム街でーす。
　　　　　　 l.| . |　|ｌ |　ヽヽ　 | ＿＼ '，　 (￣｀＿ ,ｲ /:::,ｨﾆ// }
　　　　　　 |.|　 ', |斗―､＼＼1ｨzzzx＼'，　｀¨´ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆ///
　　　　　　 l.|　　',l.ｨ斧ミ　　ｨ杙・ﾘ　} ﾘ.l | . |z_|＼-===-／/ﾆV
　　　　　 |フl l　ヽ.ゝ’ﾉ　ﾉ¨乂｀¨ ノ_ ｲ从　|ニl＼＿＿_.イﾆニ∨　　　　　　　 ┌────────────┐
　　　　／⌒ヾ､　 `―''"　 ' ＿｀¨´_ｧ:::::/ , /ﾆﾆl. {二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∨　　　　　 │　この女、やりやがりました │
　　　〈_／ﾆ心:::'，　',＿_..ィ´::::::::::::::::::: / /ｲﾆﾆﾆ∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ',　　　　　　 └────────────┘
　　　　　 {ﾆﾆﾆ=ヽヽ　ﾏ:::::::::::::::::::::::::::::/ /ﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾍ二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ',
　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆ＼　寸::::::::::::::::::::::{ 〈ﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆア
　　　　＞―､ﾆﾆﾆﾆﾆ≧=-::::::::_≠::/／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ￣ニ≫''´
　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=――/―＜::::::::::::寸|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆア
　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ//}ヽ::::::::::::::::::::::::寸ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆア
　　 {ﾆﾆﾆﾆﾆiﾆﾆﾆｧ.ｲﾆ}}-ヽ::::::::::::::::::::::::ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆア
34 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:58:17 ID:baka: 　　　ィ　＿＿
ー　_/　 ´　／-ｧ
　　　　　　　　　个s｡ト､
　　　　　　　　　　　　 |／|
　　　　　　　　　　　　　　 :|__,
　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　＼
　 /＼　　　　　　　　　　　＼7⌒
/| 　.|　　 ∧　　　　　　　　＼
/∧　∧　/　 ',ﾄ､ハ :/　　| .|￣
ミ　∨　∨　斗匕　ﾚl　.∧|　　　　　　　　ここが……これも、王都か。
　　　　　ｨｧ≠==x　 |/､/
　　　　　　込タ〃　,'　 }
　　　　　　　　　　　 |　/
　　　　　　　　　　　,'／　　　　　　　　　 ┌──────────────────┐
　　 '　　　　　　　 /　　　　　　　　　 │ 王子は食い入るようにジッと見つめます　 │
　───　　　／　　　　　　　　　　　 └──────────────────┘
　　￣　　　ィi〔
≧s｡__。r≦. ｜
　　　　　　　　＼
　　　　　　　 i≧s｡.
　　　　 /　　 .|: : : : ≧s｡__
￣－､　/　　／: : : : : : : : : : :￣≧ｘ
＼　　　　／: : : ／￣＼: : : : : : : : : ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　_＿, -===-
　　　　　　　 _ -=ﾆﾆﾆ=-=≦　　〃^ヽ}/＼
　　　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-=彡}^⌒ヽ
　　　　　　` ｰ=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-―-=ﾆ=-　 }}
　　　　　　　　　　` ｰ=ﾆｲ: : : : : : : : : : } i介xjj　__　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────────┐
　　　　　　　　　　　　//,ﾊ: :-ｧー----ﾉﾊ{ V^Y::/ｰ-　　　　　　　　　　　　　　　　 │ いや、誰か止めろよ！　忍は思いました　│
　　　　　　　　　　　 {{｛ﾉ/}::::::':::__::::::::::{':::{:＼/ﾊ:{＼::::::＼　　　　　　　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　　　　　　 {{ }　 ' ;:::{::::::::ヽ:::::::::::://::::::}:::/:::::ｭ:::::}_＿
　　　　　　　　　　　　　　　 ' ;:::::::::::::::::::／:::::::/:／:::::/:-‐:::::::::::::ｰ--
　　　　　　　　　　　　　　　　 >:::^:::::／:::/:::::／::::::::/::::::::::::::::::::-―--}　　　　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　／::::::ｰ:::::-:::::::／::::::::::::/::::::::::::::/　　　　　＼　　　　　 │ 今からでも出て行って止めたいですが、　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　 /{::::::::ｰ--:::::':::::::::::::::::::::/::::::::::::::/ｰ- ､　　　 r=　　　　　 │　　　　　　主の命令によりそれはできません　 │
　　　　　　　　　　／/::::ｰ::-::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::/:.:.:.:.:.:.:＼　　{　　　　　　└────────────────────┘
　　　　　　　　　　　/ .:/::::::::::{::＼:::::::::::::::::: ／:::::::::::::::::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｰ-｝
　　　　　　　　　　 / /:.＼::::::::::::ｰ-:::::::::::／::::::::::::::::::／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／⌒
35 ：バカ ★：2020/02/20(木) 19:59:16 ID:baka: ＜: : : : : : /: : : : : : .: : : .: : : : : :./: /ミx彡:} : : :::::: : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　＼::::::::::l : : /: : :.:: : : .: : : : : :/: :′　　　|: : : ::::: : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／｀
　　　＼;;::′/: : : .::: : :;ｲ: : : :.:/: :/　　　 |: :.:,ｨ::::: : : :: ::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　ノ :/::: :! .: :/!:/ |: : : :/: :..′　　　 ::::/ |:::::::::/:!::::::::::::::::::::::::::::::＜
　　＜::://:..:::::|:l::/`|:ﾄ､|: : :/ |: /　　　　 !::′!::::::/ ﾘ∨::::::::::::::::::::::::::::::::＞　　　　　もし息子がお忍びで王都に出ようとしたら
　　　　〃｀Y:::::|:l:| __ﾘ__.Ⅵ/、|/　 ∠::::::ア〃¨ﾞ|::::/　　 Ⅵ;.-､::::::::::::::::／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自由にさせてやってくれ。
　　　 /　 ∠:::::ﾘﾘヽ　{::::∨:.:' !　　　〈.:ｨ¨{/:::7`l::/ 　　　ﾘ/　|:::::::::／
　　　　　　　　　リ　　￣／　:}　　　　｀ヽ￣ /ｨ　　　　 .:.: 　|:::ﾊ´　　　　　　　　　　そろそろ自立したくなる年頃だろうからな。
　　　　　　　　　 |　　　　　:′　　　　　　　　　　　 r.:.:.:　ｲ:ﾄ:::ﾍ
　　　　　　　　　　l　　　　　:′　　　　　　　　　 /　　 '´ ／:::::ﾊ｀ヾ　　　　　　　　　（怪我する前に）危うくなったら手を出してくれ。
　　　　　　　　　　 '.　　　 :/　　　　　　　　　　 /¨l:::::::::::::ﾄﾍ
　　　　　　　　　 :,　　ヽ:.:.:.:.　　　　　　　　　ｲ　|:::::::::::::!
　　　　　　　　　　 i:,　　__　　　　　　　／　　/jﾉ:::ノjﾉ　　　　　　 ┌────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　 |:ﾊ　　　__　~¨` 　　／　　 /ｲ￣'，　　　　　　　　　 │ 主従はもっとコミュニケーションをしっかりと取るべきだったでしょう │
　　　　　　　　　　　　ィ::∧　　　　　　　／　　　／.:.:.:.:.:.|l＼　　　　　　　 └────────────────────────────┘
　　　　　　　　 ,，r≦l// :∧　　　　ｨ　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.j///ヽ
　　　,，r≦//／//／...:.:.:.:.:.｀'ー!‐i‐'　 ,，r≦.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.′////＼
≦//////l／////| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./////////≧=- ..,,__

　　　　　　　　　　　　　　, - ―――-- ､
　　　　　　　　　　 ,r-_'´＿＿_　　／｀ヽヽ
　　　　　　　　　 /,///-――､ヽ ,l 　 __ ｀､!|
　　　　　　　　　rヾ--'　　／　 V　／　ヽ l|
　　　　　　　　　!　||　　　 ´￣,.-|___, ＿,,.＜ヽ､
　　　　　　　　　L,_,- ――― '´　/ｲヾ=/ =,ゝ/　　　　　　　　　　分かりました。（死なないように）危うくなったら手を出します。
　　　　　　　　 ,!/　　　　　　　／l |ヽ== L }i} .__
　　　　　　　 /　　　　　　　 //　　ﾘ　|i､_Y/i_Y__L
　　　　　　　/　　　　　　　／,-―― 'ﾘ　 ! -- ,l {｀ヽ　　　　　　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　 /　　　　　／／　　　　　　　　/　ノ　ヽヽ＼　　　　　　　　│ コレだから普段から忍んでるやつはダメなんだ　 │
　　　　 /　　　　　／／､　　　　　　　 _/_／ /　 i､ヽ　ヽ　　　　　　 └─────────────────────┘
　　　 / 　　＿／イヽ　＞ -――'￣ノ--- ' ´￣ヽ､ヽ　ヽ
　　　 ' ――― '´ 　V￣　　　, -‐　￣　　, --＝==ヽ｀､ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　＞,　／　　　　　／　　　　, -== ｀>　　ヽ
　　　　　　　　　　 _／_／　　　　　／　　,. ＜´　　　｀ヾ＼　　＼
　　　　　　　　　 /　　　　　　　 ,／　　／
　　　　　　　　　｀ヽ　　　,. - '　　　　/
　　　　　　　　　／ー‐ '　　　　　　/
　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　｀ー――― '
36 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:00:22 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　 , - 　二￣￣　　　　―-　、
　　　　　　　　　　　 _／ｒ―: :{: : )―-..､　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　｜: : :」: : : : ＼: :＼
　　　　　　　　　　　　／L　｜/￣ ]: :＜_: :ノ」: : ハ　ヽ
　　　　　　　　 /: : :. ＼ﾚ￣￣: -―-　､ : : : : ∨　　　　　　　　＼_
　　　　　　　　　　 /: : : ヽ: : :.:.:./: :/　　ヽ　ハ: : O:.∨ 　　＼　＼　　ヽ
　　　　　　　 | : : r― 、 .:.:{: :[ 　 |　 |／　 |!: : : : | 　　　＼　＼　　＼　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　　 | : : |　　ハ: : : :.:V　|／zzzz=L二二!　　　　　　　　　「　￣　　　　　│ ものすごい乗り気なバカ王子と蛮族令嬢を見て　 │
　　　　　　　　 |: : : V＼　 [: : : : ハ ! ﾑfぅ　}　ﾉ }　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 │　　　　　ジャンヌは脂汗をダラダラと流しました │
　　　　　　　 ∧: : : ∨zzz}=-: : :./ 　込ソノ　}/　　　　　＼　　　　　　　　　 └─────────────────────┘
　　　　　　　　　 {ハ: : : :]《芹う　V「　　　￣　　 j　ハ　　|　　＼　ヽ＼
　　　　　　　　　　　| ト-<八込ｿ　{　　　　　　　　|／j||||V　　　　＼　＼　＼
　　　　　　　　　　　| |　ヽ　､￣　ヽ　　　　ｕ　　　|||||||}　}、　|　　　　￣　　　　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　 |　 }　ヽ{ 　　　　　　　　 u ￣ハ　＼! 　　　　　　＼　　　　 │ ここで止めずに王子が怪我でもしたら　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 }/|　ﾊ /{　ハ　　( 　ﾉ　u　　 / ！　 |　　　　｜　「￣￣　　　　 │　　　　　　　自分にまで責任が及ぶんじゃないかと　 │
　　　　　　　　　　 j/　{]ｲ}/　　ｕ　　　　　ィL ！　 |　　　　ハ|　＼|　　　　　　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　 |　　!　＼　　　r＜ﾆﾆ　|二]ヽ､|　　j/
　　　　　　　　　　　　　 |｜　ハ　ﾄ､二=-　￣ |/|　|//////＼{///////＼_
　　　　　　　　　　　　｜|ﾚ' 　ヽ! ]　　　　　」/!ノ/////////// ┌───────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　 |/　　-=≦}　　　　／9､///////////// │　かといってノリノリの権力者二人に冷や水ぶっかけられるほどの肝も　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 ,イ///ハ　　／/＞ヽ )_/////////// │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　持ち合わせていませんでした　 │
　　　　　　　　　　／///／　-―　￣9∞o､( LV///////// └───────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　 ,イ///ソ'　　　＿r＜/≧-､_∞o L/////////////////V 三 L_
　　　　　　　　　　　　ハ//ノ_r≦二二ヽ三ヽ/////ハ∞､8 ]r//////////// //∨ハ三ヽ_
　　　　　　　　　　 {/ノ ,イニニニﾆﾆﾆ∨三V/////＞､ r、 rV/////////////」三V三八_　　　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　　／ﾆﾆﾆﾆニニニニﾆﾆV三ﾊ/////////く」 ]//ハ////// ,ィ三三」ﾆヽﾆハ_　　　　 │ 無礼講と言われて無礼を働けるほど　　　　　 │
　　　　　　　　　,イニニニニニニニニニニVﾆ八//////// ∧ L////////,イ三≧=二ﾆﾆ≧=､}　　　　 │　　　　　　常識を投げ捨ててはいませんでした │
　　　　　　　 ,ｲニニニニニニニニニニニﾆV三ﾊ/////////ハ ∨////イﾆ∨ニニニニニニニ＼　　　 └────────────────────┘
　　　　　ハニニニニニニニニニニニﾆﾆV三∧///////∧八 V//ソﾆイﾆﾆニニニニニニニハ
　　　　　　 {ニニニニニニニニニニニニニﾆV三∧///////ハ三} V三Vニニ二二」ヽﾆ「＼|{￣＼}
　　　　　　 VニニニニニニニニニニニニニV三∧////////}三} }ニニニ「: : : : : : : : : : : : :＼

