続きのないチラシの裏　９３

110 ：◇PxpsTgDRu. ★：2025/12/15(月) 16:57:55 ID:hosirin334

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　　　　　　　　　　　やる夫・フォン・グリンメルスハウゼン


　　　　　　帝国歴489年に自由惑星同盟との休戦条約が締結。

　　　　　　勇退したミュッケンベルガー元帥の後任として史上最年少23才で

　　　　　　宇宙艦隊司令長官に就任、帝国軍の立て直しに奔走する。

　　　　　　ラインハルト・フォン・ミューゼル上級大将を副司令長官に据えて

　　　　　　元帥府の子飼いで内外を固める方針は軍務尚書メルカッツ元帥から

　　　　　　しばしば苦言を呈されるが当のメルカッツに殆ど子飼いと言える将官が居らず、

　　　　　　人材を登用しようにも軍に残った有為な人材はミューゼル上級大将が早々に目を付けて

　　　　　　自身の子飼いとして献上されていた為、言いたい事も事も言えず低姿勢で理解を求め、

　　　　　　妥協を繰り返して立て直しと軍縮に全てを振り絞った。

　　　　　　帝国歴496年にフリードリヒ4世が崩御、勇退を示唆するも宮廷から強く慰留、

　　　　　　目の敵にされていた筈のメルカッツ元帥が健康上の理由で退役を余儀なくされ、退く事は許されなかった。

　　　　　　立て直しに目途を付けた帝国歴511年に後進の昇進が詰まるとの理由で半ば強引に退役。

　　　　　　時の皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世より伯爵位を賜る。

　　　　　　以後、家督も嫡男に譲って完全に隠棲生活に入り帝国歴549年にオーディンで没する。

　　　　　　60代の早逝に帝国軍関係者は謀殺を疑うが死因は何と老衰だった。