　　　　　　　　　 ,'{
　　　　　　　　　 { ＼　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　＼＼　-=ﾆ　　　ﾆ=-　　　　)h、
　　　　　　　　　　＞―　　　　　　　　　＼　　　｀ヽ
　　　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　＼　　　　＼
　　　　　　　　　/　 /　　　　 ∨　　　　　　　ｖ　　　　　ｖ
　　　　　　　　 /　 ,'　　　　　 ∨　　　　　　　 ∨　　　　ヽ
　　　　　　　 :　　 {　　　　　　　　} ＼　　　　　　 ∨　　　　 }
　　　　　 :　　　　　　　　　　 } 　＼　　　　　　　人
　　　　　　 '　　　　　　　　　 }　　　＼　　　 }　　　　 }
　　　　　　 |i　　　ﾄ､､　　　　　 -　￣￣｀ヽ}　　 }　　　　 }
　　　　　　 |i　　　 {　)/＼　　　 }　,斧云うぅｧ　　 }　　　 ,ｲ
　　　　　　 |i 　　八ｨ斧ミ＼　　 ,　　{ん(__　}　　　　　　　/ }　　　　　　　　　　ジャンヌどうしました？　早く行きますよ。
　　　　八　　　 ∧　{/(_　＼人　ゞツ /　　　 }　　/ノ
　　　　　　　＼　 ( ∧ ゞ '⌒ゝ　＿　__ ／}　　　八.／＼＼
　　　　　　　　　＼　ー‐　　'　　　　　　　　 |　　　/ﾙ八(＼＼ヽ　　　　　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　 |　∧　　　　　　　　　　　|　／/:::::::::::::::､＼)ﾉ　　　　　　　　│ アルトリアさんが固まっていたジャンヌの　　　 │
　　　　　　　　　　 |　: : ヽ.　　　ｖ)　　　 ....::,'／　/:::::::::::::::::::::}ﾆﾆ　　　　　　　　 │　　　　　　　　手を取って引っ張っていきます。　 │
　　　　　　　 /|　: : /::::::::....　 ....:＜:::::ノ::::/ /::::::::::::::::::::-=ﾆ三　　　　　　　 └────────────────────┘
　　　　　　　　　/ :|　: : {:／¨¨:::::::::::::::::::::::::::::ﾚ:::::::-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／
　　　　　　／ﾆ :|　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆ
　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆﾙ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　 {ﾆﾆﾆﾆ入::::::::::::::::::::::::::::::／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　∧､ﾆﾆ/　〉:ー――::::::／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.／ﾆﾆﾆﾆﾆ=-イ
　　　　　　 ∧ ＼{　ﾄ､::::::::::::::::／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆ=-ﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　∧ﾆ/　{:::::ヽ::::::, 'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　 / ﾆ/}　　〉､＿ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-ﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　 /／=人／:::::::::::ト――-＜ﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
37 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:01:13 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 /　／　 /　　　,; ''＂　　　　 !　ヽ　＼≦⌒ヽ＼　＼、　 /,
　　　　　　　　/ ／　　 /　　／" _＿＿＿__　￤　｀､＿＿＿　＼＼　　Xx 　 /,
　　　　　　 / /　,.　　,′／　／: : : : : : : :〈＿＿＿_/: : : : : : : ＼＿Xくxく　ヽ＼/,
　　　　　　　 !/　,′　,'／　／: ／)) : : ＿ : : : : : : : : ＿: : : : :／ヽ: : :＼　,ﾊ　! 　|i
　　　　　　　 ,′/　　,′ ／: : :ゝ彡 : (´　￣⌒Y⌒￣　): : : : ヽノ : : : : ヽ　 |　ﾒ　{!
　　　　　　　 |　,' 　 ,'　 /＿__: : : : : : : :＼(⌒): :!::(⌒)／ : : : : : : : : : : : : : }　jハ人 {l
　　　　　　　 | /　　　 /::Lノ⌒x-=＝ミx、 : :〈 : !::::〉:::／￣￣￣＼: (⌒): :! 　 ,ﾊ!从lk　　　　　┌─────────────┐
　　　　　　　 |/7　　 /:::::::::／,'i!_|l___!l__　＼ : |: :!:::|::/_メl|__l!_|l__l k__＼: : : :!　ﾉﾘ　　＼　　　 │ ジャンヌは覚悟を決めました │
　　　　　　　Уﾊ八/:::::::〃/´ﾘﾊ|ﾊ八｀＿｝: }: :!:::{:{´__jハﾊ八,ﾊハ｀ﾒ}: : : |! 　 :! 　|　(⌒　　　 └─────────────┘
　　　　　　 /, ｸ' l| |:::::::::{{ ,.x==＝＝ミx|　( 爻xXx爻xﾉ},x==＝＝ミ､ |: : : |! 　 :!　 |　/,
　　　　　　 l !　　l| {:::::::::|i 《 {hJし刎 :! X､｀≧个≦´::/{hJし刎ﾘ　ﾘ /: : : :{l 　 :!　 |　/,
　　　　　 } ! 　　ヽ::::::Xx 乂夾歹ソ,, 　＼`〈〉'"／､_込茫歹　'' く＼: :// 　:!　 :!　/,　　　 ┌───────────────────┐
　　　　 / |　　　　＼〉/´｀`＾¨"~ﾞ´　　　＼_／　　 ´｀¨`"~ﾞ´ 　 l}＼X/　　　　　 :!　　　 │ 例え怪我をしようとも私が治せば問題ないと │
　　　　　ﾊ八j　/ ｝}/　〈 {て　　　　　　　　　　:!:::.　　　　　　　　 /　/ /〉　　　　 :!　　　 └───────────────────┘
　　　　 / ﾙﾘﾊ/／/　 //〉､｀て　　　　　　　 :!:::::.　　　　　　　／　/（( )ﾊ　　　　　 |
　　　　/人　 /l/l//　/ []　}⌒ヽ､　　　　　丶::::ｧ'　　　　　__ノ／〈 υδ 〉　　　　 :!
　　　ノ ⌒)ノ/|/|/:! ! ﾐ==x八　　　　 _ 　　　　　 _　　 ⌒¨⌒)　ﾐ ┌─────────────────────────────┐
　　ノ'⌒Y　 / / { :!人|| || ||　＼　　　　｀　｀こ゜"´　´　　　／/　/|| │ おそらく今日一回だけで終わるはずはない、今後何度も来るはず。　 │
　　　　 l|⌒)人厶(　 l] [l l]て⌒｀- _ 　　　　　　　　／ |ノ-‐' [l │　だからできる限り早く何でも治せるような治癒士になるしかないと　 │
　　　八　　＼≦⌒　　　⌒ﾒ､ :. :＞　_ 　　　　 _ ．＇　 |　　　　 └─────────────────────────────┘
　　　　　　　　　⌒ﾒ⌒＼　　　 ≧=‐-:. :.≧ー=≦´ 　　　 {人人,ﾊ八メ八{ 从ﾉ
　　　　　　　　　　　⌒ー-=≦⌒xX＝＝==========＝＝Ξ7　　　丿/′ ﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　　/Ξ//: : :＿_ : : : : : : : : :＿_: : : : :{{=_　　 ( (
　　　　　　　　　　　　 /Ξ//: : :(＿　｝: : : : : :／＿＼: : ||Ξ_　　 ))　　　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　　 /Ξ//⌒)): : :|　| : : : : /　/ : : ゝノ : ||三=_　((　　　　　　　 │ そのためなら何でもやると、覚悟を決めてしまいました　 │
　　　　　　　　　　／‰％㏍/ : : : ＼＼＿/　/ : : : : : :(勹)三三= _ヽ　　　　　 └────────────────────────┘
　　　　　　　　　　／へ＼ニﾆ＼＼ : : : ＼＿_／: : : : : :／／＼＼＿_三= _
　　　　　　　 _ -くく＿ノノニニニ＼＼: : : : : : : : : : : :／／ニﾆ/ /ー┐|三三= _
_　--=ニ二三__＿〉广ニニニニニﾆ＼￣￣￣￣￣／ﾆﾆﾆﾆ＼ゝ-┘L__＿__三三=-　_
三三三三三〈〈⌒)〈ニニニニニニニニ三三三三三ニニニニニニニ┐┌┐|三三三三三=- _
38 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:02:14 ID:baka: 　　　　　　　　　　　ｸｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨
　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.／:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾑ:.:.:.ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　ィ:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:./!:.:.:.:V:.:.:.:.:.:ﾊ:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　ﾉ:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.{:.:|:.:.:/!;/ {:.:.:.:.:}!:.:|:.:V.:.}:.弋′　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　 7:.:.:.:.ﾚ:.!ﾊ:.:.}ﾚﾍ;,;L}!.　 V:. /V }:.:ﾊ:.:}:.､:}　　　 │　クッソ目立つ三人組は奇異な目で見られながら　　 │
　　　　　　　　　　　ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.!V,,zzzx,, `ｰ　 V　'"~⌒.}:.:.| `　　　　 │　　　　　　　　　　スラム街を歩いて行きます。 │
　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.:/^ヾ} 〈!ん:ﾊ ` 　　　芹^〉ﾊ!}!　　　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　从:.:! ::(　　乂ｼ'　　　　　 {ソ,
　　　　　　　　　　　　　　　　V:ヽ、　　｀¨´　　　　 |〉¨´　从
　　　　　　　　　　　　　从:. 圦　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　 /ﾆ{三 Y;/:　＼　　　， -‐　　　　　　　　　　　　　　アルトリア、ただ歩いて回るだけか？
　　　　　　　　　　　　_/ﾆﾆ＼ﾆ|!. 　　＼　　　　／､
　　　　　　　　　　/ﾆ/ﾆﾆﾆニ≧s｡.　　　 ≧ -　イﾆﾆム
　　　　　　　 _,.ノﾆﾆ-ミﾆﾆﾆﾆニニ＼　　　　　 !ﾆﾆﾆﾆ}:圦、
　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀≧s｡.ﾆﾆﾆﾆﾆヽ. 　　｜㍉ﾆ王ニ｝
　　　　ノﾆ-ミﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ≧s｡.ﾆニﾊ　　　　　　寸ニ/＼
　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆヾﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:＼ニﾊ　　　　 __/ニ/ﾆニ≧s｡.
　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニﾑﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニﾏﾆﾑ　　 /　./ニ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ
　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニVﾆﾊ--―イﾆ./ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ

　　　　　　　　　,
　　　　　　　　 (、　　　＿　=ﾆ二ー＜
　　　　　　　　　＞　　　　　　　　｀　　＼
　　　　　　　／　　:|　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 /　　　 |　　　　　　　　　　　∨　∨
　　　　　　//　　　　|　　　　　　　　　　　　∨　∨
　　　　　 {/　　　　　ﾊ　　　　　 | 、　 ‘，　∨　:∨
　　　　　/　　　　　/　∨　　　 }　ヽ　 |　　 |　　:}
　　　　 // 　　　 {⌒　‘，　　 |⌒　＼|　　 |　　:}
　　　〈/　　　ハ|　　　 ‘，　　ｘｔｆ斧ミ　　:}　　:}
　　　　　|　　　ｘｔｆ斧斧ﾐ　＼　|　{::ｒﾟj::}|　　　　 /　　　　　　　　　　そうですね、じゃあ、今日はスラム飯でも体験しましょう。
　　　　　|　　　 |　 {::ｒﾟj::}　　　}/　　ー 'ﾉ　　ﾚへ、
　　　　　|　　　∧　ー '　／ /　ー -／　　　 }〈＿ _≧、
　　　　　　　　 ∧￣￣　　　　　　⌒/ /　　:}_)::::::)_＿}
　　＿_ ﾊ　　 (iiiii〉　　　　　‐-　　　/ /　　 /::::::〈 ‐=}　　　　　　 ┌─────────────────────────┐
　　 {=　〈::::＼　ヽ=-＞=-= _　-=ﾆ/ 　　　/::::／ -=/　　　　　　 │　良いこと思いついたとばかりにアルトリアさんは言いました │
　　 |三　⌒＼＼):::::::::::＜:::::::::::::::⌒)　　/:／　 -=〈　　　　　 └─────────────────────────┘
　　　＞三ﾆ=　＼:::＜::::::::::::::::ﾆ=-:::::{　／　　-=／ﾆヽ
　　 |iiii＼三ﾆ=　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::{／　-=ﾆ／ﾆ-=二＼
　　＞=-＼三ﾆ=　＼::::::_ﾆ=- ―::/　-=ﾆﾆ/-=ﾆ＜三ニ
　／{ﾆニ三{=＼三ﾆ=　∨::::::::::::::::::{　-=ﾆ／ﾆ}三ﾆ=∨三

　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿___
　　　　　　　　　　　 ´　　　　　｀
　　　　　　　　／　___　　 r―‐-　.　＼
　　　　　　　　 /　／r┐`ー'＾ゝ'　 o ＼
　　　　　　　　 /ｏ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
　　　　　　　 : 　 r‐'ｒ‐ヘ〈〉　|⌒ト　∨ ハ
　　　　　　　 |　|〈　|{7´　ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | 　`､　　　　　　　 ┌──────────────────────────┐
　　　　　　　 |　|く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ　　`､　　　　　 │ ジャンヌは落ちている煉瓦で殴りかかりたくなりましたが　　　 │
　　　　　　　 | ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ.　　´´│〔　〕　 |＼　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　鍛えられた笑顔で耐えました。 │
　　　　　　　 |　∧__/ 「 ´´ 　　 __ 　 |　{f}f}、 |　　　　　　　 └──────────────────────────┘
　　　　　　　 | ｉ　〔　〕人　　＜　ノ　.ｲ: / 　 |＼
　　　　　　　　ノ^|　/f}f}＼〈＼　 __ ／ :|/..┐ :|
　　　　　　　　　　 |:∧　 |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
　　　　　　　　　　/　＼|＼__,f‐|「∨ 　//´|=|ﾆ=-
　　　　　　　　　　　 -‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
　　　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ＼｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　 /ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ 　｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
　　　　　　　　 //}ﾆﾆﾆﾆ%｡o 〉　　}::/____)｡o％￢冖'＾∨ﾆﾆﾆ|
　　　　　　　　 ,.:.:/ﾆﾆ｛:∨ﾆﾆ｝￣｀V7∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽﾆ/ﾆ|
　　　　　　　 /.:.:|ﾆﾆﾆ∨=／｀¨¨７ｆ=〉.:.ｉ:.ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ニ:|
39 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:03:27 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　/{
　　　　　　　　　　　　　 {人
　　　　　　　　　　　　　　＼＼ __　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　― ＞ ^¨¨ ￣　ヽ　 )h、
　　　　　　　　　　　／　／　 /　　　＼　　＼＼
　　　　　　　　／　／　　 /　　　　　∨　　　＼　､
　　　　　　　　　/　 ,　 ,'　　/　　　　　　 :.　　　　　ヽ /,
　　　　　　　 /　./　/　　 {　　　　　　 :ﾄ､　　　　　∨/,
　　　　　　　　,'　/　 .:　　　{　　　　　　 :}　ヽ　､　:} 　 /,
　　　　　　　　{i/　 /　　|　八　　　　　　 }　　＼＼}　　/}
　　　　　　　　{i　 .:　　 |/　 ∨　　　　/ ＼　　＼)　　/}
　　　　　　　　{i　 i　　 /＿__ _∨ 　　 /￣￣＼　 }　　 /}　　　　　　　初回から落ちてるものを拾って食べるのは
　　　　　　　 /{　 |　 /　　　　　∨　　,' ィ斧笊ｧ:}　 }　　 /}　　　　　　　　　　　　　難易度が高いから今日は屋台か店にしましょう。
　　　　　　　/ {　 | , ' ∧ｨ斧笊､ )人八　乂ソ　}　 }　　 /}
　　　 ,―-/ /{　 |　{　∧( 乂ソノ⌒ゝ――　　,'　八／ﾆ)
　　　　ヽ-/}八{　 |　{//∧｀¨¨¨¨　　　　 -=≦/ / /ﾆﾆﾆ{　　　　　　 ┌─────────────────────────────┐
　　　　　///{: :{　:|　ﾚ'/:::／¨^^^Ｙｱ-=≦:::::::::/ / ./ﾆﾆﾆ)　　　　　　　│ ジャンヌはスラムの時点で難易度が高いわと心の中で突っ込み、　　 │
　　　〈//∧::{　／三｀ヽ　　　／:::::::::::::::::::::/ / ./ﾆﾆﾆ<　　　　　　 │　　　　　ゆくゆくは拾い食いするつもりなのかと気付き愕然としました │
　　　　　｀¨　 }ﾙﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼　,':::::::::::::::::::::::::ﾙ{　,'ﾆﾆﾆﾆﾆ}　　　　　　 └─────────────────────────────┘
　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∨::::::::::::::::::::::::::::::{ , ﾆﾆﾆﾆ人
　　　　　　〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾚﾆﾆﾆ／ﾆﾆ(＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　 }「¨¨¨¨¨∨ﾆﾆﾆ}＞―== ¨¨¨¨¨:::::｀ヽ..:-―ﾆ:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　 }∧　　＿∨ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽﾆ=―――-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　ﾊ=∧　「¨¨　　 {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∨｀ヽ/ﾆﾆﾆ／ﾆﾆｔ―――=ﾆ::::::::::::::::::::::v
　　　　　　/ﾆﾆﾆ∧ {´　　 :{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆ＼, 'ﾆﾆﾆﾆ/,　　　　　｀ヽ:::::::::::::::::v
　　　　　 {ﾆﾆﾆﾆﾆゝ＞=-::.{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆヽﾆﾆ=- /,　　　　　　 v:::::::::::::::}
　　　　　ﾄ､ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/{／ﾆLﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ,'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｖﾆﾆヽ/,＿＿　　　　{iiiiiiiiiiiiiiii}
　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧=-― 'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∨ﾆﾆﾆ=-　　ﾙ´¨¨¨^^
　　　　〉ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ入iiiiiiiiiiiiii｀ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾉﾆﾆﾆﾆﾆ=-

　　　　　　　　　　　　　　　 _,.:.´:.:.:.:.:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
　　　　　　　　　　　　　 ,.ﾒ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　 ∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
　　　　　　　　　　　 ,:':.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:;:.:.:｀:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　ﾑ:.:.:.:.:/:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:l:.:/:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ｒ｀
　　　　　　　　　　 j:.:.:.:/l:.:.:.:.|:.:.:./:.:.:|/:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:. l:.:.:/l:.:./l:.:.:./!:.:.:.:.:.:,:.:.:.:}:.:.:./:lゝ
　　　　　　　　　　　　　　ｿ_.:.:|:/‐-/､ |:./ l∧:.:./ |/lﾊﾄ;.:!ﾊ
　　　　　　　　　　 l!､_Ｙ　斤示㍉x _ ,.∨_x≦ミ | l　　　　　　　　　　　　　む、そうか……。
　　　　　　　　　　八ヾ! 　　夊ｼ _　 ′　ゞ′　/
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ヽ　　　　　　 i　　　 /´　　　　　　　　　　　　　　次までには覚悟を決めてこないとな。
　　　　　　　　　　　　　　　　 !从､u　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ,l ＼　　　=ﾆﾌ　.／
　　　　　　　　　　　 _,,　 -‐:./:/ ! 　＞　　　　个: 〉＝‐-. . _
　　　　　　　／: : : /: : : : : :!: ! 　 i　　　￣　/: / : : : : : : : : ￣,､-=.､
　　　　　　 /: : : : :/ : : : : : :l :|　　 l　　　 , 　./ :/: : : : : : : : : ／: : : : : :ヽ　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　　　 ,.: : : : : ;': : : : : : : |: l＼　}　　 /, -/: /: : : : : : : : : :i: : : : : : : : :ﾊ　　　　 │ なんでお前はそんなにやる気なんだと　　　　 │
　　　　　 /: : : : : :j: : : : : :／ﾍ:ﾍ　｀　　´／／＼: : : : : : : : :| : : : : : : : : : i　　　　　 │　　ジャンヌは首を絞めてやりたくなりました　 │
　　　　 ,'.: : : : : :.l : : : ／　　ﾍ:ﾍ　　／／　　　､ : : : : : : |: :_: : : : : : : : |　　　　 └───────────────────┘
　　　　ｊ : : : : : : |: : /　　　　＼ヽ. ':／　　　　　ヽ.: : : : :.|: : :｀:～;､_.: : :|
　　 γ : : : : : : : | :/　　　　　　　＼:/　　　　　　　　ﾍ : : : |: : : : : : : : : ｀:.-､
　　 /: : : : : : : : : l/　　　　　　　　　　　　　　　　＼: :|: : : : : : : : : : ヽ: i
　 / : : : : : : : : : : l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼`|: : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : :|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`.t: : : : : : : : : : : : : : ヽ
40 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:04:15 ID:baka: 　　　　　　　　　　,
　　　　　　　　 ,ｨ/
　　　　　　（. { 　　 .斗―‐==ミ
　　　　　　　ゝ`''＜　ー――､､,,_　`＜.　　　ｧ､　　／Y
　　　　　　　／／　　　　　　　｀''＜.ヽ.　　 |　}ｨz/　/＿＿_
　　　　　　　　/ ／　　　　　　　ヽ.　　＼＼　 j　}'´ ／､＿＿ノ　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　 / /　　/ /　　ヽ.　ﾄ、＼　　＼　〈ノ　　　　乂　ﾏ{__　　　　 │　適当にボロい屋台を見つけたアルトリアさんは　　 │
　　　　　　　 l./　　/. ハヽ　ヽ | ＼　ヽ　　ヽﾑ_.ｨ''''　 ,ィ:::::心,__ノ　　　 │　　　　　　　　　テコテコと駆け出して声をかけます　 │
　　　　　 l.| . |　|ｌ |　ヽヽ　 | ＿＼ '，　 (￣｀＿ ,ｲ /:::,ｨﾆ// }　　　　 └──────────────────────┘
　　　　　 |.|　 ', |斗―､＼＼1ｨzzzx＼'，　｀¨´ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆ///
　　　　　　 l.|　　',l.ｨ斧ミ　　ｨ杙・ﾘ　} ﾘ.l | . |z_|＼-===-／/ﾆV
　　　　　　 |フl l　ヽ.ゝ’ﾉ　ﾉ¨乂｀¨ ノ_ ｲ从　|ニl＼＿＿_.イﾆニ∨
　　　　／⌒ヾ､　 `―''"　 ' ＿｀¨´_ｧ:::::/ , /ﾆﾆl. {二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∨　　　　　　　すいません、なんかスラムっぽいのください。
　　　　〈_／ﾆ心:::'，　',＿_..ィ´::::::::::::::::::: / /ｲﾆﾆﾆ∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ',
　　　　　　 {ﾆﾆﾆ=ヽヽ　ﾏ:::::::::::::::::::::::::::::/ /ﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾍ二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ',
　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆ＼　寸::::::::::::::::::::::{ 〈ﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆア
　　　　　＞―､ﾆﾆﾆﾆﾆ≧=-::::::::_≠::/／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ￣ニ≫''´
　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=――/―＜::::::::::::寸|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆア
　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ//}ヽ::::::::::::::::::::::::寸ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆア
　　　 {ﾆﾆﾆﾆﾆiﾆﾆﾆｧ.ｲﾆ}}-ヽ::::::::::::::::::::::::ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆア

　　　　　　　　＿　　＿
　　　　　　　　 / O ヽ/ O ヽ
　　　　　　　　 |　　　|.　　　|
　　　　　　　 _＿＼＿人＿_ノミミ　　　　　　　　　　　いやスラムっぽいと言われても……
　　　　　　／　　　　　　　　　　ミミﾐ
　　　　　／　　　　　　　　　　U　ミ彡ミ
　　　／＿＿　　　　　　　　　　　ミ彡ミ　　　　　　　 ┌─────────────┐
　　　　　　　　＞　　　　　　　　 jミ彡ミﾐ　　　　　　　 │　店主は困り果てた様子でした │
　　　　　　＜、＿＿＿＿＿_丿ミ彡ミﾐﾐ　　　　　　　 └─────────────┘
　　　　　　　　　／　　　　　　　＼
41 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:05:27 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　,
　　　　　　　　　　　　　／/
　　　　　　　　　　　　 (　 {
　　　　　　　　　　　　　＼',　＿＿　＿
　　　　　　　　　　　　 -=ﾆ二ﾆ=-　　　 )h、　　　　　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　　　　　　 :　　〃　　　　　　＼　　＼　　　　　　 │　アルトリアさんは買った食べ物を二人に渡すと　　　　 │
　　　　　　　　　/ /　 /　　　　　　　　　ヽ　　ヽ　　　　　 │　　　　　　　　　　　躊躇することなく口に運びました　 │
　　　　　　　　 '　　　/ 　　 |　　　　　　　',　　 ',　　　　 └───────────────────────┘
　　　　　　　　|　　 ∧　　　..ﾄ､　　　　　　 |　　ﾄ,
　　　　　　　　| 　,/¨ ∨　|　|　＼　　　　 |　　ｲﾉ
　　　　　　　　　　灯㍉',　|　|´￣ ',　　　 .|　 ,'ﾉ　　　　　　よく分からない肉と堅い黒パン！　不味い！
　　　　　　　　| |　八り }ノ}ノ灯ｊ㍉}　　　　|／___
　　　　　　　　| |　 | ￣,⌒＼乂ソ )　　　 |ﾆﾆﾆｱ　　　　　肉が焼き過ぎだし味付けも雑！　山飯の方がよっぽどいい！！
　　　　　　　　|八, ﾍ　　　　　￣ ´}　　 |　.|⌒ヽ'
　　　　　　　　 /¨{　::.. ∨) ＿ _ ｲ　　八 ',ﾆ=-､　　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　__ｒ‐ミ∧::::〉「三二ﾆ-_-ﾉ／)'ﾆﾆ＼ﾆﾆ{　　　　　　　 │ 不味い不味い言いながら食べるアルトリアさんを　　 │
　　　ｒ-'-､〉ヽ).|.∨ /-_-_-_-_／ﾆﾆﾆﾆ=-―-┘　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　店主は睨みつけていました。 │
　　 ┌-ﾐ､〉　|　|==∧-_-_-_/ﾆﾆﾆ=-彡ﾆﾆﾆﾆﾆ}　　　　　　 └──────────────────────┘
　　　|¨ヽ)　 ∧/ﾆ/ ∧＿__/ﾆ=-イﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＜
　　 {'ﾆ=---彡'ﾆ/=/_-_-_,'=-ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　 }ﾆﾆﾆﾆﾆ/-ｲﾆ'_-_-_-{ﾆﾆﾆﾆﾆ〃ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ }
　　　＼ﾆﾆﾆ{==|ﾆ{_-_-_-{ﾆﾆﾆﾆ=.|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=
　　　　 ',ﾆ八=='ﾆ{_-_-_ {ﾆﾆﾆﾆﾆ.|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ,′

　　　　　　　　　　　､.......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　 _,.. -`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　 ,.:-'::´::::::::::::;:::::/l:::;ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::{::::ﾄ;::| ヾ' ヾ＼:::､::::::::::::::::::::::::　　　　　　 │ 王子は一瞬躊躇したのち、口に運びました　│
　　　　　　　　／::::::::::;:::::::ヽ:|,ｨ,'ィ　　　　ヽ!＼:::::::::::;:--　　　　　　 └───────────────────┘
　　　　　 ,r'::::::::::::::l:::::ﾄ::ﾊﾉ::;:<''"7　　　　　ヽｨ:::/ r''
　　　　　　　'７::;::::::::::::{::::{'ﾘ/:;ｲr､ヽ !　　　　　　ヽ| /,r
　　　　　　 /:/::::;:::::::::ﾊ:|/::/ヽｰ'ﾉ,/　　　　　　　｀!　〉　　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　 {/|:::;l::::::;/　└'′ `,'"'　　　　u　　　　　ﾉ　　　　　 │ 酸味が強いパンとパッサパサの肉に顔を顰めつつも　　 │
　　　　　　　ヽ|ヽ:|ﾄ;:>、　　　'　　　　　　　　　　　　{ノ　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　黙って全て食べきりました　 │
　　　　　　　　　　ヾヾ{iヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　ソ
　　　　　　　　　　　　く...　　　　,. -─‐ヽ
　　　　　　　　　　　ヽ` 　／　 ‐,.二ノ
　　　　　　　　　　　＼　ヽr '´　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　／::..
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　／:::::::::::...

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　　　　､
　　　　　／　　　　,／´`ヾ、　　　　　　　.::/´　 `ヾ、　　ヽ
　　　　 / 　　　／　　　　　ゞ　　 .....:::／　　　　　＼　　　｀､
　　　 ,;′.　　　/　　　　　　　　ﾞー-‐ ´　　　　　　　＼　　‘，
　　 ,',' ,;::　　 /　　　　　, ヘ､　　　　　／｀,;:..、　　　｀､　ｉ,　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　ｧｧ.;:::　　/　　　　／　;:!::, ﾞ',.　　　　/　　　　ヽ、　　　ハ　 ',　　　　　 │ なんで私はこんなもの食わされているんだろうと　　 │
　, '冫　　　/　　　/ |｀ヽ.ﾏ ;::..| 　　　 |　　 |　　　ヽ.　　　　|　　|　　　　　 │　　　ジャンヌはストレスをドンドンと溜めていきました│
　 /　 ;　　| 　　ソ|;. | _. 斗 ‐ |.　　　　 |　`ﾞ卞―-　、ﾔ、　　|　　ﾔ　　　　 └──────────────────────┘
　 {　 .:. 　 | 　.／／ソ　　从ﾉ∧　　　 .弋.　/　｀刈 i. |_::＼　| 　ヾ
　从爪　|＿／ |　,.r=≠=x、ﾔ　.　　 / / ,r=≠=xﾐ、｀＼:::::..| 　ﾄ｀､
　　从丈　ﾘ　　|ﾔ :´赱心圷ﾍ ::、,;:. / ｸ ,.仡示 :｀ﾔ　｀Y′　| 　＼
　　　ｿ| 　汐杙　|刈: |孑竓 : ｀ｿヾ、_.,ｧ"/ : 朮托| : 升　　,卞　　|　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　 | 　笊炒　 | 　.弋ﾘzｼ.:, 　　　ｿﾘV　 .:.ﾓ孑ｿ., 　|　　竓紗，|　　　　　　│ 他に美味しいものが幾らでも食べられるのに　　　　　　 │
　　　 ! 　｀朮´　 ',　｀¨¨¨´　　　　　　　｀ ¨¨¨´ 　 ,'　　',托多,.|　　　　　　 │　　産業革命時のロンドンよりマシ程度の食べ物　　　　　 │
　　　 ,ソ,匕又　　 '，　　　　　　　　 |〉　　　　　　 /　,;　ィf' 从ﾘ　　　　　　 │　　　　食べさせられたらストレスを溜めて当然でしょう。 │
_＿ -‐彡彳　仆｀､ `、　　　　　　　　　　　　　　 /　从 .i　　i ＼　　　　　　 └────────────────────────┘
　　￣　　|　从冫仆,ヾ　　　 v ー-- ‐ ｧ　　　/／仆　|　从⌒丶
　　　　　 |　ｿ彳´ﾘ　　｀、　　丶ー_-‐' ゜　 ..::´´冫ｿﾍﾘﾍ　|
　　　　　 | ./　　　　　　　 !::　... _ 　　 _ .. :: ´ .! 　厶　!　/　乂
　　　　　　ｧ'　__ ＿＿＿＿,}///≠ ￣ヾ寸///{、＿＿|ｧ′＿＿___
　　　　 ,;:彳//////////////≠　　　　 ≫//////////////ミミﾐヾ
42 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:06:13 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　 ,,ｨ´　　　　　　　　　　ヾ､､
　　　　　　　　　　　／　　　　　　==＝=　　　　Y⌒ヽ
　　　　　　　　　　〃ﾞ〉〉　　　　三≡≡三三　　　　丶＼､
　　　　　　　　　 r"　ﾉ〈　　　　彡彡＝＝ミミミ　　　l.i　 :ゞヽ
　　　　　　　　 l|　　　＾　　　　　　〃　　トﾐ　　　　__八　　〈ヽ
　　　　　　　 l|　iil|〃　＝＝≡彡》三《　ヾ≡　 ) r､（　ヾ　　ヽ
　　　　　　　 i|　ili〃ﾞﾞﾞﾐ　　 __＿ノ　　ヾゝ　≡＝= 丿ゝ　ミ　.ﾞi
　　　　　　 i|　　　`ｰ-‐='''ﾞﾞﾞ```《＝≡＝ゝ,,,＿＿,,..＿__,..　　ミ.|
　　　　　　 |　　　　 ,,zr＝､ゞ≡三三三≡　　二.ﾐ､￣　　　川|
　　　　　　 |　　　≪" （:i:i:i）ヾ, ,,;彡三ミ≡_／',ｨ;:;:ヽ＼､,_ 　彡.|　　　　　　　　へい！　そこのお嬢ジャン達！
　　　　　　 |　　　　｀ヾ=＝≡"''彡彡ミﾐ〈￢､ゞﾞシ,〃"´〃　 .|
　　　 r､　 |　　　　　　　　　　彡彡〉　〈ミﾐ　　｀￣　　〃　　 .|　　　　　　　　持ってる金全部出しな！
　　　 i|《ヽY　　　　　　　　　彡〃〃　　 ilﾐミミ.　　　　　　　　 !　 ,ﾍ
　　　 i 〉 i|　　　　　　　　　　》"〃≡ ヾ《ﾞ`　　　　　　　　　　レ'`〉〉
　　　 iｌﾊ　ﾐヾ　　　　　　　　〈 ,.ﾍ　 . r:､,j|,　　　　　　　　　　 /´＾//
　　　 !| rﾉi　　ヾ.　　　　　　　　ﾞ　｀≡´ ｀"　　　　　　　　　　　ゝv//
　　　〃《ﾞﾞi　　　!i　　ヽ＿　　　　　　　　　　　　　／　　　〃〃ﾉ＾ r'　　　　 ┌──────────────────┐
　　　ヾ、ゝl　　　iｌ　　　ゝ丁￣‐＝‐---===ｨイ〃　　〃　　　ハ .|　　　　　 │　三人がスラム飯を食べ終わった所で　　　│
　　　　ヽ　v　　ヾ　　　Y､v'＾^ー^ｰ'`ｰ-､/v/ /　　〃　　　/ﾐ》 .ﾉ　　　　 │　　　　　　　　カツアゲが現れました　 │
　　　　　Ｌo》　ヾヾ　　 i :i::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /　　〃　　 y／ r'　　　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　 |i:::i　　　　　i　|::::::::::::::::::::::::::::::::/〃　　〃　　/oン´
　　　　　　 ||i::::i　　　　　!　|:::::::::::::::::::::::::::::/〃　　//　　/:,''!
　　　　　　 |lli:l:i:i　　　　 .i　 |::::::::::::::::::::::::::/〃　　/　　/::,':::i　　　　　　　　　 ┌─────────────────┐
　　　　　　 ||!ハ:|li　　　　i　ヾﾍ--､_,vﾊy'./　　　　 /　〃'i　　　　　　　 │ スラム名物と言って良いイベントですね │
　　　　　 !|!　　ヾ　　　　li　｀ー＝=-ノ /　　　　/;〃/ ' |　　　　　　　　　 └─────────────────┘
　　　　　　 |　　　ﾞヾ　　　　ミ　　三　シ　　　　./彡　　　|
　　　　　　 |　　　　ゞ、　　　ミ　≡　≡　　　　./彡　　　｜
　　　　　　 |　　　　ゞ　　　　　　　　　　　　 ./彡　　　　 |
　　　　　　 |　　　　　ﾍ、　　＝===＝　　　/　　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒i
　　　　　　　　　　　　　 ,|!　　　　　　|!,　　　　　　　　 _,,..､　.|　 / ,..-､　　　　　　　 /`l　_
　　　　　　　　　＼　　　i|i|!　　　　　 !i||!.　　’／　　　 l 　 l　| /´ l,､_ノ　　　　　　　　　l　 |/ 〉
　　　　　　　　＼丶i|!|!　　　　　 .|!i|l／／　　　　 |　 i'　'´_,,、　　　 . ,-､,-‐'''"＼　l　 |ﾚ'
　　　　　　　　＿＿＿）/´　　　i|!iｌ|i 　　　｀ヽﾍ＿＿＿　 |　し''´　」　　　 . l　　._‐t　 .|　ヾ'
　　　　　　￣￣￣￣} i　　　 i!|il!il|ili　　　　.}て￣￣￣ |　 ,,.-''´　　　　　ヽ┘　l　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,il| il|! i|!i,　　　　　　　　　　 |　.|　　　　　　　　 !　.!
　　　　　　　　　　　　　　　 ,i|!i　　　 |!il,　　　　　　　　　 l､_ﾉ　　　　　　　､　 __/　 l
　　　　　　　　　　　 /　　　　　 .ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　｜￣　　__,!
　　　　　　　　　　　　 /　iヽ/!,ノ!ｨ!､,_ ',　　　　　　　　　　　　　　　 └-...‐''ﾞ .
　　　　　　　　　　 ,'　<　 ,ｨ＝ミ､〈ハ＿＿_
　　　　　　　　　 ,'｀ヽゝ/　　　ﾔﾌイ　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 {　ﾉ　,'　　　　　}|　　　　　　 |
　　　　　　　　　 ',　　.|　　　　 / |　　　　　 |
　　　　　　　　　　 }　　l/∨!/|/　＼　　　　 ,／､.　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　　〉　 {::/ |γ　　　　￣　　 }　〉　　　　 │ 身なりがまともで容姿も良い三人組が　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　 ,'　　 l:'　.!'　　　　 /　ヽ!r'　　i　　　　　 │　　　　スラムを歩いていれば絡まれて当然でしょう　 │
　　　　　　　　　　　　 {　　.,'　 ,'　　　　 {､　　ﾘj r ､ _r､　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　 |　　{_　.{　　　　　〉　 {､＿_/ ｀´〉
　　　　　　　　　　　ノ, ,　_ .〉ﾊ　　　　 {　　　　　　 .j
　　　　　　　　　　　 '// / ゝ'　 ',　　　　ゝﾆ=-―''´￣
　　　　　　　　　　　 Yj.〈　　　 }　　　　　　　　＞ .,
　　　　　　　　　　　　｀¨　　　乂　　　　　　　　　　 Y
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀゛'''‐-．..,,＿_　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　＞''´ ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞﾆ二=＝'
43 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:07:20 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.:.´:.:.:.:.:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ﾒ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
　　　　　　　　　　　　　　 ,:':.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:;:.:.:｀:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　ﾑ:.:.:.:.:/:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:l:.:/:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ｒ｀
　　　　　　　　　　　　　 j:.:.:.:/l:.:.:.:.|:.:.:./:.:.:|/:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:. l:.:.:/l:.:./l:.:.:./!:.:.:.:.:.:,:.:.:.:}:.:.:./:lゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｿ_.:.:|:/‐-/､ |:./ l∧:.:./ |/lﾊﾄ;.:!ﾊ
　　　　　　　　　　　　　 l!､_Ｙ　斤示㍉x _ ,.∨_x≦ミ | l　　　　　　　　アルトリア、お前！　そんなに強かったのか！？
　　　　　　　　　　　　　八ヾ! 　　夊ｼ _　 ′　ゞ′　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ヽ　　　　　　 i　　　 /´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!从､u　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ,l ＼　　　=ﾆﾌ　.／　　　　　　　　　　 │　流れるように黙らせたアルトリアさんに　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　 _,,　 -‐:./:/ ! 　＞　　　　个: 〉＝‐-. . _　　　　　　　 │　　　　　　　　王子は驚いたように言いました　│
　　　　　　　　　　／: : : /: : : : : :!: ! 　 i　　　￣　/: / : : : : : : : : ￣,､-=.､　 └────────────────────┘
　　　　　　　　　 /: : : : :/ : : : : : :l :|　　 l　　　 , 　./ :/: : : : : : : : : ／: : : : : :ヽ
　　　　　　 ,.: : : : : ;': : : : : : : |: l＼　}　　 /, -/: /: : : : : : : : : :i: : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　/: : : : : :j: : : : : :／ﾍ:ﾍ　｀　　´／／＼: : : : : : : : :| : : : : : : : : : i　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　　 ,'.: : : : : :.l : : : ／　　ﾍ:ﾍ　　／／　　　､ : : : : : : |: :_: : : : : : : : |　　 │　王子の知っているアルトリアさんは　　　　　　　　 │
　　　　　ｊ : : : : : : |: : /　　　　＼ヽ. ':／　　　　　ヽ.: : : : :.|: : :｀:～;､_.: : :|　　 │　　　　　　ザ・公爵令嬢なので驚いて当然でしょう │
　　　　　 γ : : : : : : : | :/　　　　　　　＼:/　　　　　　　　ﾍ : : : |: : : : : : : : : ｀:.-､　 └─────────────────────┘
　　　　 /: : : : : : : : : l/　　　　　　　　　　　　　　　　＼: :|: : : : : : : : : : ヽ: i
　　　　 / : : : : : : : : : : l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼`|: : : : : : : : : : : : ＼
　　　 /: : : : : : : : : : : : :|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`.t: : : : : : : : : : : : : : ヽ

　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　{ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　、-=ﾆＹﾆ=-―　＜
　　　　　　　　　　　　　　　　ノ＞¨― ｖ ―　　＜　　　＜
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼:　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 / :ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　/／　　 :,'　　　　　　　　　　　　　　＼:　　:∨
　　　　　　　　　　　／　　　 /{:　　　　　 i　　　　　　　　＼　::}
　　　　　　　　　　,'　　　　 /ｖ{:　　　　　　　 }:　　　　　　　　　　　　〉
　　　　　　　　　　|　　 {　/｀ヽ∨　　　　 ∧:　　　　　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　　|　　 { ﾉ　　　∨　　　　 /-‐∨　　｀ヽ　　　　　 }:}
　　　　　　　　　　{　　ﾚｨｔｆぅﾐ、＼　　 /　　 ∨　　　 ∨　　　　: i
　　　　　　　　　　〉 :ハ　{　ﾋｊﾘ　　＼ノィﾃ斧ミ、｀ヽ　　i　　　　　 }　　　　　　　少なくとも護衛を連れていく必要はないぐらい
　　　　　　　　 /,　:　{､i|　　　〉⌒ 、　　乂ｒｊソ　　人　,　　　　　〈__　　　　　　　　　　　　　　　　問題ないぐらいには強いですよ。
　　　　　　　　　{ {　:　 Vi{￣￣　　　　＿ _　　〉／　　　　　　∨iiiiハ
　　　　　　　　　ﾚ{　:　　 ∧　　　　　　　　　　　〃イﾊ　　 V :i,/iiiiノ==}
　　　　　　　　　　〉 : 　　　∧　　―-　　　　 /　ノﾚ〉　　}ノ／ﾆﾆﾆハ
　　　　　　　　 /ﾆ＼.　{/iiiiii＼＿＿＿.....:::＜:::::::::../／レ／ニニニニﾊ
　　　　　　　　　{ﾆﾆ{iiiii｀ヽii...::＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〃‐=ニニニニニニﾆ}
　　　　　　　　　{ﾆﾆ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ニニニニニニニニ〈　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　　　〉ﾆ=}::::::::::::::::::::::::::::::::::〃::::::::::／ニニニニニニニニニ /　　 │ むしろ護衛が足手まといでしょう。 │
　　　　　　　 ∨ﾆ{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ニニニニニニニニニニ=}　　　 └───────────────┘
　　　　　　　　　　入=＼::::::::::::::::::::::::::::::::／ニニニニニニニニニニニノ
　　　　　　　　　 /ニ＞-}＞=-=ﾆ三三:{ニニニﾆ=-――― ‐ =イ￣
　　　　　　　　 /ニニニ}::::::::::::::::::::::::::::{ﾆ＞ 'ニニニニ／ニニニ}
　　　　　　　 /ニニニﾉ:::::::::::::::::::::::::::::ト{ニニニニ=／ニニニニﾆヽ
　　　　　　　 /ニニﾆ人::::::::::::::::::::::::::::::}ニニニニ∨ニニニニニニﾆ}
44 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:08:14 ID:baka: 　　　　　　　　　_ ／: : : : : : : : : :_: : : : : : : : : : : : ／: : : : : ＞
　　　　　　　　ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : l: ヽ
　　　　　　　　 /: : : : : : :／: : :/: : : :／: : : : : : :: : : /ハ: l:ヽ: .､
　　　　　　　　 7: : :l/: : : : : : : : : ／: /: :/: : : /: : :/: : : V : ヽ-ゝ
　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : :/:/:/l: : /l: : ://l: : l: : :l: :l
　　　　　　　￣l: : : : : : : : : : : : : : /ｲ/　l､'" l／/　l: /l: :lV:lヾ
　　　　　　　　　ﾘ: : : : : : : γ‐､: :/　　　｀　｀丶､　 l/　l/:ﾊl
　　　　　　　　　 l : : : : : : / ヘ l: ｌ　　　　 i¨¨¨不ゝ　/^
　　　　　　　　　 ∨l: : : : :ヽ､　ﾉ'"　　　　　 lｿ　　　l　　　　　　　　　　　　　　……ナルホド。
　　　　　　　　　　ヽ: : : : :丶ｰl　　　　　　　　`　　　､
　　　　　　　　　　　 }: : : : : : :〉-、　　　　　　　　　　　　 '
　　　　　　　　　　　ﾚｌ: : l /V　　、　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　 l／l/ 　丶＼　　　　　─ ヽ／　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──────────────┐
　　　　　　　　　r--─'─────-ｪｭ　　　　　 '　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　良いことを聞いたとばかりに　　 │
　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |ﾆl｀>､　__/　　　　　　　　／`丶､　　　　　　　 │　　　　　　　王子は頷きました。 │
　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |ﾆl/　　　　丶､　　　　, -r─‐- ､｀丶､　　　　└──────────────┘
　　　　　　　　　|　-──-　 _　　　　|ﾆl　　　　　　　〉　　 (＿l---　､.__　　 l
　　　　　　　／　　　　　　　　 ‐-|ﾆl､._　　　　 / 　　　 (＿＿　　　　. l
　　　　_　-'--- 　 _　　　　　　　　　　ヾﾑヽ､　　/ヽ　　　　 (　　　　　　　: l
　　／　　　　　　丶　　　　　　ヾﾑlﾆ〉､/ 　ヽ‐-､　ヽニｌ　　　　: l
　 /　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　ヾﾑ/ l　　　 l 　ヽ　　Ｖ　　　　　l

　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿___
　　　　　　　　　　　 ´　　　　　｀
　　　　　　　　／　___　　 r―‐-　.　＼
　　　　　　　　 /　／r┐`ー'＾ゝ'　 o ＼
　　　　　　　　 /ｏ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
　　　　　　　 : 　 r‐'ｒ‐ヘ〈〉　|⌒ト　∨ ハ　　　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　 |　|〈　|{7´　ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | 　`､　　　　　　　 │　貴族とか王族とかってバカしかいないのかなと　　　 │
　　　　　　　 |　|く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ　　`､　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　ジャンヌは思いました。 │
　　　　　　　 | ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ.　　´´│〔　〕　 |＼　　　　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　 |　∧__/ 「 ´´ 　　 __ 　 |　{f}f}、 |
　　　　　　　 | ｉ　〔　〕人　　＜　ノ　.ｲ: / 　 |＼
　　　　　　　　ノ^|　/f}f}＼〈＼　 __ ／ :|/..┐ :|　　　　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　　 |:∧　 |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/　　　　　　　　　　 │　彼女の知る貴族王族が目の前の二人だけなので　　　　 │
　　　　　　　　　　/　＼|＼__,f‐|「∨ 　//´|=|ﾆ=-　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　そう思ってしまうのも仕方ないでしょう │
　　　　　　　　　　　 -‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-　　　　 └────────────────────────┘
　　　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ＼｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　 /ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ 　｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
　　　　　　　　 //}ﾆﾆﾆﾆ%｡o 〉　　}::/____)｡o％￢冖'＾∨ﾆﾆﾆ|
45 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:09:24 ID:baka: 　　　　　　　　　　／::/::::::::::／::::::::::::::::::::ヽト::::::::＼::ヽ:::ゝ
　　　　　　　　／:::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::＼
　　　　　　　　￣/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::ﾄ:ヽ::::｝:::::::::::トミ=ー
　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::!::::::::l　}::::::::ﾄ::::ﾊハ }::::::::｝:::::∧　＼
　　　　　　　　 ∠｛::::::::l::::::::iﾄ::::::::iﾄ::::∧::.}::ﾘ V从リ:＼|:ﾉ::乂＼}　　　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　　　 ll l　ﾄﾊ　!＼{_〉 iﾘ　ﾘ乂彡气ﾘ｀`ﾐ:::ﾉ:从｀　　　　　│ その後は特に何事もなく、　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　ﾘl::::从zⅤ￣丁=-　　　　ィ壬笊ヽ .ﾊYﾘ　　　　　　　 │　　　　　　三人は帰宅の途につきました │
　　　　　　　　　　ﾚ‐Y　,ｨｆ'芹≧　　　　　　乂ツ.　ﾘｒ .}　　　　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　　　　　　 { .ﾑ　　弋ツ　　　..l　　　　￣　　　./
　　　　　　　　　　　ヽ . ',　　￣　　　　 j　　　　　　 .ﾄノ
　　　　　　　　　　　　　ヽﾑ　　　　　　　　　　　　　　什
　　　　　　　　　　　　　ﾚﾘ'､　　　ｬ　　￣｀ｱ　　ｨﾘ　　　　　　　　　　　　　アルトリア、ジャンヌ、礼を言う。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヘ　　｀-== '　　　ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　／//.f .丶　　　　　, '　!≧ｭ,、、　　　　　　　　　　自分に足りないものが見えた気がする。
　　　　　　　　　　 ,, z≦//／ 7 ',　　　　－　　　　ﾄ　　＞zﾐｭ_
　　　　　　　 ,,ェ≦/z≦ 　　V　　　　　　　　　　ﾑ　　　　＞z≧ｭ　　　　　　またよろしく頼む。
　　　　　　　　 l´//≦　　　　　　V　　 ',　　　　　　　/　X　　　　　　＞//ﾐｭ
　　　　　 ,,　z八/ﾑ　　　　　　　 .ﾑ　　　　　　　　　./　　ﾑ　　　　　　ﾑ/八、、
　　 rェ彡////.ﾑ/ﾑ　　　　　　 .ﾑ　　　ゞ　　　　/　　ﾑ　　　　　　ﾑ/ﾑ////≧ｭ、_　　　　　 ┌───────────────┐
　 ///////////.ﾑ/ﾑ　　　　　　...ト　　　　　　　　　　ﾑ　　　　　ﾑ/ﾑ//////////ﾐｭ　　　　 │　ジャンヌは王子が正気かどうか　　│
　《/////////////ﾑ/ﾑ　　,, z＜ﾑ　｀｀ヽ　　　''' ´ ﾑ＞　　　ﾑ/ﾑ////////////∧　　　 │　　　　　　　　　　疑いはじめました │
/////////////////ﾑ/ﾑ＜/////ﾑ＼　　　‐'　　　./!////＞ﾑ////////////////∧　　　 └───────────────┘
//////////////////ﾑ/////////ム　ヽ　　　　　../ ﾑ/////ム/////////////////∧
/////////////////// ム////////ム　ヽ　　　 /　ﾑ////＜///////////////////∧
/////////////////// 　　ヘ///////ム　＼/　ﾑ/ ／　　　ヘ////////////////彡
/////////////////／　　　　　　ゝ/////ムヽィﾑ/／　　　　　　　ヽ//////////////《
//////////////　　　　　　　　　　　　　　＞/∧ﾑ　　　　　　　　　　　ヾ////////////∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　 /|
　　　　　　　　　　　　　　　 { l
　　　　　　　　　　　　　　　　　､{
　　　　　　　　　　　　　　 _　' ¨　　￣ `　　、
　　　　　　　　　　　　　／　/　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 /　　/　　 |　∧　　　､　∨/
　　　　　　　　　　　/／　l　　　 l ＼ l　　　} ／ .}
　　　　　　　　　　〈ｌ' / 　.l　　＿l＿__∨ 　 l＿l__l}
　　　　　　　　　　〈ｌ　　 r{　　　l{ i! }　 |　γ{ i!}ヽ|　　　　　　　今日は初めてでしたから軽くでしたけど、
　　　　　　　　　　 {〉, 　{ l　　　| ､ﾉ__ﾉ~~乂､ﾉﾉl}　　　　　　　　　　　　　いずれはカチコミとかやっていきたいですね。
　　　　　　　　　　､Y､　ｌ　　 | ￣　　　　￣//
　　　　　　　　　　>- `ｰ....l　　 l.................＿＿//
　　　　　　　　　/ニﾆ=- ､ヽ　 l: : : : : : : : : : : 〉
　　　　　　　　　ヽニニニﾆﾆ=-､ｌ: : : :-: : :_:_ / ､　　　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　 {ニニニニニﾆニ`､: : : : : : : :ヽﾆ,　　　　　　 │ ジャンヌはアルトリアさんが正気ではないと確信しました │
　　　　　　　　　 /ニニニニニニニﾆ,-､: : : : : :/ﾆ}　　　　　 └────────────────────────┘
　　　　　　　　　 7/ニニニニﾆ`ﾆ､ﾆﾆ, |:`:-:-ｲﾆ'〈
　　　　　　　　　 /ニニニﾆ,ニニニ`ﾆj {: : : : :|ﾆﾆｌ
　　　　　　　　ｌニニニニﾆｌニニﾆﾆｌ .{: : : : :lﾆﾆｌ　　　　　　　　　　 ┌──────────────┐
　　　　　　　ｌニニニニニｌニニニ|　ｌ: : : : :lニｌ　　　　　　　　 │ お忍びという事を忘れています │
　　　　　　　　　ｌニニニニﾆﾆｌニニﾆｔ -l: : : : :|ニｌ　　　　　　　　 └──────────────┘
　　　　　　　　 /ニニニニニﾆ}ニニﾆ}　ｌ: : : : :l: ﾆ
　　　　　　　　 {ニニニニニニｊニニﾆｌ　{: : : : :l: l}
　　　　　　　　{ﾆニニニニニﾆｌニニﾆｌ　ｌ: : : : :l: :|
　　　　　　　　}ニニニニニﾆﾆ}ニニﾆｌ　ｌ: : : : :l: :l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,　 -　ミ
　:...、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／７⌒ﾆ　マﾆ=-_
　:.:.:.＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /冖ｧ il{{___}}　　ｰ=ミ､　＿＿
　:.:.:.:.:.:.:.ﾆ=- ,,_　　　　　　　　　　 /　_/-‐=ニニニニニニニニニ＼
　:.:.:.:.:.:.:.:_;; -=＝　￣`ヽ:.:┐ｰ-　.,,___ 厶イ/｛: : : : : : : `マニニニニニニ=_
　ニニア　　　　　　　　_}:.:.:.＼:.:.〈:.:.:.:.{{ , 仏⊥: : ;_:_:_: : : : :ﾏニニニニ=-‐ '’
　-=今x　　　　_　-=ﾆﾆ.}:.:.:.:.:.:.＼:V:.:.ｰ=:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/:＼u}:/ﾊ;＼　　　　　　 ┌──────────────────┐
　/⌒Y＾ﾍ　／ニニニﾆ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:〈:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://　}　 }　　　　　　 │ 忍は何事もなく終わってホッとし、　　　　　 │
　{＿,ﾉ　/／ニニニニニ:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:.:.＼:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／/ﾞ　 }　 }　　　　　　 │　　　　そして次回を思い胃を摩りました　 │
　＿_彡'ニニニニニニニ_:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.〈:小:.:.:.:.:.:.:.／　　 ,ﾉ　　　　　　　　 └──────────────────┘
　ニニニニニニニニニﾆ=_:.:.:.:.:.:.:〈:.:.:.:.:.:.:＼:.≧=‐
　ニニニニニニニ7ニニﾆ=_:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.＼:.Yﾍ、
　Ｖニニニニﾆﾆアニニニﾆ=_:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:／:.:.:.}
　∨ニニニﾆ／ニニニニニ=_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　}iニニﾆ／ニニニニニニﾆ=_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｰ:.:.:.:.:.{＼
　　}ニ=‐　ニニニニニニニア＾ _:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.}　＼
　　}ニニニニニニニニﾆ／　　　 _:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ト､　 }
　ア＼ニニニニニﾆﾆ.／　　　　　　_:.:.:.:.:.:.:.:.:-=ニニニ}　 }
46 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:10:19 ID:baka: 　　　　　　　;:::::::::::::::::::|:|::|::::::i::::i::::!:::|::::::::::::::::|:ヽ:::ハ::::i!::::::::|:::::::::く
　　　　　　　ヽ:::::::::::::::|:|:|::::::|::::|::::|:::|::::::::::::::::|:ミV/i:|:::!i::::::::|:::::::::::::ヽ
　　　　　　　___＼:::::::::|:!:|::::::|::::|::::|:::|:::::::::::::!::|｀ﾞ~"´.|::| |:::::::|:::::::::::::::::;ゝ　　　　┌──────────────────┐
　　　　　　　＼::::::::::::::|!::|::::::|:::i!::::|!::|::::::::::::|:::| 　　 |::| |:::::::|:::::::::::::::::ァ　　　　 │ 忍は帰ったら王様に報告に向かいました　 │
　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::|::::::|:::!i::::|.!:i ';::::::::i!!::! 　　 |::! |:::::::!::::::::::::／　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　　＞:::::ハ::::|';::! 寸ミ､_;:::::::! ﾘ/,...ィf沙 |:::::ハ:::::／
　　　　　　　　 'ヾ::::{　ヽ!ﾏ弋;;ﾅｰ　';::::|　.."´代;;ﾅ|::/　,:::＞
　　　　　　　　 /ｲヽ.　!　　　　　ヾ!　　　　　　 i/,_./´
　　　　　　　　　　ﾉゝ!　　　　　 i|　　　　　 ,::::::',　　　　　　　　　　　　　お忍びに出たのだな？
　　　　　　　　　　　／::::::::ヽ　　　　　　 i! 　　　　ﾊ:::::::＼
　　　　　　　　　　　　/イ:::::/＼　　　　 __'＿　　　 ,::::::::::ヽ:::',　　　　　　　　一人で城を出たのか？
　　　　　　　　　　 /イ:::::/＼　　（'￣￣)　　.／:::::ヽ:::',
　　　　　　　　　　　　　　 j／i ＼　こ二　／i:ヽ::ﾄ:;! ヾ!　　　　　　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _i　　ヽ.,,.,..,.,.ｨ　　 i'､_　　　　　　　　　　　　 │ 忍は完全に裏の存在であるため　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　／::i　　　｀¨¨´　　 i::::::`ヽ､　　　　　　　　　　　 │　　　報告書は残せず、口頭による報告です │
　　　　　　　　　　　　　　 _ノ:::::::::i　　　　　　　　 `i:::::::::::ヽ　　　　　　　　 └───────────────────┘
　　　　　　　　　　 _ .イ￣:::::::::::::::i　　　　　　　　　..i:::::::::::::::｀ : . _
　　_, ..-::ー '::´:￣:　　 :::::::::::::::::::i　　　　　　　　　./::::::::::::::::::::::ﾊ｀ :

　　　　　　　　　　　　-=＝ﾆﾆ====-ミ
　　　　　　　　　／:::{｢　r=､　　　 r=､j｛＿__
　　　　　　 /≦Ⅵ　{{__j}レ=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　　 |i　　} } -=ﾆ三三三三三二ﾆ=- '＾
　　　　　　　　 |i{　r≦f´: : : : : : : : : : :rxく
　　　　　　　　人くj〃{{:　:　:　: __,:　:　:!}ﾊ',　　　　　　　　　　　　　　　いえ、一人ではなくヤガミ・アルトリア嬢と城を出ました。
　　　　　　 {{　j{ﾊ{{ }レ-: :': : : :{:＼__ﾊ! }{
　　　　　　　　＼j／{{: : : : : : : : :ﾉ: : :./ j jﾊ
　　　　　　　　　 ]: :八: : : : : : : : : : : ﾑ:く//　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────────────────────┐
　　　　　　_　rｰ': :.{: : :＼: : : : : : :／: : : : ヽ__,.ｰ:.　　　　　　　　　　 │ そして報告は王様の質問に答えるだけです。　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　／:.fT: : :{: : :＼: : :＼: :.／: : : : : ／／: : : :＼　　　　　　　　　 │　　　忍は情報を扱う、つまり王様に与える情報を選べる立場です。　　　　 │
　/ニ｛: : : : ﾍ: : : : :＼: : : :／: : : : : : ／: : : : : : : : :/ｰﾐ　　　　　　　　 │　　　　　ゆえに可能な限り忍の思考が介入しないように　　　　　　　　　　　 │
/ﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : :': : : : : : : ／: : : : : : : : : :/ﾆム‘,　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　このような措置になっているそうです　 │
ﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : : : : : :／ : : : : : : : : : ／ﾆﾆﾆﾑ‘,　　　　　　　 └───────────────────────────────┘
ﾆﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : ﾍ: : : : : : : :.／: : : : : : : : : :.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}‘,
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : : :＼__. : ／: : : : : : : : : :.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼＼
47 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:11:29 ID:baka: 　　　　､、＼.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : イ/.:/: : :.:.:./.:/.:.:./.:/Ⅳ:.:.:.:.＼
　　　　　＼｀.:ー==彡 : : : : : : : : : :/.:// :.:.:.:/.:/|.: /.:/.:.| Ⅵ:.:.＼｀ー
　　　　　＜: : : : : : : : : : : : : : : へ:Ⅳ/ |: :.:/.:/ :|:/.:/｀ヾ!:.Ⅳ:.:.:.:.:ミ=ｰ
　　　　　_＿＞: : : : : : : : : :/　ハ Ⅵ　|:.:/i:ｲ,ヽ|ﾊ/　　｝:|Ⅳ:.:.:＜⌒
　　　　　　｀ヾ:／/.:／/ .:ｲ八い. 　　 Ⅳ '㍉戈ﾍ､、　/: |/:.:.:.:｀ヾ＼
　　　　　　　ノイ.:.:.:. /／/.:.:∧ヽﾉ　｀ヽ.　　｀`　　　厶/| :.:.:.:.＼　　　　　　　　ほう……兄のシロエの所にいるとは聞いていたが、
　　　　　　ノ.:.:.:.:.′.:.:.:.:.:.:.∧､、　　 :.　　　　　　ｲ/ハ|｀＼｀ヾ:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　結構なお転婆という噂は本当か。
　　　　　　　ﾘ.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y　　　　　　　　　 {　　′
　　　　　　-=彡ｲ.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.八　 { 　　　､　　　　　ヽ
　　　　　　　　从:.:.:/:.:ﾉγ′ 　ヽ　　　｀`　､_ｊ￣　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────────┐
　　　　　　　ﾘ‐Ⅳ／｀ヾー―..... _＼　　　　 , ┘　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 王様はクスクスと笑いながら言いました │
　　　　　　　__ノ三三三三三二ニニ─ヽ、　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────┘
　　　　　　/ニ三三三三三三三二ニ=─｀ーく､__＿＿＿＿＿＿__
　　　　／三三二ニ＝─＝ニ二三三三三三三三三三三三三三三≧､
　　 ,,イ三ニ＝─＝ニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ヽ
　 /三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾍ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿　　,
　　　　　　　　　　　　　　 , ====／:::::::::::::::::::::／/__
　　　　　　　　　　　　,.イ=r-v:´::::::::::::::::::::::::::::ヽ　＜
　　　　　　　　　　　/:::::|| .ゝ'::::::::::::::::::::::::::::::::::/￣￣
　　　　　　　　　　　ﾚ　 |／r――――-､__／
　　　　　　　　　　　| | ノi//;;;;;;;;;;;;;,-i;;;;;;;;;;|ヾ､　　　　　　　　　　 ┌────────────┐
　　　　　　　　　　　ﾘイ/|l|;;;;,-:':´: : :｀:ヽ､,|｀i l　　　　　　　　　　　　　 │　お転婆！？　アレで！？　 │
　　　　　　　　　　　f / ,||メ: : : : : : : ': : : |　| !　　　　　　　　　　　　 └────────────┘
　　　　　　　　　　　ヽソ:i: :｀: : : : : : : : :/ 　,'
　　　　　　　　　　　　ヾ: ヽ: : : : : : : : :/
　　　　　　　　　　　　　ヽ: : ｀ヽ､: : : /,. -=ヽァヽ､
　　　　　　　　　　　　　r.:|: : : : : : ,-'´: :_,.-:'￣:ヽ: |　　　　　　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　　　　　 r|ヽ:_:,:-'´: : : : : : : ::,. ―.-:-:.､　　　　　　　 │　口から飛び出そうになった言葉を　　　　 │
　　　　　　　　　　/:´: |:ヽ: : : : : : : : ,.-:'´: : : : : : : : : ＼　　　　　　　　 │　　　　　　　忍はなんとか引っ込めました │
　　　　　　　　　/: : {: :ヽ:-: ´: :,:-:'´: : : : : :,. イミl､￣｀ヾ,　　　　　　　　└──────────────────┘
　　　　　　　r=ｲ: : : :＼:_:_:／: : : : : : : : ／ミ／三|　　　ヽ
　　　　　　/|三ﾐ|: : : : : : : : : : : : : : :／三／三三l|　　　 .|､
　　　　　/ミ|三ﾐ|: : : : : : : : : : : :,イ三三/三三三 |　　　 |i|
　　　 ,.イ三|三ミヽ: : : : : : : ／三三三/三三三ノ'´]ﾆiヽ/i|
　　 /／三/ニニハ: : :ィ´　 |三三三iﾐ|三三三|　/､_,. } |ﾐ|
48 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:12:24 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lＶゝ,λ/ﾚ､lv､/l､v､
　　　　　　　　　　　　　　　　　_,vﾚ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::v､_
　　　　　　　　　　　　　　　　_ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　Ｚ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ゝ　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　 _ゝ::::,;;;;;;;ゝ:::::::::::::::::::〈;;;;;;;;;::::::::::Ｚ　　　　　 │ アルトリアさんの情報はかなり厳重に秘匿されています　│
　　　　　　　　　　　　　　　 _ゝ;:;;l´゛'/::/|::/l::::∧::|""｀l;;;;;;;;;ゝ　　　　　 └────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　_く;;;;;;|　 .ﾚ'　|/ .ﾚ′|/ 　　i;;;;;;;;;;ゝ
　　　　　　　　　　　 __.-rt´人;|',-‐----､_|　|､_.---―-､|;人
　　　　　 , ┬┬┬ ´il　il,　| `|｀￣｀`ヾ;;;;;ﾉ　|;;;_.=〒,ﾃﾃ~ r　ﾄ;-､_　　　　　　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　／ """"´´´｀ﾘ　ﾚ∧_ | "`＝=-‐`　 ´ `===≠　 |_./;;::;;;;;;〉-v-､　　　　　　 │　騎士団としては貴重な対貴族要員、　　　　　　　 │
　　　/ ゛　　　　　　 /　/./...:::::|=-‐　　　´八　　　　　　|::::;;　 :/;;;／￣￣ヽ__　　 │　　　　　しかも上級貴族もいけるような人員です　 │
　　 /゛゛　　　　　　/ 〃λ;;::: :::| 　　　　 ⌒　　　 -==/:::;;　　::::/|||jiiiiiヽ____　ヽ. └─────────────────────┘
　　i""　　　〃　 /　/λ:::::､;;;;;λ=- 　　､_ , 　　　　 /::::::　　;／￣￣ヽ_____ ＼__ゝ
　　|"　　　 / 　ﾉ　 | | ゝ､:;;;;::::.::::＼　　, ---､　　　/::::::　　〈||||||||｀ヽ_______ ＼____＞
　 _| 　　／　　/ /|　j ﾄ､:::::::､;:::::::::::::＼　　゛" 　　／:::::::::::::;;;八__o___________　／　___/
　八,,／ /"　/ //"/ .| ￣|￣ゝ,;;::::::::::: ＼　　　／:::::;;;;;;;;;_／;;;;;ﾄ--､,_____／￣￣゛〈　　　　 ┌─────────────────────┐
〈　　／　　i　 / ./　/;;;;;;;;;|ﾟ　ゝ;;;;;::::::::::｀―´;;;;;;;;;___ノ;;;;;;;;;;;;∥　 7oiii|　iiii|||||||||||〉　　　 │ アルトリアさんの正体を知られてしまうと　　　　　　│
ﾉ""／　 /i /　/　　　i;;;;;;;;;;;;|　　　　.＞----､---― ´;;;;;;;;;;;　 ∥　|￣｀|~￣￣￣゛ゝ　　　 │　効果が半減するためそれはそれは厳重でした │
"／　　　／　　　"" /;;;;;;;;;;;;;;＼〔((/:::::::::::::::::::＞;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　 ∥ 7 oii|　iiii||||||||||||〉　　　 └─────────────────────┘
　　　／　,;/ 　"　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;〔(((/￣￣￣"＞;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＜ﾆﾆゝ.|￣｀|~￣￣￣゛ゝ
／／　　,;/　　　人;;;;;;;;;;;;;;;;〔((/￣￣￣"＞＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＜ﾆﾆ/＼7oi|　 iiii|||||||||||||〉
　/　　　/　　.::　/｀ゝ----［((〈￣￣￣"＞　　＼-------――〈　　ゝ__|~|￣￣￣￣゛ゝ
/　　　/　　　　/　　ヽ;;;;;;;;〔ﾆ/￣￣￣＞＼,,,,,,／》;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　 7oiii|,,,,,,,,||||||||||||||〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　 /:/
　　　　　　　　　　　　　 _,,.{:.{-‐=宀く⌒ ＜
　　　　　　　　　　　　／: : : : : 「Ⅵ'/: : : : : ´'ｰ‐
　　　　　　　　　　／}:.: : : : : : | 　 ∨/: : :.|: : ＼　　　　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　　　　 ; : : : | : : : …‐-∨/: :.|: : : : ≧=-　　　　　 │ ヤガミ家も秘匿に絡んでいました。 │
　　　　　　　　　／ : : : :l : : : ド圻ｫ‐-'/:.:|＼: : {　　　　　　 └───────────────┘
　　　　　　　＿⌒^|: : /＾〉:.:|:.|==(　　　)={ｵ }: :.乂
　　　　　　　ﾏ二》_|: :.{___ 〉:ト| u ｀¨¨¨　　〉ｲ!:｢⌒
　　　　　　　　　 '"ﾏ二》￣￣￣￣＼　　　　八{　　　　　　　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　　／　　 .ﾏ二》,　　　　　＼～… ./⌒^　　　　　　　　　 │ 家の醜聞であり、そして重要な情報源、　　　　　　 │
　　　　　　く　　　　　ﾏ二》,　　　　　 ≧=‐-77i￢__　　　　　　　　 │　　　　騎士団ではできない部分をカバーしていました │
　　　　　　　＼　　　　〉ﾆﾆ》,-‐…‐-　　　　 |'/∧ ∨ 〉　　　　　　　 └───────────────────────┘
　　　　　　　　　`、 ,／ﾆｱ⌒ 　　　　　　 _|///}　}/
　　　　　　　　　 ∨ |二|　　　　　　　　　　　|///,ﾉ ,ﾉ宀=‐-　_
　　　　　　　　　　 |　|二|　　　　　　　　　 ]//|　|　＼　　　 `丶、
　　　　　　　　￤｜ﾆ|　　　　　　　　　　　　￣￣　　　＼　　　 ]ﾆ =-　　.,,_　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　 |二|　　　　　　　　　　　　　　　　　 `､　　　　　　　　　　　　 │　アルトリアさんの姉にすら知らせないほど　　　 │
　　　　　　　　　 ,　　|二|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `､　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　徹底した秘匿ぶりでした。 │
　　　　　　　　 ′　|二|　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　└────────────────────┘
　　　　　　　　　|　　 |二|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
49 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 20:13:41 ID:QJo7VYm/0: だれも気付かぬところで投下が進行していた…
50 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:14:13 ID:baka: 　　　　　　　　　　 _＿＿＿＿＿___
　　　　　　　　　, '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　　　　 │　とはいえ、完全に隠し続けられるはずもなく、　　　　　　　　 │
　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　　　 │　　　　　　　ヤガミ家の敵対派閥にアルトリアさんの　　　　 │
　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　存在は知られてしまっていました。　│
　　i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'　　　　　　 └─────────────────────────┘
　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__::/
　　{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ﾊ,'iヽ
｀ヽゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　ｙ::,'::/
::::::/:ヽ::::::::::::::::::::::::::; _＿_＿＿__::::::::::::::::ヽ___/:::ﾚ′
:::::',:::::::＼:::::::::::::::< __　　 _＞‐´::::::::::::::、::::::::::/　　　　　　　　　　 ┌──────────────────────┐
:::::::i::::::::::{:::::::::::::::::::::::｀￣´::::::::::::::::::::::::::::＼:::::,'　　　　　　　　　　　 │ 当然、彼らはその情報を社交界にばら撒きました　 │
:::::::::｀ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>∧　　　　　　　　　 └──────────────────────┘
::::::::::::::::＼__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::＼
::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::＼__
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀￣￣￣´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　 _,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────────────┐
　　　　　　　　　／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ　　　　　　　　　 │ が、余りにも荒唐無稽すぎて真実は派閥の流した嘘だと思われ、　 │
　　　　　　　　 //!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ　　　　　　　 │ 　　　　　　代わりにお転婆であるという噂が事実として広まりました　 │
　　　　　　　〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i　　　　　　　　 └─────────────────────────────┘
　　　　　　　 i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
　　　　　　　ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
　　　　　　　ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀　lﾊｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
　　　　　　　　 !:l!:ﾄ､ｌ::l{｀　　　　　 !　 j川/　　　　　　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　　　　ヾﾄ辷N!　　　　　　‐ノ　　!:l/　　　　　　　　　 │ 何もしていないのに情報操作したような状況に　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　 Yｌ:ﾄ､　　ヾ＝＝r　　ﾉ/　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　公爵はたいそう喜びました。 │
　　　　　　　　　　 iN　＼.　　｀ニ′／}'　　　　　　　　　　 └───────────────────────┘
　　　　　　　　　丨　　丶、　　／
　　　　　　　ノ￣´"''‐ 、　｀¨´￤
　　　　　　　＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　 /「￣´　ヽヽ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　　 ∧=､､
　 |八＼　　　　＿_/　　　　　＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥
51 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:15:15 ID:baka: 　　　　　　　　　　 , . : ´￣ ` ´ ￣｀ :ヽ
　　　　　　　　　　　／ __　　　､ ,　　- ｰ､　＼
　　　　　　　　　　 / .:'　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　 ,' .:　　　　∠ヽ∠≧x､　　　ヽ　',
　　　　　　　　　　　l .;　　　 /´￣　　　　ﾍ　　　　l　i
　　　　　　　　　　 l .; 　　 !　　　　　　　　∨　　 |　l
　　　　　　　　　 l .; 　　 |　　　　　　 _,､斗ｊ一　 l　 l
　　　　　　　　　 ! !　 ―┼-､　　　'´イ丐ゞｰ‐　|　 |　　　　　　　　　　公爵が自慢してたような完璧令嬢よりも
　　　　　　　　　 ! l　＿γTか　　　辷必 !　　l　 |　　　　　　　　　　　　　　　多少お転婆なぐらいが可愛らしくていいじゃない。
　　　　　　　　　　 l .!　　lヽ弋ﾕ}　　　　　　　 | |　　 l　 l
　　　　　　　　　　 | | i　 i　|　　　､　　　　 | :i　　 |　 l　　　　　　　　　それにしても我が息子ながらなかなかやるわね。
　　　　　　　　　　 | | l　 l　ﾄ、　　ｰ一'　　 .ｲ .:!　　l 　 l
　　　　　　　　　　 | | l　 l :l:.:.:＞,.､　　　　／,.:|:.:.:!　　l　　l　　　　　　　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　　　　　　　　 | | l　 l :!:.:.:.:.!ヾ,,,＞＜,;ﾞ／::!:.:l　　l 　 i __　　　　　　　 │　結果、王族には噂が真実として伝わっていました。　　　　 │
　　　　　　　　　　 | | l　 l |:.:.:._;|:::::::::ヽｊ.ﾚ'::::::::ノヾi　　 |:..／::::::ヽ　　　　 │　　　　貴族による醜聞偽装はよくある事だったので　　　　 │
　　　　　　　　 r‐┴| |　 ! !イ::::｀:::､:::::::A:::／::::::::::|　　lﾌ::::::::::::::::＼　　　　 │　　　　　　　荒唐無稽なのはその類だと思っていたのです　 │
　　　　　　　 /::::::::::l |　 l l:::l:::::::::::::／;〕〔;＼:::::::::::ｌ　　l!:::::::::::::::::::::::ヽ、　 └─────────────────────────┘
　　　　　 /::::::::::::l l 　 !.l:::|::::::::へ;￢;;;;￢;>､::::ｲi　　l:!::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　 /::::::::::::::l l 　 |.l::::l／/∧;＼L!／､:::∨::ｌ　　 l:i::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　 /:::::::::::::::::l l 　 l.!::::ｌ:://:::/;/;;;;;;;ト;;;;ヽ;::::::! 　 l :l:::::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　 /:::::::::::::::::::l l　　ll::::::!:i;;l;;;;j;j;;;;;∧!;ヽ::};;}:::::l　　l　 !､::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　 !::::::::::::::::::::l l　　l|::::::l:{;;{_//;;;/:::::ﾄ､;ヾ;;j:::::l |ﾊj　|:.:＼:::::::::::::::::::::::!
　　　　　｝::::::::::::::::::| | 　ﾘ::::::l::ヾイ;;;/::::::::!;;;|｀'"::::::ﾘ::::|　 j:.:.:.:.:＼::::::::::::::::j

　　　　　　　　　　 /r=＝ヘニニﾆ rｰ--=ミﾄニ,
　　　　　　　 //　　　￣￣￣　　　　　} V＾i
　　　　　　　　　 } } ` ┰‐'　　　　　` ┰‐　}「　 }
　　　　　　　　　 } }ﾆ二⊇-=＝＝=-⊆二ﾆ」　 {{　　　　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　仁ニニニニニニニニニニ７ｰく,　　　　　　 │ キチンとした情報が伝わってないことに忍は気付きました │
　　　　　　　　/ニニニニニニニニニニニ介y㍉　　　　　　　　 └────────────────────────┘
　　　　　厶-=ｧrｰ=＝＝＝＝=----イ　}/＾{{
　　　　　　　　 /爪{{　　　,..:个:..._　　　 i|. } V り┐
　　　　　　　　{ ﾊ{N「` ｰ:.:.:.:ﾉ:.:.:.:.「　ー:ｧ/:.:}Ａ:.／｛_　　　　　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　　　　　　}'　}　ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:u:.:.:./:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:..,　　　　　　 │ しかし、立場上、それを口にすることは許されませんでした │
　　　　　　　　　 -‐ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.　　　　　　 └─────────────────────────┘
　　　　　　　　　_{:.:.:.:｛:.＼:.:.:.‐-:.:.:.:.:.:／:.／:.:.:.:.:.:.:./⌒V｛
　　　　　　 r:.':.:.:.:＼:.:.:丶:.:ヽ:.:.:.:.:.:／:.:.:-―-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.{
　　　　　 ::.:.}.:.:.:.:.:.:.:.:.ニ=-:.:.:.:７7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:八
　　r:.:':.:.:.:.:.:}＼:.:.:.:.:.:.:.:ｰ‐=＝:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠二:.:.:/-‐:.:.:.:.＼
52 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:16:13 ID:baka: 　　　　　　　　　_ ／: : : : : : : : : :_: : : : : : : : : : : : ／: : : : : ＞
　　　　　　　　ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : l: ヽ
　　　　　　　　 /: : : : : : :／: : :/: : : :／: : : : : : :: : : /ハ: l:ヽ: .､
　　　　　　　　 7: : :l/: : : : : : : : : ／: /: :/: : : /: : :/: : : V : ヽ-ゝ　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : :/:/:/l: : /l: : ://l: : l: : :l: :l　　　　　　 │ 世間知らずですが真面目で善良な王子は決意しました　 │
　　　　　　　￣l: : : : : : : : : : : : : : /ｲ/　l､'" l／/　l: /l: :lV:lヾ　　　　　　 └────────────────────────┘
　　　　　　　　　ﾘ: : : : : : : γ‐､: :/　　　｀　｀丶､　 l/　l/:ﾊl
　　　　　　　　　 l : : : : : : / ヘ l: ｌ　　　　 i¨¨¨不ゝ　/^
　　　　　　　　　 ∨l: : : : :ヽ､　ﾉ'"　　　　　 lｿ　　　l
　　　　　　　　　　ヽ: : : : :丶ｰl　　　　　　　　`　　　､
　　　　　　　　　　　 }: : : : : : :〉-、　　　　　　　　　　　　 '　　　　　　　　　　　　せめてアルトリアやジャンヌを守れる程度には強くならねば、男として。
　　　　　　　　　　　ﾚｌ: : l /V　　、　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　 l／l/ 　丶＼　　　　　─ ヽ／
　　　　　　　　　r--─'─────-ｪｭ　　　　　 '
　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |ﾆl｀>､　__/　　　　　　　　／`丶､　　　　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |ﾆl/　　　　丶､　　　　, -r─‐- ､｀丶､　　　　 │　彼の見せられた世間は限りなく　　　　　　 │
　　　　　　　　　|　-──-　 _　　　　|ﾆl　　　　　　　〉　　 (＿l---　､.__　　 l　　　　 │　　　　　世間とはほど遠いものとは知らずに　│
　　　　　　　／　　　　　　　　 ‐-|ﾆl､._　　　　 / 　　　 (＿＿　　　　. l　　　　 └───────────────────┘
　　　　_　-'--- 　 _　　　　　　　　　　ヾﾑヽ､　　/ヽ　　　　 (　　　　　　　: l
　　／　　　　　　丶　　　　　　ヾﾑlﾆ〉､/ 　ヽ‐-､　ヽニｌ　　　　: l
　 /　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　ヾﾑ/ l　　　 l 　ヽ　　Ｖ　　　　　l

　　　　　　　　 {:.:{:.:.:.:.:ヤｧrz＝ｬ----ミY:.:.:＞'´:::::::::::::::::::＞　､
　　　　　　　　 |ヽ:.､:.:.｀ﾞトﾞ｀´　ヽ|ヾ:|　太ｱ/:::::::::::::::::::／:::::::::::::::＞､　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　　｀マミ{　　　　 u　｀　}/:/:::::::::::::::／::::::::::::::::::::::Y:::::ヽ　　　　　　　 │　アルトリアさん関係の報告がなくなり　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　ゝ=ｬ　　　　　　　}|:}::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i::::|::::::::::｀丶　　　　　　　│　　　　　精神が落ち着いてきた公爵は　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ'´ 　　　 ./}!:|:::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::l::::l::::::::::::::::::＼　　　　　 │　　　手元にアルトリアさんが居ないことに　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　 ⌒:，　／./:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::l:::::::::::}:::::::::::＼　　　　 │　　　　　　　　　　不安を覚えるようになりました　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨´　＼:｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ::::::::::l::::::::::::::::::＼　　 └─────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈＼ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::{/:::/:::::l:::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V:＼ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::〉/:::::: l::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::K:::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V::〈:::::::::::::::::::::::::::::::::Ｖ:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 L_ハ:::::::::::::::::::::::::::::::{:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Vﾊ:::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉::V:::::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::＼　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽヽ:::::::::::::::::／::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::＼　　　 [|[||　　To Be Continued....!　　　 >
　　　 _..............._　　　　　　　　　　　＿_　　　　　 ,へ}ノ::::::::__／::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|／
　とヱ　　　　　｀ヾｘ　　　厂￣　Ｔ}　人__.　　=-≠へミ､:::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::::::
53 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 20:17:25 ID:UEOoTGsM0: 乙でした
アルトリアより強くは無理かも
54 ：バカ ★：2020/02/20(木) 20:17:25 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　／:::::｀¨¨´::／:::::::::::＼::::/::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::＼
　　　　　　　　　　 j::／⌒ヽ／::::::::::::::::::::::У::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::＼::::::::＼::::::::::.
　　　　　　　　　　　　 {/　 ___,/::::::::::/￣:::::ヽ/:::::/::::/:::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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　　　　　　　　　　　 j::::::::::::::／:/((　　　　　　　　／:::::::::::::/:::}:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::＼
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　　　　　　　　　　　 V::::::::::/:::　　ﾄ, 　　　 ,,z≠{:::::::{:::{　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
　　　　　　　　　　　　 }::::::::::::::zzzx､,`ﾐ,　　〃　　＼_:::::::.　＼::::::::::::::::::__::::::::::::::::::/　　　　　　ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　 }::::::::::::;'|　　｀ヾ,､}l } l{　　,z竓芋＼:＼　ヽ:::::::／　　ヽ::::::::/
　　　　　　　　　 /::::/::::/ |　(:l{;）　ヾノ　〃 (:l{:)　　}:::::}　　}::::::{ /⌒l　 }::::::{　　　　　　　　アルトリアさんの姉は次出るぞ！
　　　　　　　　　　　 {:::r-- 'lf |ヽ,_____,/ r ≦　　＿＿_／}:::/　 /:::::/　┐ l　 }::::::}
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　　　　　　　　 /イ　　八_|　　　ヽ　､　　　　　　 {/ .／::／　　　__ ／:: ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　⌒小　　　　　　　　　　　　　 }::/　　　　　/:::::/　{丶
　　　　　　　　　　　　　　　　⌒´_ 　ﾏ¨¨二二二ﾆ77ｱ　　　}/　　　 /　}::::::{　 {　＼
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55 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 20:18:34 ID:9Pl8MRaY0: 乙でした
静かに？始まった「やらかし」の本番は次回以降ですね
期待しています
56 ：スマホカエル：2020/02/20(木) 20:18:54 ID:pJITBP9G0: 乙でした
この報告形式は問題があるのではwそして遅すぎるパッパの不安w
57 ：きび ◆1dTUfAn6/I ：2020/02/20(木) 20:25:06 ID:A+Qp30+v0: 乙でした
致命的にアルトリアさんと相性の悪そうな王様だなあw
58 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 20:30:05 ID:RhQHCJls0: 乙でした。
お労しや忍者=サン……。
59 ：バーニィ ◆kns3bmdX7V.u ：2020/02/20(木) 20:32:34 ID:z/a+YElE0: 乙でしたー
胃痛仲間が増えた！
60 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 20:33:53 ID:FTQCfImH0: 乙でした。
61 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 20:40:59 ID:Z7ikwFzb0: 乙でした
もう今から次回が楽しみでｗ
62 ：ハ：2020/02/20(木) 20:41:11 ID:YFvE3KbR0: 乙様ー
63 ：難民 ★：2020/02/20(木) 20:59:09 ID:nanmin: 乙でした。
ニンジャサンお疲れ様です
64 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 21:09:00 ID:L2Ak4TGo0: 乙でしたー一言ごとに笑いがこみ上げるｗｗｗ
65 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 21:40:29 ID:QJo7VYm/0: 鬼畜王（子）シロウー雌に戻るアルトリアー
66 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 21:44:56 ID:wbMTFIu70: 乙でした。
67 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 23:15:43 ID:gBPxbP+L0: 乙でした！
死人が出てないのに凄まじいやらかしですね…
暗殺しようとしてるって思われて当然のことっすよこれは
68 ：名無しの読者さん：2020/02/20(木) 23:51:06 ID:CqA8H8lf0: 乙でした
市井を知るのになぜカチコミが必要と思うのか
69 ：名無しの読者さん：2020/02/21(金) 06:18:06 ID:EjKImuhb0: 乙です。ジャンヌが普段と蛮族の両面を見た上で落ち掛けてるのが草
70 ：名無しの読者さん：2020/02/21(金) 09:18:44 ID:pqPpW35F0: 乙でした
既視感有ると思ったらアルトリアさんだけじゃなく配役も観目さんリスペクトなのか！
71 ：名無しの読者さん：2020/02/22(土) 00:37:23 ID:28Bpa2HO0: 乙です
忍びの人乙
72 ：名無しの読者さん：2020/02/22(土) 14:02:44 ID:nGF+qczR0: 乙でした
前スレはどうなさるので？
73 ：労働英雄 ★：2020/02/22(土) 23:13:03 ID:karimen: 乙でしたｗｗｗｗｗｗｗ
もう毎回おなかいたいのですｗ
74 ：名無しの読者さん：2020/02/23(日) 00:22:33 ID:mwhPQw/60: 乙！
次代の王に毒を盛ってしまったか…ｗ
75 ：きりんぱす ◆4soucrnAG. ：2020/02/23(日) 00:32:51 ID:2NDSMTul0: 乙でした
周りの人の胃がやばいｗ
76 ：名無しの読者さん：2020/02/23(日) 00:47:15 ID:NpH3l6uY0: 乙
護衛さん　つ胃薬
77 ：名無しの読者さん：2020/02/23(日) 01:14:53 ID:3GV+nkZV0: おつでした！
今回も笑わせてもらいましたｯ
78 ：名無しの読者さん：2020/02/23(日) 01:28:11 ID:aGgRSO7c0: 乙　まずいですよ！　何がどうまずいのかもう一言で表せないくらいまずいですよ！ｗ
79 ：名無しの読者さん：2020/02/23(日) 02:53:23 ID:+XkdQDlAi: 点蔵は苦労人が良く似合う
80 ：名無しの読者さん：2020/02/23(日) 03:21:16 ID:QEkqnem10: 乙
公爵が野放しになってるアルトリアさんがえらいことしてることに気づき始めたｗ
81 ：名無しの読者さん：2020/02/23(日) 09:00:54 ID:+c0FTDvd0: 乙、言葉が足りないのは王が悪いやろｗ

後、報告はきちんとできるように制度を整えてあげてくれｗｗｗ
82 ：名無しの読者さん：2020/02/23(日) 09:30:24 ID:lSyLqjMm0: 乙
姉はまともだと良いなあ……
83 ：名無しの読者さん：2020/02/23(日) 09:37:08 ID:sparIzpD0: 乙でした～
84 ：手抜き○ ◆O.Bew0y7y/Nk ：2020/02/23(日) 10:15:04 ID:nf9VGhsj0: 乙です
点蔵、強く生きろ
85 ：名無しの読者さん：2020/02/23(日) 10:39:00 ID:qrPd8Dkn0: 　おっつ
姉トリアさんか、コレは期待
86 ：名無しの読者さん：2020/02/24(月) 09:14:47 ID:Kuqjk2k70: 乙！もうクッソ笑うわ。
胃痛枠のジャンヌと忍びの人にほんっとうに幸あれ！
87 ：名無しの読者さん：2020/02/24(月) 18:24:29 ID:3O0hRl7I0: ヤベーのを野放しにしていることに気づく公爵
遅いんだよなあｗ
88 ：名無しの読者さん：2020/02/29(土) 09:35:37 ID:KpdRgK5+0: 報告できない理由はしっかりしてるけど
別ルート（裏どりする部署とか）で報告も必要だろ、無いのか？
89 ：バカ ★：2020/03/01(日) 19:51:20 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ｀`ﾞﾞ"""´　　　　　　|
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　　　　　　　{　　　　!　　　　　　　 ,l _,,,,=ﾆニニニ三三三|
ｨ彡三ﾐヽ　　｀ヽ　　　　　　　　　 l三三三三三三三三ﾆ|
彡'⌒ヾﾐヽ　　　｀ー　　　　　　　 j三三二二ニニ二二三|
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彡三ミﾐヽ　　　　　　ｌ／::::::::,iｌｌ!'　　　 . : : : : : : : : :!ｌｌｌｌｌ|
彡'　　　ヾ､　　　＿,ノ　`‐::;_::::ｌｌｌ!　　　 . : : : : : : :,,,-‐'ﾞ!ｌll|
　　　　　　｀ー '　　　　　　　｀`ｌｌ　　､〈 ‐=ｭ=‐"　　ﾞｌl|　　　　　分割した方がよかったかもしれないけどまあしょうがない。
　,ｨ彡三ﾆﾐヽ　　＿_ノ　　　　　 jｌi､___,,, 〉ゝ-　　　 _,,,.........|
彡'　　　　｀￣　　　　　　　　 (《ｌi`''"´　　　　　,'" (::ｌ::),-|
　　　　　　＿　　＿＿ノ　　　ﾞ)》ｌi､ _,,.,__　　　 '"""´´　|
　　　,ｨ彡'　　￣　　　　　　　　　(《ｌｌi'´(::ｌ::)　　　　　　　/(|
ﾐ三彡'　　　　　　　　／⌒　　　　ﾞ》).ｌ'"´ノ　　　　　 (|
　　　　　　ｨﾆﾆ=- '　　　　　　　 (《､ｌ　 `ヽ " 　　　　 |
　　　 ,ｨ彡'　　　　　　　　　　　》 '､　　 ____,,,,,__　　 |
　　 //　　　　　　　　／　　　　（　　＼　￣　　　 .|
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　　　　／.　　　　　　　　　　　　　　ヽ､___,,..-''"|
　　　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　｀i､　　.|
　　　　　　ｨﾆ=-- '"　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ| ｀,ｨill|
　　　　／　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　,ｨill〃llllllllll|
　　ノ　　　＿／　　　　　　　　　　　　　　 ,illl∥llllllllllllll|
90 ：バカ ★：2020/03/01(日) 19:53:20 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ===､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /(　　　　　　　　　　　　　　　　_/ー-､/　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 ,､ -- ､　　　　　　　　　　　,､>- ／＼---､ __　　　　　　 //　､　.ﾄ､　.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　i　　.＼　　　　　　　　／　　　　　　　　　ヽ＼＿_　　|＼　　￣　i 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　　{__ノ　〉､　　　　　／　　　　　　　　　　　　丶＼ヽ　lﾆﾆ＼　　　ヽ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　'.　ノ　　　 /=∧　　 ./　　　 / i　　＼　丶　　　　'.　ヽ) |ﾆiニﾆ＼＝='
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　／ニ=∧ 　./　　 _/　 l　|　 ----ヽ　　　 i /_ i) iニ＼ニﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<-=ﾆニﾆニ/=∧ /ｨ　￣/　　 i　|　　　　＼}､　　 |　　} 'ニニ=三'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}ニニﾆﾆ/ﾆニ∧ i　　/Ｔ::::::Ｔ､|　　T:::::::T l　　.|　　/ニニﾆ=/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i三三ﾆ/ニニニﾆ| 　 l　､:::::ﾉ i---l　､:::::ﾉ l}　　.|　./ニニﾆ=/
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　　　　　　　　　　 '''l,,,l''''ll, 　　 ,ll' ,ll''　 ll, ''',,,ll'　　　　''l,,,l''''''''''''lll 　　　'll,,,,,l'' 　　　　　　 'll,,,''''''''l,,,l'''　　　　''ll,,'''ll
　　　　　　　　　　　　　　　''''''''　　　'''''''　　 '''''''' 　　　　 ''''''''''''''''' 　　　　　　　　　　　　　　''''''''''' 　　　　　 '''''''
91 ：バカ ★：2020/03/01(日) 19:54:20 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ////∧ 　　 ,人　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　｢｢｢｢｢｢|　　／　＼　　　 │ 大陸最大にして最も進んだ国である王国には　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 i|　　　　　　　ヾiiiiiiiiiiﾘ　｢｢｢｢｢｢｢｢｢|　　　 │　　　　　　　学園と呼ばれる教育機関が存在します　│
　　　　　　　　　　　 ∧｣_　　　人　 |　　 |　　Ⅵ＾＾＾＾Ⅳ　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　 /,'∧:|＿_ / 　 ▽￣￣ﾗ　 :| ．．．ﾞ|
　　　　　　　　　　　　　　「￣L|　// 　　 V二ﾆ|　＿|＿＿__|＿
　　　　　　　　　　　　　Li ｢竹| |,// 　　。　 VV∧ |　|ハハハ/
　　　　　　　　　　　　 /ヾ竺竺:| ∧　ⅱⅱ / ∧,∧Ⅵ　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 |_ノl　　｢￣Т￣￣Т￣|¨了i!　i 　 i 　 |
　　　　　　　　　　　　 |　 |＿__|:┴┴ｔ皿皿 ┴┼┴:l　　　 .　|　　　　　　　　　┌────────────────────────┐
　　　　　　　」!　　　/_仝以　ｌLi i　ⅲ ⅲ ⅲｒ‐L..　:l　　　 i　|　 ,∧　　　　 │ 王国各領で個別の教育機関が存在したりしていますが、 │
　　　　　　　非E　　F| ｒ∧i===[￣￣￣￣:ｒ’　　ﾞ┬l　 i 　 i 　:|　/ ,∧　　　　　 │　　　　　　　　　　　学園は唯一の王立初等教育機関です │
　　　　悲　ｼ三ヒ森|[[[[[[[[L＿| 　 ⅲ ⅲｒ’　　　ﾟ‐|___.　　　 | [[[[[[[[|　　　　 └────────────────────────┘
　　〃⌒ヾ彡三林矧 i　　ｌ|￣ｉh　 i ｢i|￣||　　’　 || 　 lⅱ　　 | |　　 i |
　　/: : : :ミｊ彡三杉引　　　|ii‐┴―┴Li._||_ｆ^i_ｆ＾i_||_i__.|＿＿...ﾂ| i　　 |
　γー彡ノ彡三ミｌ冊| i　　从¨￣￣ｌ|￣[ラ¨|鬥|¨[ラ^l￣￣￣¨|　　 i |、
　彡ミﾒ彡ｲ彡三ミｒｆﾐ|　　イミﾋ　fifｉ :| fi |　　　　　 |fi |　fifi　fifｉ| i　　 |ミﾐ
　Y´ミ刈不ﾌハ７三ｒl| i　　伐森　　　l　_」　＿　　L. |　　　　　|　　 i |ミ刈　从　从
　冬刈ルイ二ミﾒYr｢l|　　彡仞仆 fｉ　| f|　　圭圭　　| |　fi　　fｉ | i　　 |ミ刈彡ミﾐ林ﾐ　　　　　　 ┌────────────────┐
　天三彡ツ爻ミｒ―ト|＿_イ彡森._＿_l　|　　圭圭..＿|_l＿＿＿_.|＿＿.|ミﾒ彡木ミﾐ木ﾐ　　　　　 │　貴族平民問わず優秀なものは　　　 │
　森ミメツ彡イﾐ|,.ィｆﾐ|　彡森森森ｙ彡ミ弐＝ニ二ー―┴辷辷＿＿__|彬彡木杉ﾐ彡ﾐ从　　　 │　　　　　　　　　学園への入学します。 │
　从森森ﾂ¨7￣￣ヾﾒ､シ爻森森爻彡林ﾐ　　|　　￣￣￣ー―----二二二コL木ﾐY彡ミ　　　 └────────────────┘
　爻彡イ　 ,'　＿　　）彡ｲ爻森爻爻ミ森ミ　 |　　 |　|　　 |　|　　|　|　 |　|　 |　| |林ミ彡彩
　]㌢　ﾉ　.人　　彡メ彡ミ森森林林彡林彡, |　从|　|　　 |　|　　|　|　 |　|　 |　| |林ミ刈爻
　´　'´　　　 ’　ノ森ミ彡森爻森森彡ミ森ミ刈､森ﾐ. |　　 |　|　　|　|　 |　|　 |　| |林杉爻ミ
　　　　　　　ノ彡’林森ミ刈森爻森ﾐ森彡爻三三ﾐ林ミﾒ､ |　|　　|　|　 |　|　 |　| |森林杉ﾐ
　,;;　　　＜彡::;ノ彡三森杉林爻ミ森森ミ彡林杉彡ミ林ミﾒ､,|　　|　|　 |　|　 |　| |森森森杉
　:::　::: ::　　　杉彡炎森森人彡ミ林杉ミ彡炎森彡三ミ刈森林辷ｔ土__|　|　 |_ｒ林ミ森森杉
　 :: ::　=　　ﾉ彡ｲ林森ﾂ　　　　`寸林彡炎森杉三ミ三三森林杉林､|　|　林森木ミｙ彡林
　　　:　　Ｙ从彡杉森Ｙ彡　/　:::　::　杉彡森辷-､三ミ三三林林ミ刈トミメ彡杉ミミ森彡ﾐ林
　Y　　 V亜圭影彡　リ　　/彡　　　::彡ミ刈杉イ森森辷三ﾐ森林彡ミ　ミ彡森杉彡ミ彡木林
92 ：名無しの読者さん：2020/03/01(日) 19:54:22 ID:XduFvXX60: ヒャッハー新鮮な投下だー！
93 ：バカ ★：2020/03/01(日) 19:55:19 ID:baka: 　　　　　　　　　　　′/　／　／___<、｀爪{　　 {　く｀ヽ/::::::::::::::::::::|:::/_＿
　　　　　　　　　人/　 /-‐‐く____ノ/ ! 〉 } ', 　 ∧　ﾉ /::::::::::::::/__乂ｲ{_＿
　　　　　　　　 (　　　/　　　 ∨ /　{/,ノ　,　/:/ 　,:::{／::::::::/ r-、ヽj---
　　　　　　　　　　＼　′　　　 '∧｀Ｙ´ﾌ　|/:::|　 /イ:::::::::::〈　{-､ヽ |￣
　　　　　　　　　　{ l　) !､　　　　　∨〉∧{ﾉ_乂:::人 ′-:::::::::∧ yヽ　j '二
　　　　　　　　　乂　人/,　　　　 '{ノ　ヽ/　(　／)-':::::::::　{　ﾉ　八---　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　　　 (　　｀ヽＹ　　 !　　　､　　ﾉ　　)/　′人::::::!　Y　　{　/_＿　　　 │ 初等、と言っても地球のそれとは違い、　　　　 │
　　　　　　　　＼　　} !∧　|　　　ヽイ!　　/　 {　　　＼{　ﾉ)__ｧ-, {_＿　　　　 │　　　十六歳から入学して学ぶのが一般的です │
　　　　　　　　　乂__)　　′ ヾj　　　　/｀Ｙ_-‐l{　人　　 rｧ'　　　ｲ-'＿__　　　 └────────────────────┘
　　　　　　　　　　乂__.ノ　　　{ 　　 /／　厂￣￣￣￣ | {　　　　ﾉ-----
　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　人_＿/　　　/_＿＿＿＿___乂>'厂　 |-----
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　人_＿__/´　　　　}　　　　　人____人￣￣
　　　　　　　〈　　　　　　　　　　〈　　　　　　(__　　　　　　　　∧二
　　　　　　　　　 /｀'ｰ---　 ------くﾉ　　　　ノ　　___　 -‐==‐-　ﾉ---　　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　　　　　 /::::::/::::|::::::::::|::::::::::|::::::}　　　　　〉'´:::::/::::|::::::ヽｰ=イ::!ヽ_＿　　　 │ 学問としては主に魔法を学ぶことになるので　　　　　 │
　　　　　　　　 ,:::::::/:::::::|::::::::::|::::::::::|:::::::,　　　　/::/::::/:::::::|:::::::::l::::::::|:::|:::}_＿　　　 │　　　魔力が安定し始める年齢を設定しているそうです │
　　　　　　　　,::::::〈::::::::::!::::::::::!::::::::::!:::::::.　　　 ,:::/::::〈::::::::::::::::::::l::::::::|:::l:::!--　　　　└───────────────────────┘
　　　　　　 ':::::∧:::::::::!::::::::::!::::::::::;:::::::::.　　 ∨::::::〉:::::::::;::::::::::!::::::::!:::!::!､_＿
　　　　　 :::::::::::〉::::::::l:::::::::::l::::::::::':::::::::|!　　,:::!:::::〈:::::::::::;:::::::::::!::::::::l:::|::|/--
　　　　　 ::::::::::/|::::::::::!::::::::::l::::::/:::::::::::}j　　|:::|::::::::!::::::::::!::::::::::!::::::::l:::|/￣
　　　　　　 -=ﾆ∧{::::::::::!::::::::::|:∨::::::::::／　人:j::::::::|::::::::::|::::::::::|:::::::::!:ﾉ￣￣　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　｀〉￣｀Ｙー---‐‐=イ　　　　'＼__ﾄ､_＿!_＿__!_ ;::ィ-----　　　　 │ 実際のところは伝統だから、というのが理由だと　　 │
　　　　　　　　　 ,　　　,　　　　　 |　　　　　　　　 /｜　　　　二二二　　　　 │　　　　　　　　　　　　アルトリアさんは考えています │
　　　　　　　　　 : 　　 '　　　　　　l　　　　　　　　　,　 | 　　　 ,′　　　　　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′　　　　　/|￣￣￣
　　　　　　　　　 l　　　 ∧ 　　　 ,　　 ,　　　　　′　|　　　　 |_＿_____
　　　　　　　　　　 ;　　　　 ∧　　　　 :　　′　　　/　　　　　　 ′_＿_______
　　　　　　　 ′　　　/　;　　　　 }　 ; 　　　;{　　　;　　　　;　ー‐‐‐‐‐
　　　　　　　　　 ,　　　　,　　,　　　 : 　　　　 , 　　 {　　　 }　￣￣￣
　　　　　　　　 {　　　 ′　'　　　 |　　　　 ′　　 | 　　 /　|￣￣￣
　　　　　　　　 |　　　 ,　　　　　 |　, 　　 /　　　 |　　 ,′ |------
94 ：バカ ★：2020/03/01(日) 19:56:19 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ7刈:从乂爪ミ≧.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:'::/彡//!::〃ｉl:ﾄ:ヽヽ､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／/,ィ/´::l〃::;ｲ/ｲ:!:ｉ:l::!:ｉ:ｉ:!:ｉ::|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:,ｲ///: ／!／:〃:://::l::ｉ:l:l:l::l!:l:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,':/〃:ｉ:ｉ::/〃!,:イ/:://,'!::l::l:l:l:l::lｉ:!:l
　　　　　　　　　　　　　　ｉ:.!:'ｉ:ｉ/l::!'/ｲ l!:〃:,ｲ l/ lｉ::!'::l:l:!:ｉl::ｉl　　　　　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　 |:ｉ:ｉ:l:l:.ﾊｿｲ !//,:ｲヾ//小ﾊ::ｌﾘ:/:l:ll　　　　　　　 │ その学園ですが貴族の子はほぼ全員が入学します　 │
　　　　　　　　　　　　　　 |:l:.l:l:!,:代ト/／　ィﾏﾗ７:/l〃,‐:!l:!　　　　　　　 └───────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　 |!l:ｉ:! ｉ　￣'　　　￣ ´/ｲｿ!'/ 〉}:l'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　lﾊ:ﾊ　　　ｉ　　　　　〃_才:ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　 ! ヾﾊ　　_｀ ´　　　　 / .T:ｉ:ﾘ'　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　､　､__￣　　ｲ　 .Ⅵｰ,-､　　　　　　　　　 │ 理由としては貴族には生まれつき高い魔力の持ち主が　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　／　　 .　'　　＼　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　多いというのが理由です。 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ: .ー　´ 　 ,.ィ ´　　　　冫､_　　　　　　　 └─────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -‐くl: : .　　　.:lｉ⌒ヽ　　　　 /　　｀ｰ､_
　　　　　　　　　　　　　　　／　　ヽ: : .　. :　ll.:.:.　ｉゝ.._　　/　, 　 ´ _＿_ﾐ:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 /ｉヽ: : : : 〃　／　　ヽ/　/／／　　　　ヽ　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　／.- ⌒ヽ　 ,': :! }: : ／' ／.　 /　/　　/´／　　__　　　 l　　　 │ そして、それ故に学園を卒業して一人前、　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:...　...:.:}　l : : : : ,'　　!　　 /　 l　　/' ´　／　　　　　l!　　　 │　　　　　　　　貴族の間ではそうみなされるようになりました │
　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　.:.ヽ　!: : : : ｉ　 ,.....ｪzzzzｪ....､　　／.　　　　　　 lｉ　　 └─────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　 lｉ　　　　　＼: :　.ｨ尖:圭:圭:圭圭尖:､ /　　　　　　　　 l',
　　　　　　　　　　　　　　 l',　 . 　　　　 !: ,:勿汐ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:弐小!　　　　　　　　 l 〉
　　　　　　　　　　　　　　　 l ', .:ｉ　　　　　　爪汐ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ弐小　　　　 _　　　 l/
　　　　　　　　　　　　　　 l　ヾl 　　　　 {圭:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:圭}＿- ―　＼　 l′　 ┌──────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　／l ヽ::j.　　ｉﾆ.､　 {圭ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:圭}.　　￣￣　ｰ､!　　 │ 貴族の社交界デビューは学園卒業の年に行われるのです　 │
　　　　　　　　　　　　　 {　ｉ|　ヾ. 　 l _j　,　守弐ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:沙汐　､　　　　　　ﾉ　　　 └──────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ　ト＼. !. 　 ',.　ｉ.守弐ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:沙才'　　｀┬‐ ´￣ !
　　　　　　　　　　 /　＼l　｀＼. 　 ',　!　｀守:圭:圭:圭:才´　,.‐´　 ,'　! 　　ｉ
　　　　　　　　　　　　　　 l　￣.l　　 r‐-､ソo,. -' .―￣￣　　＞-<⌒　l　ｉ　　　/
　　＿　　　　　　　　　 / 　　 l､.　　ゝヽ＼｀　　ゝ｀)　＼　, -'､ノ )ヽ　l　!　／
　　 lｉl::::￣::::―::....＿　／ヽ　　 l､ヽ.　　＼　｀￣　　＼　　｀　､＼. ＿ノ./!／
　　 lｉl:::::::::::::::::::::::::::::::::::￣:::::::―,'　＼　　 ,ヽ　_＿　　 _丶._　　ﾉ'´.:.: .:/ ,／
　　 lｉl::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l　ヽ　ヽ　/ !o　　　￣　　　　￣　　.:.:.,:'／
95 ：バカ ★：2020/03/01(日) 19:57:26 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　, /|　, И
　　　　　　　　　　 ,ヽ　∧/　　/　　｀／|/L　　　　　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　　　　∧|＼|!　　! 　 !＿　///　　　　 !― ,　　　　　 │ なので騎士団は焦りました。　　　　　　　　 │
　　　　ヽ「｀ヾ　　　_　 /｀ヽ,ヽ　ヽ⌒ヽ　　　　　　 7　　　　 │　　　　完璧に学園の存在を忘れていました。 │
　　　＿|!ヾ　　　 -/　 _|　ﾍ|　ﾉ勿ﾉ彡））彡_　　　　フ　　　　 └───────────────────┘
　　　＼<_ -イ.／|　/!!!ヽ|　|/〃_ｭｪ77>ュ､　ヾミ　　￣フ
　　＜　 / /=| |≦ヽ(ﾞﾞ /　,ィＴｴ-三二￣ヾ｀ッミ　　>　＞
　＜<　| /ミヽ　　　(）ｷｷ､／z夂=＝＝ミ,,　　ミ　　　　＞　　　　┌───────────────────────┐
　　＜<　_ __ ,≦ミﾐ）ﾉﾐ　｀　/X/　ﾟ　　　父　　ミ　　　　＞　　　 │ 色々例外すぎたのと、貴族が騎士団に入るのは　　　 │
　　／　./彳=＝＿/~ﾐミミι　卅勿刎ﾃ,ミミ=≦ミ　　　　７　　　 │　　　　学園卒業後というのが当然だったが理由です。 │
　　＼　|/　,ｭｪ=＝-|　　,､ヾ､　　　　　　　　　ヘミミ　　, -､　　　 └───────────────────────┘
　　＜ｷ　卉T""　/λ ’ 〉∠, 　　　　　　　　u　　ﾞミ //　|
　　＜ｷﾐ,彡　　　　>≡三＿＿　　＿＿､ヾ　　　ヾ　人　ゝ
　　　　ｷ彡　　　 _　-=￣　二_ ~~ >/7/"　　　　ヽヾﾝ ,　｝　　　　 ┌──────────────────────────────┐
　　　　,ｷ　　　　/　,-ﾍ-_二－ﾆヽ ) /　　　　　　　 xノ　ノ　　　　　 │ そういえば、私騎士団入りしてますし学園行かなくてもいいですよね？ │
　　　　! V　　ﾐ巛V^￣　＿, -―´／　　　　 /丿　X　イA　　　　　　 │　　　ふと思い出したようにアルトリアさんが言った時、　　　　　　　　　　　│
　　　　ヽ　V　　　ヾ_／￣　　　　　　　　　U //　　册彡| ﾍ　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　副団長は頭から血の引く音が聞こえたそうです │
　　　　　＼V し　　　　=≡≦　　　　　　　　/　,,,尹彡| /ﾍ　　　　　 └──────────────────────────────┘
　　　　　　　V　　　　　　　　　　　　　　　,,xxX匆/　彡|　/ﾍ
　　　　　　　　|i 》　　　　ｘ《《匆ｘｘz,､ｘX刎/ 彡k　　彡|　 /ﾍ
　　　　　　　　!i>Kｚ_xXNﾐﾞ'　　　｀｀　　　_彡尹　　　彡| 　//ﾍ　　　　　 ┌──────────────┐
　　　　　　　　ｷ　　f勿ﾆ_　　　　　　し　=　彡/　　　彡|　－￣￣　　　　　 │　学園入学の二ヶ月前の事でした│
　　　　　　　　　k　　　キｲE≧≡=　　　　彡/　　　－￣　　　　　　　　　　 └──────────────┘
　　　　　　　　_ ｈミ　　キﾐ　　　　　　　　　－￣
　　　　　　￣　 |ｷミ　　ｷミ　　＿　-―￣
　　　　　　　　　---―－￣￣
96 ：名無しの読者さん：2020/03/01(日) 19:57:33 ID:UjCwkDjM0: たまーに突然変異はいそうやけどなぁ
97 ：バカ ★：2020/03/01(日) 19:58:19 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　／イ: :/. :/. : : : : : :/// : : : : : : /. : : :}
　　　　　　　　　　　 /／ /. :/. :/ : : / : : /厶ﾐ､: : : : : /|: : , ┴‐-　_　　　　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　 ´ ／ : //. i : : / : ／/・__｣ }: : : :厶]: /　　　　｀ヽ、　　　　 │ 公爵令嬢を入学させないわけにはいきません。　　　　　 │
　　　　　　　　　　／イ／/. : { : / ／|:/二　￢: :／､．|:{　　　　　　 `、　　　 │　　　　騎士団の任務よりも優先されることになりました　 │
　　　　　　　　　　　 /ｲ/^i: : / :/l/　　　　　／イ_　〉｀|个　　　　　　　 ',　　　　└────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　 l{　{!:/ !:/　　　　　　　　　　（　　 }ﾍ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　 |ﾍ､|′|′　　　　　　∠二ユ}　　/　ヽ、　　　　 ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|７/}　　　　　_／⌒ヽ_::/′ /　　　_}`　　　　ィ′　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────┐
　　　　　　 _　 -‐- 　_　　　　　 |:// ヽ､　　｀ヽヽ＿_}^}　 / 　／　　　　 }　　　　　　　　＿　　　 │　渋るアルトリアさんの説得には　　　　 │
　　　　／　　　　｀ヽ、｀ヽ￢､⌒ヽ^ヽ　　｀　、　｀￣￣´　/　_ノ　　　　　　　ﾉ　　　　 .　'"´ 　 }　　 │　　　　　　　公爵まで駆り出されました　 │
　　　 /　　　　　　　＼　　ヽ　　＼｀ヽ、　ヽ　　　　　ノ／　　　　　　　　 }　　　／　　　 , ′　　 └─────────────────┘
　　 ,′　　　　　　　　　ヽ　　　ヽ　　＼　ヽ、　｀ーァ´_/　　　　　｀丶、　 ∧ 　 /　　　／
　 /　　　　　　　　　 _　ヽ　　　ヽ　　　＼　＞　´ ／{　　　　　　　　　＼　｀¨´ 　　　／
　 {　　_ ..　-‐…　　´ _　 -‐`……｀ｰｧ‐ 　´　　　　/　/　　　　＼　　　　　ヽ.　　　 , '´　　　　　　　 ┌────────────────────┐
　　〉´　　,　　　　／　　　　　　　／　　　　　　 /　/　　　　　　｀ー-　､　 }　　　/　　　　　　　　 │ 十日間ほどの粘りの交渉の末　　　　　　　　　　 │
　 {　　／　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　 {　 {　　　　　　　　　　　｀V　　 /　　　　　　　　　 │　　成績優秀であれば警邏に出てもよい　　　　│
　　､_/　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l 　 ',　　　　　　　　 / / ／　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　という条件に落ち着きました。 │
　　　、　　　/　　　　　　／　　　　　　　　　　　　l　　′　　￣￣｀`ー一r′i/＼　　　　　　　　　　 └────────────────────┘
　　　 {　　 /　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　l　 { 　　　　　　　 }　 }　　ヽ、
　　　ヽ、/　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　 |　＼　　　　＿＿___ノ　ノ　 }　　ヽ

　　　　　　　　　　 r=ｰ／: : : : : : : /::::::::::::/: : : ／::::/: : :／: :　　　　 ┌──────────────────────────────────┐
　　　　　 ,彡イ^了ヽ≦ﾆ.:7: : : : : : : : :/:::::::::::::i!: : :./::::::/: :／|: : : :　　　 │ 公爵は気付いたのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 ,ｲ　　ﾑﾉソ二:／三三＼: : :/::::::::::::::::|: : /: : : .／::::::|: : : :　　　　 │　　　　騎士団という枠組みからアルトリアさんが外れたらどうなるか分からないと　 │
　　　 / 　　´.　 /二:/:::::::::::::::::::::｀＞::::::::::::::::::|:::/: : :／:::::::::::|: : : : :　　　 └──────────────────────────────────┘
　　　 | 　　　 ./二:｛:::::::::::::::::::::::::::::::｀＞::::::::::i!/::::::ヘ::::::::::::::|: : : /::
　　　 |　　　　ﾉ|ﾆﾄ::i!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀＞／: : : : : ヘ:::::::::＼:/::::
　　　 | 　　　〈.１ﾊ.:ゝ:::::::::::::::::::::/::/:::::::::::/::/::ﾍ: : : :: : : : ＞､:::/:::::::
　　　 |＿＿＿| |ミﾄ.:|::::::::::::::::::::/::/:::::::::::/::/:::::::ﾍ: : : : : : : : : ＞､ ,＜　　　　 ┌───────────────────────────┐
　　　Y⌒ﾘ三ﾆ!.∨ミﾄﾍ::::::::::::::/::/:::::::::::/::::|:::::::::::::::::::::::::::::.::::::::,＜: :　　　　　 │ 思考は理解出来なくても話は通じるので　　　　　　　　　　　 │
　　｜_ノ////＼∨ミﾄﾍ:::::::./::/:/::::::::/::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::,＜: : ::::::　　　　 │　　　　　　　落とし所を見つけるぐらいはできるのが幸いでした　 │
　　　 /////////ヽﾍ三1::::/::/:/::::::::/∧:::::::.: : : : : : : : ,＜: : : :::::::::::　　　 └───────────────────────────┘
　　　 ‘，/////////｀ヽ｛:::/::/:/::::::::/:::::∧:::::::::::::::::::::／: : : ::::::::::::::::
　　　 ‘，///////////∨:/:/::::::::/:::::::::|∧::::::::::::／: : : :::::::::::::::::::::
　　　　ヽ///////////∨:/::::::::/:::::::::::｝｀ヽ:::::::∧: : : ::::::::::::::::::::::::
　　　　　　＼/////////∨:::::::l7:::::::::::::|　　＼｛: : :::::::::::::::::::::::::::::
98 ：名無しの読者さん：2020/03/01(日) 19:58:47 ID:GcIX+/Iw0: やばいｗ
切腹案件かも？ｗ
99 ：バカ ★：2020/03/01(日) 19:59:21 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　 ----　 ..〃⌒＼
　　　　　　　　　　　 ≠　　　　　　　　｀　､
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　ヽ.
　　　　　　　　 _/　　　　 l　　 ;　　　　ハ　　　　　　　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　　 xﾄ{ 　 |　 i 　 !　　/ 　 ;　 l　　 .　　　　　　　　　　　 │ そんなわけでアルトリアさんは　　　 │
　　　　　　　　　{:K{ 　 |.　 !　 |,≠ミ､ / /ﾉ　　 !　　　　　　　　　　 │　　　　　入学準備に奔走しました　 │
　　　　　　　 lＹﾊ　 |.　 |　ﾄ匕ﾘ｀　 ,:示ﾉ　ﾘ　　　　　　　　　　　 └───────────────┘
　　　　　　　ﾏﾒゝ.:|.　 l　 l　　　　　ｰ'ｲィ'"
　　　　　　　　　 ,ｨゝ＜.l. 　l　 l　　　 '　ﾊ.|
　　　　　　　Ｙ:/〃:ﾊrﾍ　l　 l:、　￣／　 |　,.｡＜:X)_
　　　　　　　　　｀¨ !:|　|_ ﾍ　ﾊ:ミ. ‐个　　 l《:::::::::::::ゝ:'､__　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　　 └/´　 `ﾍ. 从:　|]　l　　 | fヽ:::::::／/,:/　　　　 │ といってもやることは挨拶回り兼茶会なのですが　│
　　　　　　　　　 / 　　　Ｎﾄ、 |:〉､W从ﾉﾏ .{,／　' 〃　　　　 └─────────────────────┘
　　　　　　　　　　/　　　　　 .　ヽj:::::::＼.　 | 　　　 /
　　　　　　　 i　　　　　　 ∨. |:::::ﾄ.:::ﾊ　|__　　 .ｨ
　　　　　　　 |　∨　　　　　 ∨|::::::::}､::{./　｀ヽ'　{
　　　　　　　　　 |　 ∨　　　　 ∨ｰｒ:':ｙ" 　、　/:　}　　　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　|　　∨　　　　　∨ У　　　Ｙ　 |　　　　　　│ 実家が同じ派閥の子供達が集まって　　　　　　 │
　　　　　　　　　　 |　　 ∨　　　　　∨　　　　 /　　 l　　　　　　 │　　　　　　　　　顔合わせをするのが目的です　 │
　　　　　　　 ∨ 　 ∨　　　　　 |:　　　 /:　　 ,'　　　　　　 └────────────────────┘
　　　　　　　　　　 ∨ 　 ∨　　　　　　　　 /　　 /
　　　　　　　　〈　　　 ∨　　　　　 ≠..　　 /
　　　　　　　　　　　个ー―. ＼　　　　 ≠　　｀¨´
　　　　　　　　　Ｙ二.|圭圭圭圭≫｡..ィ圭:|
　　　　　　　仆.叮圭圭圭圭圭圭圭圭!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　＿＿　／　　　ヽ
　　　　　　　　　　　／ , --､Ｙ---- ､_____　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　　　 /_／: : ／: : : ⌒ヽ: ＼ :＼＿　　　　　　　　 │ 同じ派閥なだけに元々知っている子も多いです　 │
　　　　　　　　　／ ,:': : : /: : : : : : : : ∨: ∧: ∧　＼　　　　　　 └─────────────────────┘
　　　　　　　〈ヽ/: : : /: : : : : : : : : : ∨: ∧: ∧　　＼
　　　　　　　　　У: : :./: {: : : : : : ; : }: : ∨: ∧: ∧.///
　　　　　　　　 /: : : :/:/ﾊ: : : : : /}: ﾊ: : :|: : :.:|: : : !//
　　　　　　　　,′: : :;-{/-∨: : /‐十サﾊ| : :.:.|: : :.|⌒ヽ　　　　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　　　　|: : : : | ,____, ∨/　 ,______　|: : : |: : /　　 ∨　　　　　 │　最近の動向などを誤魔化しながら　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　|: : : : |´￣　　　￣￣　|: : : |: ///////〉　　　　　 │　　　　　アルトリアさんは上手く茶会を乗りこなしました │
　　　　　　　　|: : : : |:::::::＿`__　　:::::::::　 |: : :/^!/////／　　　　　 └───────────────────────┘
　　　　　　　　|: : : 八　,'　　　ヽ　　　 |: :/イ: :⌒厂
　　　　　　　　∨: :|: :∨.....:::::::::/　　　...:::|/: /: : |: :.|
　　　　　　　＼ , -ｧ:::: r―〈　　イ　|:/: /: : : : : :|
　　　　　　　　 / .７::::::::{､＼＼　　 |': /: : : : :|: :.|　　　　　　　　 ┌────────────────┐
　　　　　　 ,ふ/ ／:::::::八＼　　!　 ,': ,'-ｒう､__: : :|　　　　　　　　 │ 元完璧令嬢は伊達ではないのです　 │
　　　　　／に.!　/ 乂:::::ｼヽ　　;　/: /⌒ヽ＿シ￣＼　　　　　 └────────────────┘
　　　　　/　　　ﾊ　~''＜__/ ,′　/　{: :{ ヽ　〉　／　　 '/
　　　　 ,　　　 ___}　　 /Y⌒!　　 ∨乂:!ヽi⌒　/　　　　　}
　　　 / :.　 /　ヽ　./_ﾉ　.人__／　＼i⌒　 /　／　　　,′
　　　/ . 　 /　　　ヽ }　⌒ 〈　　　　　 ∨ 　／　　　 /
　　 ,　　 , '　　　　　 /　　　∧　　　　 ∨イ　　　　 ,'
　　,　　/　　　　　 , '　　　　 ∧　　　　　 ∨　　／　.′
　 / - / 　　　.／　.::{ 　　　＼　　　　　＼　　　 }
/　　　　　　／　　　::乂　　　　＼　　　　　＼　　 }
100 ：バカ ★：2020/03/01(日) 20:00:20 ID:baka: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　　　　 -‐…・・・・…‐-　.　　　　　　　　　 │ ちなみにですが、最近の流行はロシアンティの如く　　　　　 │
　　　ｉ｛　　　　　　　　｝i　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　餡子をなめながら抹茶を飲むことです。 │
　　　 | ｀　　‐------‐.:.:.:.:.´ |　　　　　　　 └─────────────────────────┘
　　　 |:　　　　 . : : .:.:.:.:.:.:.:.: |
　　　 | 　　　 . : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.: |
　　　　､　　 . . : : : ..:.:.:.:.:.:.:.:.: /
　　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　 ///｀'┬───┬'"/∧
　　　 //////,｀777777´'////∧
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　～へ、
　　　　　　＞＼ー＝　‐　t
　　　　／　　　　　　　　　　　Yｎ
　　　/　　　　,　　　　　　　　ヾヽ~｀}　　　　　　　　　 ┌──────────────────────────┐
　　 /　　　　/　　/　　ヽ　　　.jﾐ.ゝ)　　　　　　　　　 │ 割と美味いのですが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　/　　　ｲﾊ　　ﾊ　ノ、　; 　　.jミハ　　　　　　　 │　　　前世を思い出してしまったいまでは違和感がパないです　│
　　i　　＼ﾚ　i ﾉ彡イ仆'＼i　　　j 7.|〈　　　　　　　　 └──────────────────────────┘
　　|　 /j弋=y´　ぅ大ﾀ》　j　　 |ｼ.|)´
　　人,| 乂ノ　ﾞ　乂_ｲ_,　u|　　　|,）ｿ
　　/　j　　　　　　　　　 .|　　　|.:.丶
　j　　( f~ヽ、　ｒ―ｧ　　u　|　 , 　i::i:ソ　　　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　 t　　ﾊ_　｀, .............　＜j　.ﾉ V乂.:.:ゝ　　　　　　　　 │　前世ではマナー的にあり得ないので　　　　　　　　　 │
　　＼i　.〉二{ノヽv⌒｀ゝ; ﾚ= 　｀　　　　　　　　　　 │　　　　　　今は問題なくとも気になってしまいました　 │
　　　 ' /　　ﾚ＼/ﾍ._／　 ,　　ヽ　　　　　　　　　　　　 └──────────────────────┘
　　　　j　　,　/:.:l|.:.ヽ　　　;,、　　l
　　　　|　 j ﾄヾ_ｿじ'' 　　ﾅ　、　j
　　　　ヽ__ノ｀ト―=＝～´:.＼〉　ﾉ
　　　　　　　ﾉ.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:　_ノヽノ
　　　　　／￣￣￣￣　l⌒冫:. l

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